DISC REVIEW
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フィラデルフィア出身、名門 Epitaph Recordsに所属する男女混成バンドによる、敏腕プロデューサーのJohn Congletonを迎えた4thアルバム。ささくれ立ったオルタナ・ロックを基調としつつ、幸福感あるポップも暴力的なハードコアも飲み込んだサウンドに、強烈なシャウトからスウィートなトーンまで生々しい感情を表現したヴォーカルを乗せた楽曲は、各所ですでに高い評価を得ているのも納得の出来栄え。TURNSTILE等のハードコア~オルタナを融合させたバンドのファンや、WEDNESDAYといったインディー・バンドのリスナーも傾聴に値する、間口の広い作品だ。本作を引っ提げ開催される2024年12月の初来日公演も見逃せない。 菅谷 透