INTERVIEW
FOREVER THE SICKEST KIDS
2008.08.18UPDATE
Member:Jonathan(Vo) Austin(Ba/Vo) Marc(Gt)
Interviewer:MAY-E
-では6人全員が持ち寄ったパートを組み合わせて曲が作られているのですね。
A:うん、それに僕ら全員ひとつ以上の楽器が弾けるからね。だから僕らは曲を書く作業はけっこう早くすすむんだ。
M:僕が書き始めた曲に後からAustinが参加して仕上げたりもするし、Jonathanが書き始めた曲にも同じようにそこに誰かが参加して仕上げていく。そういう風にして、誰か一人が持ち寄ったアイデアをみんなで膨らませて作りあげているよ。
J:このバンドの前にも、AustinとCalebは違うバンドで活動していたし、その他の4人も同じバンドで活動していたから、みんな作曲活動は長い間やってきたんだよ。6人が一緒に曲を書く作業に慣れるのにもそれほど時間はかからなかったね。
-FOREVER THE SICKEST KIDS(以下FTSK)はパワーポップ、ポップ・パンク、エモなど様々な要素を持ったサウンドだと感じましたが、皆さんどんなバック・グラウンドを持っているのでしょうか。
J:僕らはみんなバック・グラウンドがバラバラなんだ。Cyleはテクノ・ミュージックが好きだったりするし、Marcはジャムロックが好きだったりもする。メンバーそれぞれが持つ様々な嗜好がかけ合わされて、FTSKのサウンドが成り立っていると言えるよ。
僕とCyleがバンドを組んでいたころはNEW FOUND GLORYやBLINK182みたいなサウンドだったんだ。だけど次に組んだバンドはハードロックみたいなテイストを持ったバンドだった。今はエレクトロニックなテイストを取り入れることでまた新しいサウンドが生まれていっている。僕らは6人ともテイストが違うおかげで、僕らが作る曲はそれぞれが違ったサウンドになっているんだ。だから、ひとつのジャンルに当てはめるのは難しいよね。
-そうですね。「ダンス・エモ」なんてカテゴライズされることもあるでしょう。
A:うん、そう言われることは僕らもなんとなく分かるんだ。僕たちの音楽はフィーリングをとても大切にしているし、感情を表した曲を書くしね。女の子のことも、ネガティヴなこともポジティヴなことも。
サウンドの面でもエレクトロニックなドラムとかシンセサイザーも取り入れたダンス的な要素を持っているから、ダンスだと思われるのもよく分かるよ。
-では、あなた方はPANIC AT THE DISCOのファーストからセカンド・アルバムへのサウンドの変化をどうみていますか?
A:う~ん、そうだな。彼らのファースト・アルバムはテクノっぽい要素を取り入れていたのに、セカンド・アルバムではTHE BEATLESみたいな生っぽい、ドライなサウンドになったなって印象を持ったな。
M:PANIC AT THE DISCOだけじゃなく、セカンド・アルバムになるとどんなアーティストであっても、自分たちは才能あるミュージシャンなんだってことをアピールするために進化をみせるのはよくあることなんだ。あのセカンド・アルバムは、そういうことを示すためのアルバムなんだなって感じたよ。
-そうですね。アーティストにとって確かに進化していくことは大切なことだと思います。ですが昔、NEW FOUND GLORYは「変わらずにポップであり続けることが大切であり、一番難しい」と話していました。FTSKはどちらのタイプになるでしょうか?
A:そうだな、僕らは両方を保っていきたいと思う。オリジナルなサウンドを持ちながら、きっと少しずつ変化もしていくだろうな。アメリカのオーディエンスなんかだと、僕たちのリリックをみんな簡単に歌えたりするんだ。それってキッズ達が共感出来る曲を僕らは歌っている証拠だと思うから、そういう部分は大切にしていきたいな。ダンスっぽい、アップビートでハッピーなサウンドっていうのも、変わらず持ち続けたいと思っているよ。
-なるほど。6人いる分たくさんのアイデアが生まれるでしょうし、色々なサウンドを取り入れやすいと思いますが、今後どのようなサウンドにチャレンジしていきたいですか?
J:何より、アルバムを作るときのフィーリングによって色々変えていくことになると思う。中にはファースト・アルバムに収録されなかった楽曲もあるんだけど、今ではもうすでに変わってきている部分もあって、ファーストよりソフトな曲だったり、逆にハードすぎて速すぎるような曲とかも作ったりしているよ。その時のフィーリングを大切にしたいね。