DISC REVIEW
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9月28日~10月1日にかけて来日が決定しているSHADEEMPIREの新ヴォーカリストも兼任する、HenryHamalainenらが在籍するフィンランド産の5人組によるデビュー作。前身バンドを含めるとキャリアは意外と長く、数枚のEP作品のリリースを経て、本作で本格的なデビューを果たすこととなった。ブルータルなデス・ヴォイスと一糸乱れぬギター・リフ、ヘヴィなベース・ラインと緩急自在のドラムスとが絶妙なアンサンブルを魅せ、疾走パートもグルーヴィに攻める展開もバランス良く融合しているのが特徴だ。時折導入されるクリーン・パートやグランジ(!)風のサウンドなども嫌味にならない程度に取り入れており、ラスト曲「Clockwork」のような壮大な楽曲も堂々たる出来栄えである。好盤。 井上 光一