INTERVIEW
HOUSE VS HURRICANE
2010.05.07UPDATE
2012年07月号掲載
Member:Ryan Mclerie (Gt&Vo)
Interviewer:ムラオカ
-07年にメルボルンで結成とのことですが、結成の経緯を教えてもらえますか?
メンバーのうち4人はもともと顔なじみで、割と自然な成り行きでバンドを組むことになったんだ。ほかの2人はその後加入して今の形になった感じだね。
-わずか平均年齢17歳で結成、わずか結成から1年で1st EP『Forfeiture』をリリースという早熟さには驚きを禁じえないのですが、周囲のバンド仲間や関係者もみんな驚いたのではないでしょうか?
実際はEPを出すまでにもう少しかかったんだけど、確かにすごくエキサイティングな時期だった。周りのみんなもすごく協力してくれたし、それがすごくクールだったね。よく実際の年よりも上に見られていたけどね。
-HOUSE VS HURRICANEというバンド名は非常にインパクトがあり、ジョークに聞こえる部分もありますが、どういった経緯でこのバンド名に決めたのでしょうか?
このバンドをスタートしてからしばらくして俺は友達と別のプロジェクトをはじめようとしていて、それをHVHという名前にしようとしてたんだ。結局そのバンドはうまくいかずに終わってしまったんだけど、それだったらということで、こっちのオリジナル・バンドのほうをHOUSE VS HURRICANEって名前に変えたのさ。バンド名には特に何も意味はないよ。名前を変えてからいろいろと意味を付けようとしてみたけど、どれもクソみたいなアイディアしか浮かばなかった(笑)。
-ここ日本でも流通が悪い中、1st EPはかなりの売れ行きを記録しましたが、本国や欧米などでは1st EPの評判はいかがでしたか?
『Forfeiture』EPはオーストラリアと日本以外では流通されなかったんだ。だから特にセールスがよかったわけでもないかな(笑)。でも確かに海外の人からのオーダーはたくさんきたよ。単純に海外の店頭には並んでいなかったけどね。
-1st EPのリリース元であるEl Shaddai Recordsとは聞きなれないレーベル名ですが、どういったレーベルなのでしょうか?
すごくクソみたいなレーベルで、音楽業界についていろいろ教わることの出来たレーベルだよ。もう彼らとは一緒に仕事はしてないよ。
-また今作『Perspective』のリリースは本国ではどこのレーベルからのリリースなのでしょうか?
オーストラリアではShock Recordsからのリリースで、日本ではINYA FACEからリリースされるよ。
-『Perspective』はアメリカのSalad Days StudiosでCIRCA SURVIVEやDARKEST HOURをプロデュースしたことで知られるBrian Mctermanによるものですが、彼をプロデューサーに迎えるに当たった経緯を教えてください。
Brianのメールアドレスを教えてもらって、直接コンタクトを取ったのが最初なんだ。そうしたら俺たちの曲をすごく気に入ってくれて、ぜひやらせて欲しいと返ってきた。彼は偉大なプロデューサーだし、長いことこの仕事をしてバンドのこともたくさん知っているから、俺たちに対してもどうするべきかはっきりとわかっていたからね。割とレイドバックした人でもあるけど、締めるところは締めて俺たちのケツを叩いてくれたからすごくいい経験になったよ。
-またアメリカでのレコーディングですがどのようなものでしたか、オーストラリアとの文化のギャップなどは感じましたか?
すごくいいチャレンジだった。家から遠く離れ、限られた時間でアルバムを作るっていうのはとてもストレスも労力も必要な作業だけど、無事にやり遂げたんだ!向こうの人たちに馴れるまでに少し時間がかかったけど、基本的にアメリカ人はみんなナイスだね。
-ハードコアとエレクトロの融合は今や珍しいものではなくなってきましたが、あなたがたが他のバンドと異なるポイントはどこにあると思いますか?(私の個人的な見解としてハードコアとエレクトロの両方の要素が自然な形で違和感なく融合している、そしてエレクトロの要素が味付け程度のものではなく、他のバンドより重要なファクターとして存在していると感じました。)
常に薄っぺらくならないように心がけてるんだ。今のシーンで活躍するバンドはすごく安っぽいサウンドが多いように思うよ。俺たちがキーボードを入れているのは単純に雰囲気作りとクールなヴァイブスのためじゃない。実際に曲の中でキーボードのメロディがリードを取ったりすることもあるからね。
-恐らくエレクトロの使い方やクリーン・パートのメロディラインなどからENTER SHIKARIと比較されることがあると思いますが、彼らからの影響は受けていますか?
いや、メンバーの内、誰も聴いたことがないよ。