INTERVIEW
AUSTRIAN DEATH MACHINE
2009.10.09UPDATE
Member:Tim Lambesis
Interviewer:ムラオカ
-前作から1年少しでのリリースとなりましたね?サイド・プロジェクトということもあってこんなに早く新作を聴くことができるとは思いませんでした。ここまでスムーズに新作が完成できたのはなぜでしょうか?
AUSTRIAN DEATH MACHINE(以下:ADM)の作曲プロセスは本当に早く進むんだ。なぜならこのバンドでは、各メンバーにどんな風にプレイするかを指示する必要がないからね。一度アイディアが浮かべば、僕が全部演奏してレコーディングする。それに加えて、僕は自分のレコーディング・スタジオを持ってるから、そこでAS I LAY DYING (以下:AILD)もADMも録れる。スタジオ予約しなくてもいつでも使えるってことだよ。
-前作リリース時には明らかにアーノルド・シュワルツネッガーをモチーフにしていることで物議を醸し出すようなことはありませんでしたか?
特に問題にはなってないよ。彼は有名な映画俳優のセレブだし、政治家でもあるから誰でもパロディをする権利があるんだ。それに僕の目的は、アーノルドのことをジョークに使って楽しむことだけど、どれもある意味彼へのトリビュートで、悪意はないからね。是非彼にも「ダブル・ブルータル」を聴いてもらいたいと思うよ。
-『A Very Brutal Christmas』というシングルを去年11月にリリースしていますね? 収録されている「Jingle Bells」は最高の曲ですね!日本でこのシングルはリリースされていないのですがアメリカでは話題になりましたか?
アメリカでは、かなり話題になったよ。クリスマス・シーズンにメタルものがリリースされるってのはいいよね!この時期につまらない音楽を聴くより、こういう音楽で祝いたいもんだよ。日本でJingle Bellsがリリースされなかったから、ダブル・ブルータルの日本盤にボーナストラックとして収録されることになっているよ。
-ファースト・アルバムが『Total Brutal』で今作が『Double Brutal』とまずはタイトルからしてジョークを感じさせるものですね?
僕は先ず、タイトルに「Brutal」って言葉を入れたくて、そこから、2枚組のCDっていうところと繋げて「Double Brutal」っていうタイトルを思いついたんだ。あとは、2人のアーノルドが、どちらが本物かで言い合いをするっていうコントのアイディアもあったから、そことも繋がってる。
-今作も前作同様、アーノルド・シュワルツェネッガーのキャラクターがバンドのリーダーなんですよね?
そうだね。彼がバンドのメイン・キャラクターだよ。アーノルドの素晴らしい映画はたくさんあるから、まだまだアーノルドをメインにしたアルバムが作れそうだ。彼の一番有名なセリフ「I'll be back」とかは未だ使っていないしね。
-英語圏ではないので歌詞カードがないとストーリーを完全に把握できないので、今作もストーリー仕立てになっているのでしょうか?差し支えなければ今作のストーリーを教えていただけますか?
全体のアイディアは、できるだけたくさんの異なるアーノルドの映画から色んな場面を抽出するっていうところなんだ。だからテーマそのものはバラバラなんだよね。あとは、自分が身を置いているメタルのジャンルそのものをおちょくるようなところもあるね。もちろんメタルは好きだから深刻に、ってことじゃなくて面白おかしく、って感じで。
-今作もギター・ソロ以外のすべてのパートをティムが演奏しているのでしょうか?
そうだね。ギターに関しては僕はリードをやるほど得意じゃないから、既に僕が知っている素晴らしいギター・プレイヤーに弾いてもらってるよ。