DISC REVIEW
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1997年結成、フランス出身のグルーヴ・メタル~インダストリアル・メタル・バンドが約5年ぶりとなる最新作をリリース。今やオリジナル・メンバーはヴォーカリストにしてサンプラーも担うSHAWTERのみではあるが、本作においてもインダストリアル・メタル譲りの無機質でソリッドなギター・リフとメロデスにも通じるクサめなフレーズ、重厚なグルーヴを生み出すリズム隊、力強いグロウルとシンガロング必至の男くさいメロディを巧みに使い分けるヴォーカルを軸とした、ベテランならではの安定感に裏打ちされたクオリティの高い楽曲が目白押しとなっている。得意とするエレクトロの要素も健在であり、現代的なメタルコアなどのバンドを愛聴している若い衆も楽しめる1枚と言えるだろう。 井上 光一