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INTERVIEW

STRAY FROM THE PATH

2010.08.05UPDATE

2010年08月号掲載

 STRAY FROM THE PATH

Member:Tom Williams(Gt)

Interviewer:ムラオカ

-今まで計4枚のアルバムをリリースしており、今作『Make Your Own History』が5枚目となるとのことですでにだいぶ長く活動していますね。結成から今までのバンドの歴史を教えてもらって良いですか?

オレ達がどれだけ長くこの業界にいるか、多くの人は知らないだろうね。オレは今23歳なんだけど、14歳の時にこのバンドを始めたんだ。3枚リリースしたんだけど、1枚はオレのレーベル、Five Point Recordsからリリースした。それからやっと、このバンドを続けていこうって決めて、しばらくの間ツアーを本当に一生懸命やったんだ。それでアメリカのSumerian Recordsと契約することが出来たんだ。2008年に『Villains』をリリースして、ベースのRyan Thompsonが加わって、すぐにドラムのDan Bourkeが加わって、『Make Your Own History』をリリースするに至ったんだ。4人組のオルタナティブ・ハードコア・バンドとして絶え間なくツアーしてるよ。

-Drewのヴォーカル・スタイルは常に全力でアジテーション気味なスクリームを発し続けるといった非常にインパクトのあるものですね。彼は結成初期からこのようなスタイルなのでしょうか?

そうだね、だから5年前に最初のヴォーカリストが辞めた時に、彼とやっていこうって思ったんだよ。彼をオーディションしたら、オレ達が気に入ってね。Drewの後にも何人かオーディションする予定だったんだけど、“もう帰ってくれ”って言ったんだ。それだけフィットしてたからね。すごく怒っていて、生っぽくて、他にはない声。彼の声を聴いたら、SFTPのヴォーカルだって分かるだろ。

-ヴォーカルにエフェクトがかかっているようですが、これはDrew Yorkの声質ですか、それともエフェクト処理をしているのでしょうか?

曲に合うようにエフェクトを何カ所かかけたけど、それ以外はエフェクトはかかってないよ。全体的にはエフェクトはかかってないんだ。

-あなた方はスクリームにクリーン・ヴォーカル、そしてブレイクダウンというようなありきたりのメタルコア・バンドとは全く異なるオリジナルなエクストリーム・ミュージックですね。オリジナリティという点に関しては相当こだわりを持っているのではないでしょうか?

オリジナルでいることに“強いこだわり”があるとは言わないけれど、もっと自然なものなんだ。自分たちが信じていることを歌にしていて、それが自分たちの聴きたいものだから。オリジナル性に欠けるからといって、曲の一部分をカットしたりはしないよ。「Negative and Violent」の最後に、ギター、ドラム、ベースが全然オリジナル性に欠けることをしてるんだ。そこにDrewが声をかぶせることで、曲が際立ってありふれた感じではなくなるんだ。

-同じようなバンドがあまりいないと思いますが、周囲にシンパシーを感じるバンドがいましたら教えてください。

個人的に尊敬しているバンドはもちろんあるし、バンドを続けていく限りは、彼らの足跡を引き継ぎたいとも思っている。DFTONESとかRAGE AGAINST THE MACHINEみたいなバンドが、今ある自分を導いてくれたから。

-あなたがたのサウンドから感じられるのは、全編強い“激しい怒り”です。あなたがたが怒りの先にある対象はなんでしょうか?

怒りを感じることはたくさんあるけど、ポジティブな感じの曲もいくつかアルバムには入ってるよ。人間の持つネガティブなものから、宗教への無知、スキャンダル、石油危機、自分の生活におけるモチベーション、そして愛する人を思い出すような曲まで入っているんだ。だけど、オレ達の歌のポジティブなメッセージですら、たくさんの怒りを込めて伝えている。それは「Lucid Dreaming」とか「Make Your Own History」なんかの曲で歌っていることは、オレ達が強く感じていることだからなんだ。

-また良い意味でプロデュースされ過ぎておらず、荒々しさや刺々しさやヒリヒリした感覚がダイレクトにそしてリアルに伝わってきますね。サウンド・メイキングには相当こだわったのではないですか?

プロデュースされた音っていうのが欲しかったんだ。だからMisha Mansoorと一緒にレコーディングして、このプロデュースされた音とオレ達の自然で生なプレイスタイルと曲の構成がパーフェクトなミックスになった、って感じたんだ。ドラムの音はとてもパンチがあるけど、誘発的ではないし、ギターの音は明るくてパワフルだけど歯ごたえがあって生っぽい。彼と一緒に仕事出来たのはすごく良かったし、次の作品でも絶対に一緒にやるよ。

-そのプロデューサーにはPERIPHERYのMishaが関わっていますが、彼がプロデューサーに決まった経緯を教えてください。

オレ達長いこと、彼のソロ、“Bulb”の大ファンだったから、彼が他の人のレコーディングに参加したことはないって知ってたんだけど、彼に電話してやってみないかって聞いたんだ。『Villains』はあまり気に入らなかったみたいで、彼が助けになるかどうか微妙だったみたいなんだけど、オレ達が彼のスタジオに行って「Manipulator」をデモとしてレコーディングしたら彼がそれを気に入ってくれてさ。オレ達も気に入ったから、全てが上手くハマって。オレ達のソングライティングに彼がもたらしてくれたものは本当に大きかったよ。