DISC REVIEW
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"JR CHUO LINE HARD CORE"バンドのヱヰ十が、ヒップホップ・シーンのリビング・レジェンドであるラッパ我リヤをフィーチャリング。シャウト・ヴォーカル&3MCの濃密なマイクリレーを繰り広げる。毎年8月8日(=ヱヰ十の日)の自主企画にて3年連続で共演していることもあってか、そのコンビネーションは盤石だ。楽曲全体を通して自在に重心を上下させることで一切の弛緩を許さずに乗りこなしている。とりわけ、タイトなグルーヴで、Mr.Qと山田マンによるいぶし銀なライミングの切っ先をさらに鋭く尖らせる、楽曲中盤の展開は文句なしにカッコいい。アングリー且つイーヴルに疾走し叩き落とす「同情」も収録。 サイトウ マサヒロ