DISC REVIEW
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SYMPHONY Xのオリジナル・メンバーである天才ギタリスト、Michael Romeoのソロ3作目。前作で掲げたSFモチーフを継承しつつ、映画的なサウンドを突き詰めた本作は、代名詞とも言えるテクニカルなギター・フレーズや、シンフォニックなアレンジはもちろん、7弦ギターを用いたヘヴィネスも詰め込まれている。今回初起用のDino Jelusickによるヴォーカルも素晴らしく、ノックアウト必至のアンセムなTrack.2から、表現力が光るバラードのTrack.6、グルーヴィでスラッシーな楽曲に合わせた咆哮が響くTrack.10なども聴きどころ。日本盤ボートラではあの「ゴジラのテーマ」のカバーが収録され、初回生産限定盤ではアルバム全曲のインストも。緻密なプレイの細部まで堪能できる。 菅谷 透