DISC REVIEW
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昨秋、活動開始からわずか2年ほどでCrystal Lake主催"TRUE NORTH FESTIVAL"のオーディション枠を勝ち取り、出演を果たした5人組。彼らの記念すべき1stアルバムは、重、速、激のまさに三拍子が揃った作品と言えよう。メロディアスに研ぎ澄まされたギター・リフが印象的な「Departure」や、終盤の劇的な曲展開が魅了する「Frozen」から窺えるのは、ライヴで培われたタフな実力だ。攻めに攻めた疾走感と、迫力あるバス・ドラムの刻みから裏づけられるエネルギーは、聴き手を最高に昂らせてくれる。ゾクゾクするほどにブチ落とすブレイクダウンでは、脳内でピットを広げながら、エクストリームな解放感を存分に堪能してほしい。圧倒的なポテンシャルでメタルコアの新たな次元を示した彼らの今後に、期待しかない。 篠﨑 直人
