INTERVIEW
Ozzy Osbourne
2010.07.01UPDATE
2010年07月号掲載
Interviewer:KAORU Interpreter : Ginger Kunita
-アルバム『Scream』完成おめでとうございます!未だロックすること、創造することの喜びをひしひしと感じるこのアルバムを聴いて、とても嬉しい気持ちです。あなたはソロデビューをしたのが1979年ですから、今年でデビューして31周年ですよね。31周年を迎え、記念すべき10枚目のオリジナル・アルバムを作り終えた今、何か特別な感慨はありますか?
ありがとう、ありがとう!31年じゃなくて、42年目になるんだ。始めた頃はこんなに長くやっているなんて思ってもいなかったから最高にいい気分だよ。驚きだよ。
-『Scream』の制作は、どのくらいの期間がかかったのでしょうか?
18か月くらい前に始めたんだけど、18か月びっしりかけたのではなく、途中で何度か休んでいた。その間、本を書いたり、その本の為にプロモーション・ツアーに出たり、Slashのライヴに参加したり、ニュー・アルバム用に1曲一緒に作ったり、俺のバンドにギタリストを新しく探さないといけなかったりに時間がかかったので、18か月前から取りかかっているけど、やりたい時にやっていたんだ。
-アルバムの構想を練る段階で、何か具体的なサウンド・コンセプト、イメージはありましたか?
今まで出したアルバムはみんなそうなんだけど、いつも具体的なコンセプトとかイメージはあえて考えないようにしている。自然に任せるのがいい。でも今回は初めて時間に追われずに取り組めたんだ。普通なら時間を気にしないといけないんだ。それと、いつもなら曲作りを始める時にバンドとジャムして曲を作るけど、今回と前作はスタジオに入って曲作りをした。それにKevin Churkoという、非常に素晴らしいプロデューサーと一緒に仕事をした。
-アルバム・タイトルを『Scream』にした理由は?このタイトルは、シングル曲「Let Me Hear You Scream」から由来しているのですか?
俺が『Scream』にした訳じゃなくて、レコード会社がシングル曲、「Let Me Hear Your Scream」を気に入ったからタイトルをそれにすることにした。元々俺は『Soul Sucker』というタイトルにしようと思っていたんだ。アルバムに「Soul Sucker」という曲があるからね。この「Soul Sucker」を使いたいって言ったら、ヒップホップ・アーティストがつけるようなタイトルだからおかしいって言われたんだ。俺はファンがいるから今こうしたここにいられる。ファンが嫌な気持ちになるのは嫌だから、そんな名前なら使えないなと思って、『Scream』 に変更したんだ。
-今作の歌詞作りにおいて、ご自身で特に気に入っている曲はどれでしょうか?また、書くのに苦労した曲は?
このアルバムの曲は全部好きなんだ。楽しいトラックもあれば、シリアスなトラックもある。俺はあまり恋愛の曲が好きじゃないので、そういう歌詞はないけど、自分の気持ちやその時の思いが歌詞に込められるようなものが一番いいと思う。歌詞のほとんどは俺がアイディアをKevinに伝えて、一緒に作る作業をしたんだ。
-今作では、Tommy Clufetos(Dr)、Adam Wakeman(key)が新たに迎えられ、結果的にTommy Clufetos以外のメンバーが一新されましたね。まずは、Zakk Wyldeと袂を分かち、Gus Gをギターに迎えた理由から教えてください。
TommyとAdam とGusだね。でもZakkと俺が仲が悪いと思わないでくれ。彼とは今でも凄く仲がいいんだ。彼のことを心から尊敬している。Zakkは自分のバンドをやっているんだけど、前回のツアーだってそのバンドがオープニングをしてくれていた。ずっと彼と一緒にやっていきたいと思った俺が悪かったと思うけど、いずれは新しいギタープレイヤーを見つけないといけないって分かっていたんだ。Zakkに新しいギタリストを見つけたって話した時、彼は「俺達の関係は音楽よりずっと深い」って言ってくれた。家族と同じくらい強い絆があるんだ。
-Gus Gは、『Scream』において、とてもクールなギターを聴かせてくれていますね。
そうだね。Gusは卓越したギタリストだよ。満足している。
-Gus Gは、これから行われるライヴにおいて、ツアー・メンバーとしても参加するのでしょうか?
これからずっと一緒にツアーをするよ。
-さて、今年後半にはあなたのデビュー2作品『Blizzard Of Ozz』、『Diary Of A Madman』が再リリースされますが、リズムセクションが、当時、本来録音されていた、Bob Daisley(Ba)と、Lee Kerslake(Dr)のものに差し替えられるそうですね。これは、権利関係の裁判には一区切りがついたからということでしょうか?
そうだね。彼らはこれらのアルバムに元々参加している。俺がコントロールできるような問題ではなかったんだ・・・。