DISC REVIEW
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前作『DiVE to GiG - K - AiM』から約2ヶ月の短いタームで、早くもニュー・シングルが到着。今作は彼女の真骨頂と言えるメタル色の濃いナンバーが揃った。表題曲はもの悲しいヴァイオリンの音色から、激しくも壮大なシンフォニック・メタルへ展開。ストリングスやクワイア・コーラスを導入し、荘厳さを演出する一方、各楽器の音色がクリアに響く重厚なバンド・サウンドも聴きどころだ。中盤のゴシック風味からテクニカル・パートに移行し、ギター・ソロへと繋ぐ流れもかっこいい。レコードに針を落としたようなイントロで幕を開ける「TiCK TACK」は、表題曲とは対照的なシャッフル・リズムを用いたダンス・ナンバー。甘美なポップ感に身も心も溶ける。通常盤のみ収録のメタル曲「EDEN」も素晴らしいので、ぜひ! 荒金 良介