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INTERVIEW

PIERCE THE VEIL

2010.08.09UPDATE

2010年08月号掲載

PIERCE THE VEIL

Member:Vic Fuentes(Vo)

Interviewer:ムラオカ

-あなた方は以前はBEFORE TODAYという名前で活動していたものをPIERCE THE VEILに改名したのはなぜでしょうか?またPIERCE THE VEILはBEFORE TODAYのアルバムに収録されている曲のタイトルですね?

BEFORE TODAYは、2人メンバーがMikeと俺のように音楽に人生を捧げることに対して否定的だったから解散したんだ。解散した後、Mikeと俺は引き続き曲作りをしたいと思っていたからPIERCE THE VEILという新たなバンド名で自分達でアルバム『A Flair For The Dramatic』をレコーディングしたんだ。
バンド名を変えたのは、俺達の過去に別れを告げてもう一度新たな気持ちでスタートしたかったからなんだ。

-ニュー・アルバム『Selfish Machines』ですがアメリカでは6月21日にリリースされていますが、周囲の反応はいかがですか?

今のところニュー・アルバムに対する反応はとても良い感じだよ。
俺達のファンの皆のみならず、いろんなバンドの人達からも良い反応が返ってきててうれしいよ。俺達はちょうど今WARPED TOURの真っ最中なんだけど毎日ますます多くのキッズ達がシンガロングしてくれてるんだ。皆が歌っているところを観ると、アルバムを作った甲斐があったなって思うよ。

-『Selfish Machines』というアルバム・タイトルですが、このタイトルにはどのような意味が込められているのでしょうか?

人間性というか、人間が持っている動物的な性質を表しているんだ。俺達は皆、本能的に欲望・愛・性を求める性質を持っているんだ。『Selfish Machines』は、俺達は完璧な存在ではないということを認めて受け入れることと、このような本能的な感情や思考を喜んで受け入れることについて表現しているんだ。

-アルバムですが全編、非常に展開がドラマティックでオペラティックな曲が多いですね?MY CHEMICAL ROMANCEやもしかしたらQUEENの影響なども受けているのではと思ったのですがいかがでしょうか?

俺はQUEENの大ファンなんだ。いつも彼らの正統でない曲を作るスタイルやヴォーカルやギターを幾重にも重ねる手法にインスパイアされてきたんだ。俺達のアルバムをしっかりと聴いてくれたら、何百にも重なるヴォーカルのハーモニーに気付くと思うよ。俺はこんなふうに音楽を作るのが好きなんだ。アルバムを聴いてもらう毎に、新たな発見があると面白いと思うからね。

-あなた方が今作『Selfish Machines』で最も拘った点を教えてください。

ライヴ・パフォーマンスするときに俺達もファンの皆も楽しめるようなアルバムにしたいと思ったんだ。音楽的には、何年にもわたってツアーをやってライヴ・パフォーマンスしてきたことからインスパイアされたことから曲作りをしたんだ。
俺達はできるだけ多くの時間をツアーに費やしたいと思っているから、毎晩楽しくプレイできるようなアルバムにしたいと思ったんだ。

-キーボードやピアノやオルガン・サウンドがアルバムのキーの1つになっていますね。
Victor Fuentesがキーボードやピアノ、オルガン・サウンドを作っているようですが、ライヴではギター&ヴォーカルですのでメンバーにキーボードを加入させることを考えたことはありませんか?

バンドを始めた当初は、キーボード・プレーヤーと共にツアーを廻ったこともあったんだ。
今は、4人でライヴ・パフォーマンスを行うことには満足してるんだけど、将来は変わるかもしれないな。俺はステージの袖にキーボードを置いておいて何曲か演奏するときにそれを使おうかなって思ってるんだ。

-Track.4「Caraphernelia」にA DAY TO REMEMBERのJeremy McKinnonがゲスト参加していますが、彼が参加するきっかけを教えてください。

Jeremyは俺達の親友で、長年一緒にツアーをやってきた同志でもあるんだ。
『Caraphernelia』のコーラス部分を書いていたときすぐにそれをJeremyに歌ってもらいたいって思ったんだ。ギターの音とヘヴィなスクリームが絡まるのを想像して俺の歌声ではそれを十分に表現することはできないと思ったんだ。
サンディエゴで行われたA DAY TO REMEMBERのライヴでJeremyに頼んだんだ。彼は快く参加してくれることになって2,3週間後にレコーディングしたんだ。

-またJeremyのスクリームがPIERCE THE VEILに新しい要素をもたらしていますが、彼のヴォーカルとPIERCE THE VEILとの相性はいかがでしたか?

Jeremyと俺の声が大きなコントラストをなしているところがすごく気に入っているよ。他のアーティストとコラボレーションをすることがこんなにも面白くて素晴らしいものになるなんてとても驚いているんだよ。