DISC REVIEW
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昨年結成30周年を迎えたTHE BOUNCING SOULSが、COVID-19のロックダウンに至るまでに、ファンには嬉しいサプライズとなる新アルバムを制作していたようだ。何がサプライズなのかというと、今作は新作と言いつつも、古き良き名曲のリレコーディングが大半を占める内容だからだ。世の中が落ち込んでいるなか、こういう贈り物を届けてくれる心意気はさすが! ストリングスを用いた「Gone」や、洗練されたアレンジに進化した「Simple Man」、ポップでかわいらしい「Hopeless Romantic」など、粗削りな良さのあった楽曲が時を経てバンドと共に成長した姿には、思わず涙。そして、新曲の「World On Fire」も温かみのあるメロディとシンプルなリリックで彼ららしい。 山本 真由