DISC REVIEW
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3ヶ月連続リリースの最後を飾る6thシングル。これが前作、前々作とはかなり作風を変え、表題曲はどっしり構えたパワー・バラード的な楽曲を提示している。ギリシャ神話のイカロスになぞらえたストーリー性に富む歌詞同様、歌声も聴き手に語りかけるような芯の強い優しさに溢れている。本人もインタビューで語っているが、創作要素が強い作風にもかかわらず、そこにRYO:SUKEのリアルな心情も折り重ねた形になっている。楽曲と歌詞の両方を踏まえることで、曲の世界観が奥深く響いてくるだろう。カップリング曲「FIXXTION BOY」は今年3月21日に渋谷WWWで行われたライヴ音源で、熱く生々しいヴォーカルを筆頭にWING WORKSのダイナミズムに富むサウンドを十二分に堪能できる。最後のセリフも熱い。 荒金 良介