FEATURE
SKRILLEX
2013.06.13UPDATE
2013年06月号掲載
Writer KAORU
Harmony Korineが監督した映画『スプリング・ブレイカーズ』が、いよいよ6/15から公開される。“世界を挑発する無敵のガールズ・ムービー”という謳い文句とトレイラーから察するに、映画の内容は、日本ではおおよそ想像がつかない、水着ギャルと犯罪!?アメリカのティーンエイジャーによるハジけた春休み!といった感じのようだ。
出演している俳優陣も豪華で、ディズニー・チャンネル出身であり、あのJustin Bieberの彼女として一躍有名になったSelena Gomezや、『ハイスクール・ミュージカル』でヒロインを演じたVanessa Hudgens、『プリティ・リトル・ライアーズ』など、人気ドラマに引っ張りだこのAshley Benson、そして監督の妻でもあるRachel Korineという4人が主役を飾っている。
そして、そのサウンドトラックもゴージャス極まりない。ダブステップをメイン・カルチャーのムーブメントに押し上げ、今も世界中を席巻しているSKRILLEXと、元RED HOT CHILI PEPPERSのメンバーでもある映画音楽作家、Cliff Martinezの2人が手がけており、EDMブームの日本においても超注目の内容だ!むしろ日本においては、映画本編よりもサウンドトラックの方が注目を浴びていると言っても過言ではない。全19曲の中で、SKRILLEXとCliff Martinezによる音源が12曲あり、その内の7曲は2人の共作による新曲だ。
SKRILLEXに関して言えば、「Scary Monsters And Nice Sprites」を主題としてしており、1曲目に原曲、そしてCliff Martinezと共作した別ヴァージョンとストリングス・ヴァージョンが披露されている。その他は、いかにも新曲です!という感じではなく、あくまで映画のサウンドトラックとして作られた雰囲気重視の曲ではあるのだが、SKRILLEXがこのような才能も開花させているのだということ着目したい。NINE INCH NAILSのTrent Reznorがそうであったように、彼もこれからどんどん映画に携わる機会が増えてくるのではないだろうか。短い尺の中で、想像を掻き立てる音作りに是非とも注目してほしい。
その他にも、Waka Flocka Flame、Ellie Goulding、Meek Mill, Pill, Torch & Rick Ross、Gucci Maneと、錚々たるアーティストが楽曲を提供しており、その中でもドープなヒップホップ・ナンバーが光っている。
映画公開と共にサウンドトラックを手に入れるか?その前にサウンドトラックで先取りするか?どちらを選ぶかはあなた次第。この初夏にぴったりな1枚の登場!
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