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INTERVIEW

THE PRETTY RECKLESS

2011.03.04UPDATE

2011年03月号掲載

THE PRETTY RECKLESS

Member:Taylor Momsen(Vo)

Interviewer:新谷 洋子

-今はLAですか?

ううん、ニューヨークよ。全米ツアーに向けてリハーサルをしているところなの。すごく楽しみ。

-で、そのあと日本に来てくれるってこと?

ええ。行くのが待ち切れないわ!日本は初めてだし、ずっと行ってみたかったの。だから日本でライヴをやって、どんな場所だか見れるってことに、すごく興奮しているわ。

-来日中にやりたいこと、行ってみたい場所は?周囲の人から東京の前評判など聞いたことは?

う~ん、そもそもあちこちに行ったりするフリーな時間がどれくらいあるかっていうのが、まだ分からないんだけど、よく知らないから逆に絶対に行くべきクールなお店とかを教えて欲しいわ。じゃないと、せっかく日本に行ってもライヴと仕事だけで終わっちゃうから!

-でも日本について何らかのイメージはある?

もちろん。とにかくカルチャーが素晴らしいっていうイメージがあるわ。ビックリするようなカルチャーを備えた国なのよね。

-さて、エレクトロ系のダンスポップ全盛の今、あなたみたいにピュアにロックンロールを志向している女性アーティストは珍しくて、本当に新鮮で……。

ありがとう!

-同世代はBritney SpearsやJustin Timberlakeで育ったと思うんですけど、そんな中でなぜロックに惹かれた?「ロック・ミュージシャンになりたい!」と思わせたきっかけは?

私がこよなく愛しているのは、やっぱり“ロックンロールのスピリット”と言えるんでしょうね。パパがいつもロックを聴いていたから、家ではいつもロックが流れていて、ロックと一緒に育ったの。自然にロックに親しみ、知識を深めて、そしてハマってしまったのよ。

-“ロックってよくわからない”という同世代の女の子たちに、“これを聴けばロックのカッコ良さがわかる!”というアルバムを推薦して。

う~ん……わかんない。あえて何か勧めるなら、“まずTHE BEATLESの全アルバムを揃えて!”って言うべきなのかも(笑)。やっぱり出発点はそこでしょ。何でも古典からスタートしなくちゃ。

-そういう音楽性にしてもファッション・センスにしても、今のショウビズ界で活動する若い女性たちの中で異質な存在だけど、自分らしさを貫いて活動するのはハード?

そんな風に考えたことはないわ。私は音楽を愛しているからこそこういう音楽を作っているわけで、それ以外に理由なんかないのよ。そして音楽作りそのものも大好き。曲を書くことも、自分と同じヴィジョンを持つ人たちとコラボすることも、ステージで歌うことも。だから、例えばセールス面なんかを気にして、自分が愛するものについて妥協したり変えたりしたくないわ。それに、自分以外の人間にはなりたいと思わないの。自分が目指すべき一番重要なゴールは、最高のTaylor Momsenになることであり、自分らしさに忠実に生きることであり、他人の言いなりに自分を変えることはないから。

-『ゴシップガール』で演じるJenny Humphreyもある意味、アウトサイダーですよね。そこに自分との接点を感じたのでは?

そうでもないわ。今のJennyは私が最初にこの役をもらった時のJennyとはすごく違うのよ。そもそも私が彼女に惹かれたのは、一番若いキャラクターで、大きく成長したり進化したりする可能性を秘めていると思ったからなの。彼女は自分がどういう人間なのか、まだ探している最中でしょ?つまり、演じながら自分も一緒に成長できるキャラクターね。ドラマがシーズンを重ねるごとに、大きく変わってゆくから。でも等身大の私はJennyとは全然違う人間よ。

-じゃあ、ソロのシンガー・ソングライターではなくバンド活動を選んだのはなぜ?

そりゃやっぱり、ユニットの一員としてほかのミュージシャンたちとコラボしたかったからよ。私はElvis Presleyじゃなくて、THE BEATLESを志したってこと(笑)。実際、今の曲作りのパートナーやプロデューサー、そしてバンドのメンバーと一緒に作業をする中で、私たちは本当に素晴らしいチームになったし、ほかのやり方は考えられない。独りでいいっていう人なんかいないはずよ。Elvisは独りぼっちだけど、THE BEATLESにはお互いがいたんだから。

-プロデューサーのKato Khandwalaとのケミストリーはどんな感じ?

Katoと今のバンドのメンバーとは、同じ頃に出会ったの。彼らは元々パートナーで、アルバムに参加してくれることになって、その制作過程で自然にバンドへと発展していったわけ。Katoとは決して音楽の趣味が一致するわけじゃないんだけど、この業界で活動してゆく上で重要なのはやっぱり、自分に合ったチームを作り上げて、自分とヴィジョンを分かち合える人を探すってことでしょ?Katoはまさに私とヴィジョンを共有してくれたのよ。だからこのバンドは、本当の意味でユニットとして成り立っているの。それって、ものすごく楽しいわ。