DISC REVIEW
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PANTERA、SLAYER直系の骨太メタルを響かせるGUNSHIP666のニュー・アルバム。プロデューサーにSNOTのメンバーであり、SOULFLYなどを手がけたMikey Doling、ミキサーにはPANTERA、HELLYEAHらを手がけたSterling Winfieldを起用しLAでレコーディングしてきたという本作は、大陸的な乾いたメタル・サウンドをグルーヴィなノリで落としこんだ直球メタルを主体としながらも、ギター・ソロではブルージーなフレーズを巧みに取り入れるなど、自由な展開が聴いていて痛快な1枚。メタル愛を持ったリスナーならば、全編通して聴きながらこの自由さにニヤニヤしてしまうだろう。3ピースとは思えない音の厚みとグルーヴ感を弾頭に込めた国産爆撃機、GUNSHIP666の容赦ない爆撃がここから始まる! 米沢 彰