MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

HOUSE VS. HURRICANE

2012.07.12UPDATE

HOUSE VS. HURRICANE

Member:Dylan Stark (Ba)

Interviewer:出口 勇迅


08年、正にバンド名に宿した“ハリケーン”の如く、EP『Forfeiture』をリリースし、そのEPが驚愕のセールスを記録し衝撃のデビューを果たしたHOUSE VS. HURRICANEの待望の2ndアルバムがついに完成。オリジナル・アルバムとしては10年にリリースした『Perspectives』以来、約2年ぶりの新作となる。今作の制作前にはヴォーカルとキーボーディストが脱退するという危機に直面したが、その困難を撥ね退けてのアルバム制作となった。オージー産スクリーモ/メタルコアが注目されるきっかけになったと言っても過言ではない“大本命”の彼らが巻き起こすサウンドの嵐に身を委ね、飲み込まれてみてはいかがだろうか。

-2回目のインタビューとなりますがよろしくお願いします。2ndアルバム『Crooked Teeth』完成おめでとうございます。リリースを待つばかりだと思いますが、今の心境を教えていただけますか?

俺たちはみんな『Crooked Teeth』の出来に凄く満足してるよ。制作もすごく楽しんで進めることが出来たし、全て順調に進んだ結果、良いアルバムが完成したって思っているんだ。

-今作は前作『Perspectives』と比較すると、大幅にエレクトロ要素が減ったように感じますが、これは意識してのことでしょうか?

今作の制作を進める前にキーボードのJoeyとヴォーカリストのChrisが脱退したんだ。今回の曲作りの段階でキーボードがいなかったのは大きな違いだよ。バンドとしてのアプローチに集中した結果が今回の音源さ。

-今仰られたとおり、リード・ヴォーカルのChrisとキーボードのJoeyの脱退という困難に直面しましたが、現在バンドはどのような状況ですか?

今まで以上にバンドの状況はいい状態だよ。俺たちはバンド・メンバーである以前に、みんな仲が良い友達だしね。一緒に音楽をすることを楽しませてもらってるよ。

-メンバー・チェンジはバンドの音楽性に対して影響を与えていますか?

そうだね。バンドのサウンドはメンバー・チェンジによって随分変わったと思うよ。メンバー・チェンジには音楽性の変化もつきものだしね。

-ATTACK ATTACK!を始め、ASKING ALEXANDRIA、WE CAME AS ROMANS等エレクトロを多用するバンドが多い中、あなたがたはエレクトロ要素を大幅に減らしているのはそういったシーンの流れから離れたいという意図があったのでしょうか?

別に誰かにならないようにとか意識したわけじゃないよ。今作のアルバムを作る上でのテーマは、自分たちが演奏して楽しめる曲を、これまでとは違った今までにやったことのないアプローチで表現するってだけのことさ。

-アルバム・タイトルになっている“Crooked Teeth”とは直訳すると“曲がっている歯”もしくは“歯並びが悪い”というとてもユニークな意味になると思うのですが、実際にこのタイトルに込めた意味、テーマやコンセプト等がありましたら教えてください。

色々候補はあったんだけど、 “Crooked Teeth”って言葉の響きが気に入ったんだ。“Crooked Teeth(歪んだ歯)”ってのは、基本的にみんな隠したがるもので、指摘されたくないものだよね。このタイトルが象徴していることは、そういうみんなが認識されたくないものや、見て見ぬふりをすることなんだ。

-今作はSUICIDE SILENCEやCHIODOS等も手掛けているMACHINE SHOPにてレコーディングを行っていますね。彼らはどのような形で『Crooked Teeth』に貢献してくれたと思いますか?

ニュージャージーにあるMachineのスタジオで彼とレコーディングをしたんだけど、昼夜問わず俺たちのために時間を割いてくれて、本当に最高なレコーディングだったんだ。経験豊富なプロデューサーと一緒にこういう経験ができたのは本当に光栄だと思っているよ。

-今作は前作に増してハードコア要素が非常に強くなっており、より攻撃性が増しアグレッシヴで前衛的になっていると感じたのですが、これは意識したことでしょうか?

そうだね。このアルバムで確実にバンドのスタイルは変わったと思う。俺たちの音楽がどんなジャンルにカテゴライズされるのかってことは、聴く人に委ねたいし、俺たちがとやかく言うことじゃないと思っているよ。

-また、攻撃的なサウンドと哀愁、叙情的な要素を感じるサウンドのコントラストが非常に美しく、曲によってはキャッチーになっているとさえ感じました。この点に関してはいかがでしょうか?

そうだね。このアルバムで確実にスタイルは変わったと思う。これがどんなジャンルかは、聴く人に委ねたいし、俺たちがとやかく言うことじゃない。