DISC REVIEW
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大阪寝屋川発の3ピース・バンドによる2ndアルバム。新ドラマーを迎え、初の音源ということもあり、メンバーは1stアルバムを出すような気持ちと言っているが、そのリフレッシュされた気持ちが今作にも渦巻いている。アルバム名でも謳うように全13曲トータル・タイム16分、1分前後のショート・チューンで矢継ぎ早に攻めてくる。息つく暇さえ与えぬ猛攻撃ぶりだ。とはいえ、一本調子で押すわけではなく、フレーズやアレンジも凝っており、起伏激しいジェットコースター的展開で飽きることはない。メロディック・パンク、ハードコア、メタル、スカ、レゲエなどを柔軟に取り込み、1曲1曲表情豊かなナンバーが揃っている。粗削りで武骨で気合い一発みたいなテンションだけど、そこが彼らの魅力だろう。 荒金 良介