INTERVIEW
MELODY FALL
2010.04.07UPDATE
2010年04月号掲載
Member:Fabrizio Panebarco(Vo&Gt&Key)
Interviewer:ムラオカ
-ファースト・アルバム『Consider Us Gone』リリースから今作リリースまでに約三年間ありましたが、その間の活動について詳しく教えてください。
いいことばかりだった気がするよ。イタリアのUNIVERSAL MUSICと契約してイタリア語のアルバムもリリースしたし、2008年の2月に「Ascoltami」という曲がSANREMO FESTIVALというすごく有名なイベントでフューチャーされたんだ。ここイタリアではすごく光栄な事なんだよ!!そしてその後2008年から2009年の初頭にかけてイタリア中をツアーしたんだ。かつてないくらい大きなツアーだったよ。ツアーが終わってからは今回のアルバム『Into The Flesh』の制作にかかったんだよ。
-この三年間でイタリアのロック、パンク・シーンはどのように変化しましたか?
変わったというか良くなったよ。いろいろなバンドが出てきたし、それは俺たちのやっているような音楽に人々がもっと興味を持ち始めた証拠のようなものだからね。それは必ずしも音楽のクオリティーがあがる事と直結しているわけではないのだけれど、とにもかくにもイタリアのパンク・シーンは以前に比べて大きくなったことは確かだね。
-前作は日本でも非常に評判が良い作品でしたが、本国並びに他の国ではリリースされていたのでしょうか?
日本、イタリア、そしてフランスで今までにリリースされていて、今後東ヨーロッパでもリリースされる予定なんだ。最初のEPも同じ感じだね。2008年にリリースされたイタリア語のアルバムはイタリア限定だったけどね。2009年にBETTER LUCK NEXT TIMEと出したスプリットは日本、イタリアに加えてアメリカでもリリースされたんだよ。そして今年2010年は『Into the Flesh』の年というわけなんだけど、まるで毎年アルバムをリリースしているみたいな感じで嬉しい限りだね。
-ファースト・アルバムのリリース後にあなたがたはINDEPENDENCE-D出演のために来日しましたがその時に印象に残っている思い出はありますか?
すごく大きな思い出だよ。僕たちが今までプレイした中でも最大級のフェスティバルだったし、いいバンドもたくさんいたしね。Youtubeにもその時の映像があるはずだよ。その映像を見るたびにその時の気持ちや思い出を今でも鮮明に思い出すね。日本にもまたぜひ行きたいと思ってるし、新しいアルバムのツアーができたら最高だね!!
-さて新作の話題に入らせていただきます。
『Into The Flesh』リリースおめでとうございます。今の気持ちを教えてください。
このアルバムは今の俺たちの全てを出し切ったといっても過言じゃないだろうね。音楽的な意味合いでだよ。もちろん今の気分は最高だし、早くアルバムの曲たちをライヴでやりたくてうずうずしているんだ。今はまだヨーロッパのお店にCDが流れるのを待っている状態だから、まだ新曲は数えるほどしかライヴでやったことがないんだ。
-今作でもあなたがたの魅力の一つである一緒に歌いたくなるようなキャッチャーなメロディはたっぷり聴けますが、メロディに対するMELODY FALLならではのこだわりがありましたら教えてください。
メロディっていうのはイタリア人の得意分野なんじゃないかな。いつも勝手に頭の中に飛び込んでくるんだ。今までのところずっとそんな感じだね。『Consider Us Gone』の曲を書いたころはまだ18歳で、今僕たちは21歳。年をとったこともあって、その間に各パートごとにいろいろ見直したこともあったし、もちろんメロディも、より楽曲にあるように以前にもまして気を使うようになった。その上で出来上がった今回のアルバムを本当に気に入っているんだ。
-このアルバムではあなたがたの今までの作品にはない新しい要素があると感じました。その一つが数曲にブレイクダウン・パートが導入されていることなのですが、これには私自身少々驚きましたが、違和感は全く感じず非常に曲にマッチしていると感じました。
ブレイクダウン・パートの導入はメンバーのどなたのアイデアですか?
ブレイクダウンはみんな大好きだよ。俺たち全員が、ピュアなメロディとハードなもの(=ブレイクダウン)をミックスしたらかっこいいだろうって思ったから今回のアルバムが生まれたんだよ。例えば「Holywood」は僕たちが好きなもの・要素を全て詰め込んだ曲なんだ。クラシックのようなサウンドのピアノ・イントロ、ピュアなメロディに溢れたポップパンク・ソング、その後に来るブレイクダウン。たぶん多くの人は予想できなかった展開だと思うんだけど、すごく曲にハマッていると思うし、僕たちの好きな感情のひとつである“怒り”を表現してくれている。一番最後のパートではアコースティックなサウンドにビートボックスをノせたりもしたね。この曲をレコーディングした時は、僕たち自身は本当に楽しんだよ。