INTERVIEW
HOPES DIE LAST
2009.10.15UPDATE
Member:Marco(Gt)
Interviewer:MAY-E
-まず初めに、前作で「Stand By Records」と契約を結んだきっかけは何だったのでしょうか?
彼らのほうからコンタクトをしてきて進めていった感じなんだ。契約に至るまで割とすんなり決まっていったね。
-ロックと結びつかないバチカン市国出身というプロフィールがとても気になるのですが、実際にはイタリアで暮らしているのですか?
あれはジョークだよ(笑)!4年くらい前にMySpaceを始めたときに載せたプロフィールなんだ。俺たちは実際バチカンのあるローマの出身だから、あまり間違ってはいないんだけどね。
-デビューEP『Your Face Down Now』で「Garimpeiro Records」から日本デビューを果たしていますが、EP『Your Face Down Now』は日本のリスナーに強烈なインパクトを与えた作品でした。日本のファンからのコメントもMySpaceなどを通じてあなた方の元に届いていると思いますが、どんなリアクションがありましたか?
今のところ反応はすごく良いよ。EPやアルバムのコメントはもちろん、ライヴを早く見たいっていう要望も日本のキッズからはたくさん来てる。すごく光栄なことだと思ってるし、早く日本のみんなと会いたいよ!
-もともとはポップ・パンク・バンドだったようですが、現在のような激しくメタリックなサウンドに進化していったのは、世界的なシーンのムーヴメントは少なからず影響していると言えますか?
現在のスクリーモ/ポスト・ハードコアのムーヴメントにはもちろん影響を受けているけど、今活動している多くのバンドよりも俺たちのほうが実際早くからスタートしていると思う。スタイルを変えようと思ったのは2005年頃で、単純にそれまでの曲にスクリーム・パートを入れて、キャッチーなメロディとミックスさせようと思っただけなんだ。
-どのような音楽を聴いて育ってきたのですか?
メンバーみんな本当にたくさんのジャンルの音楽を聴いているから、ハッキリ答えるのは難しいかもね。このバンドはすごくオープン・マインドなバンドだと個人的には思っていて、メンバーそれぞれ、その時に熱中して聴いているものが素直に音楽に反映されている。今回のニュー・アルバムでもそれが顕著に表れていると思う。ポスト・ハードコアを基本にしながらも、インディ・ロックやポップ・ロックなんかの要素も取り込んだりしていて、そういったところからもHOPES DIE LASTの現状がわかってもらえると思うよ。
-イタリア語でなく英語で歌っていますが、世界的な活動を視野に入れて英語で歌っているんでしょうか?
単純に英語の持つ響きとインパクトが楽曲に合うから使っているだけさ。イタリア語は語感が強くて、特に俺たちのような音楽だとなかなかイタリア語で歌詞を書くのは難しいんだ。
-デビューEP『Your Face Down Now』以降、Nick(Vo)が脱退していますね。差し支えなければ脱退の理由を教えて下さい。彼は、今も音楽活動を続けているのでしょうか。
いくつか理由があったけど、一番の理由はお互いの関係の中で何かが途切れてしまったと感じたからだろうね。前回のUSツアーの途中で彼はいきなり何もかも放棄してしまって、その時に何ヶ月も一緒にツアーしながら生活できるような奴ではないんだってことがわかった。今は確かイタリアのポップ・バンドでプレイしているらしいよ。
-ヴォーカリストとして新たにDanieleが加入していますが、彼はそれまではどのような活動をしていた人物ですか?加入までの経緯を教えて下さい。
たいした経験があるわけではないんだけど、ヴォーカリストを探していたとき一緒にリハーサルに入って、純粋に彼の才能にすぐに惚れ込んだってだけなんだ。「Call Me Sick Boy」の出だしを歌っただけですぐに思ったよ、「こいつだ!新しいヴォーカルを見つけた!」ってね。
-Danieleのスクリームはあなた方のサウンドにとてもフィットしていますし、カリスマ性のあるヴォーカリストですね。彼は、バンドに新たに何をもたらしてくれましたか?
確かにそう思う、彼を迎え入れることができて本当に良かったと思ってる。彼のスタイルはまさにこのバンドが理想としていたものそのもので、今にして思えばNickのこともあの初日に見せたDanieleのスタイルを無意識に真似させようとしていたくらいさ。とにかく最高のシンガーだよ。
-アルバム『Six Years Home』は、激しくもドラマティックな素晴らしい作品ですね。より洗練された印象も受けましたが、ソングライティングのプロセスはEPの頃から変わりましたか?
あまり変わってないかな。基本的にはほとんどその時の思いつきや直感で進めることが多いんだ。それがバンドにとってのもっとも自然な表現方法だと思うし、ソングライティングもすごくスムーズに進められる。