DISC REVIEW
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日本を飛び越え、台湾の巨大ロック・フェスティバルにも出演するなど、海外での活動も精力的なハードコア・バンド、MOZ8。音楽性はメタルコア、ヘヴィ系を核としているが、キャッチーであったりポップな展開を含む楽曲など、一筋縄ではいかないサウンドが魅力的だ。初期SYSTEM OF A DOWNが持っていた攻撃性と遊び心に通じるユニークさも備わっている。また、彼らの特徴でもある独特な歌詞の世界は、ある意味でリスナーの柔軟性が試されているという捉えかたもできる。日本語詞で勝負している姿勢も好感が持て、頭が固くなりがちな現在のラウド・シーンへのアンチテーゼとしての1枚という見方もできる作品。まだまだ伸びしろを感じさせる、今後が楽しみな存在だ。 藤崎 実
