DISC REVIEW
-
Pay money To my PainのPABLO(Gt)とZAX(Dr)による新ユニットが爆誕! ということで、ファンは歓喜の嵐だろうけれど、もちろんこれはP.T.Pとはまったく別物。懐かしの90'sエモ・サウンドを感じさせる楽曲もあれば、ロックなんて普段聴かないようなテクニカルなフュージョン系の音楽マニアも"お!?"と思わせるような楽曲もあり、轟音を響かせる楽曲もあり、アンビエントなインスト曲もあり......音楽人としてのふたりのこだわりや遊び、情熱が飾らない純粋さでパッケージされている。とにかく、泣ける、ザワザワする、ワクワクする、癒される。ふたりの才能を丸のまま強火で炒めたのがP.T.Pだとしたら、こちらは出汁をとって弱火で長時間煮込んだような、通の味わい。沁みますよ。 山本 真由