－ブレイクダウン・パートにはFOUR YEAR STRONGやA DAY TO REMEMBERに通じるものを感じましたが彼らのことは好きですか？

そうだね。この2つのバンドはよく聴いているよ。特にFOUR YEAR STRONGは大好きだしね。だけど、この僕たちのアルバムではそれだけじゃなくて、僕たちが受けてきた色々な要素の影響が他にもたくさん見つけられると思うよ。だからこのアルバムは一言で、“ポップ・パンクのアルバム”だ、“ロックのアルバム”だ、“ポップのアルバム”だ、とか“メタルのアルバム”だ、で片付けられないと思うんだ。もちろんそれはいいことだと思ってるよ。

－またブレイクダウンのようなかつてないヘヴィなパートだけでなくピアノを主体としたエモーショナルなトラックからエレクトロな音色もアルバムに花を添えていますね。ブレイクダウンやエモーショナルなバラードまでバラエティに富んだアルバムという印象を受けたのですが、アルバムに幅を持たせようとは考えましたか？

エモーショナルな部分は常に持ち続けているつもりだよ。最初のアルバム以来、全てのMELODY FALLの作品にあるはずさ。僕は個人的にピアノを習ってきたから、今回のアルバムでそれを使おうってことにもなったし、エレクトロの要素にしてもなにか今までと違うことがしたかったんだ。エレクトロを取り入れたアレンジによって僕たちが表現したかった “Happiness”を表現できたと思うよ。何がしたかっていうと結局はひとつだけ。前と同じ様なアルバムを作りたくなかっただけなんだ。ポップ・パンクっていう枠だけに収まらない何か別のものを作り出したかっただけなんだよ。

－アルバムのここに注目して欲しいという点がありましたら教えてください。

昔のMELODY FALLが好きだったら、きっとこのアルバムも気に入ってくれるはずだよ。だってこのアルバムにも、好きになってくれた要素がいっぱい詰まっているからね。もし僕たちの音楽を今まで聞いたことがなかったら、『Into The Flesh』を聴いて感想を聞かせて欲しいな。僕たちはmyspace（www.myspace.com/melodyfall）でファンとコミュニケーションをとっているので、そこに連絡をくれれば僕たちと繋がれるので。

－最近注目のイタリアのバンドがいましたら教えてください。

LAST DAY BEFORE HOLIDAYかな。すごく仲のいいバンドなんだけど、最高のバンドだよ. 他にはMS WHITE, MY LAST FALL, NO TIME FORとかも要チェックかな。

－MELODY FALLのバンド名の由来を教えてください。

2つの意味があって、1つはFall of the Melody right in your ears（君の耳に打ちつけるメロディの滝）。もう1つは本当に“秋”としてのFall。二つの意味を持っている言葉が僕たちは好きで、だからこのバンド名にしたんだよ。

－BLINK-182が再結成しましたが、影響を受けたバンドでしょうし、嬉しいのではないですか？

そうだね。15歳くらいの時は本当に死ぬほど聴いていたね。で、再結成というのはおめでたいことだと思うけれど、それがお金目的じゃないことを願うばかりだね。有名なバンドがそれ目的で再結成するなんてよくある話だけど、音楽に対する情熱がなければ結局はだめだと思うしね。年を重ねたことによって、僕たちの趣味が変わって、今はBLINK-182みたいなメジャー・ポップ・パンク・バンドよりも、まだ有名になっていないクールなバンドの方が気になっているっていうのもあるかな。まあ、とにかく結局は彼らの新作次第じゃないかな。

－今後の予定を教えてください。

実は2月中にウクライナ、そしてロシアをツアーで回ったんだけど、それが大成功に終わったばかりなんだ。僕たちはリリースもなかったから、東ヨーロッパの人たちがあんなに僕たちのことを好いてくれるとは思っていなかったし、本当に嬉しい限りさ。そんなわけで5月に今回のツアーをさらに拡大したシベリアン・ツアーを行うんだ。そしてその後イタリアとフランスも回る予定だし、もちろん日本にも行きたいと思っているよ。君たちに会えるのが楽しみだね！！