INTERVIEW
Ozzy Osbourne
2010.07.01UPDATE
2010年07月号掲載
Interviewer:KAORU Interpreter : Ginger Kunita
-この2つの作品の記念エディション、ボーナス・トラックについて、今わかる限りでの詳細を教えてください。
14トラックレコーディングしたんだけど、どのトラックが日本のリリースでボーナス・トラックになるかちょっと思い浮かばない。(しばし沈黙の後)「Jump The Moon」がボーナスになる。
-また、あなたの自伝「I AM OZZY」がもうすぐ出版されるそうですが、何故今、自伝を出版しようと思ったのでしょうか?リアリティーショー「The Osbourne」で、幾分か歪められてしまったイメージではなく、本当のあなたの姿、真実をちゃんと知ってほしいという理由もあるからでしょうか?
子供達も自伝を書いたし、妻も2冊出している。今までやらないかって話しはあったけど、それって自分的には死ぬ時とかに出すものだろうと思っていたんだ。でも企画が進め続けられたから結局取り掛かったんだけど、これがもの凄くいいセラピーになったんだ。Chris Ayersという人が実際一緒に書いてくれて完成した本なんだ。
-あなたは言うまでもなく、ヘヴィロック・ファンにとって神様のような存在ですが、この42年という長い時の中で、アーティストとして“貫き通してきたポリシー”は、なんだと言えますか?
音楽を続けることこそが貫き通したものだよ。俺が音楽に目覚めた時から、ずっと情熱を注いでいた。テレビに出演したことで俺がそっちの道に進むと思って欲しくないんだ。妻はテレビが大好きだから、彼女の気持ちを汲んでっていうのもあって、俺もやるって同意はしたんだけどね。俺はテレビじゃなくて、音楽をこよなく愛しているんだ。
-いつかあなたのようなアーティストになりたいという夢を持っている若いアーティストに、何かアドバイスをお願いします。
自分がやっていることを、とことん愛す事だよ。
-最近、個人的にお気に入りの新人アーティストがいたら教えてください。
最近気に入っているのがLady Gaga。彼女には素晴らしいヴァイブがあると思うんだ。うまいし、人を音楽に引き付けるものがあると思う。
-今年はOZZFESTが開催されますね。96年からOZZFESTは開催されているわけですが、今までで一番心に残った年はどの年ですか?やはり、07年の無料ライヴでしょうか?
俺にとってOZZFEST全部がとても心に残っているんだ。15年間開催しているんだけど、素晴らしいことだと思う。15年の中で6,7回くらい開催しているんだけど、うまく行けばそれはそれでいいし、うまく行かなければ、楽しい思い出として残る。あまり心配したり、気にしたりはしないんだ。世界中の経済が苦しい時、みんながライヴを見に行きたくても行けないという状況は避けたいから、俺はあくまでもリーズナブルなチケット代で開催したい。これも全てファンの為なんだ。ファンが盛り上がってくれるなら、それだけで嬉しいことだし。もし興味が持てないなら、引き付けておきたいって気持ちはあまりないんだよね。
-『Scream』を引っ提げてのOzzy Osbourneのライヴを見れるのが、今からとても楽しみです。因みに、来日の予定はありますか?噂では、10月と囁かれていますが。
もちろんだよ。10月のLOUD PARKに行く予定だよ!
-さて、先日とても悲しいニュースが入ってきましたね。Ronnie James Dioが亡くなってしまいました。何かコメントをお願いします。
悲しいことだよね。BLACK SABBATHでは俺の代わりに入ったから、ほんの短い時間、ギクシャクした感じはあったけど、いい奴だった。彼と何度か一緒に過ごしたことはあるけど、特別親しい友達でもなかった。彼が癌になったって聞いた時、俺とSharonは希望に溢れるメッセージを送ったことがある。何か出来ることがあるなら何でも言ってくれって。Sharonも癌と戦って、克服しているのでよく分かるんだ。家族とかが癌になったら、本当にどうしていいか分からないと思うんだ。だから心の支えになりたいと思った。数週間前に出席した授賞式の会場に彼もいるって聞いたんだけど、結局会うことが出来ず、彼のドラマーに気持ちを伝えてくれと言ったのは覚えている。彼が亡くなったと聞いた時は本当に悲しかった。沢山の音楽を残した人物だからね。
-最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。
俺は大々的に日本にカムバックするから、気をつけろよ(笑)!
-ありがとうございました!これからもずっと、応援していますね。
ありがとう。