DISC REVIEW
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DESTRUCTIONのギタリスト、Martin Furiaが在籍していることでも知られているベルギー拠点5人組による、通算5枚目のニュー・アルバム『The Time Has Come』。デス・メタルやロックンロール、グルーヴ・メタルにパンクをも飲み込んだ、彼等らしいクロスオーバー・サウンドが織りなすヘヴィ・グルーヴは健在で、ミドル・テンポの曲も含めてコンパクトにまとめあげられた全12曲に一切の無駄はなく、アグレッシヴなリフの応酬によるブレーキの外れた疾走感も、様式美的なギター・ソロも楽しませてくれる職人的手腕がお見事だ。終始ヘヴィながらも実はフック満載。BARK流儀の"デス・エン・ロール"を聴けば、些細な悩み等は吹き飛んでしまうことだろう。 井上 光一