DISC REVIEW
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アルバム毎にスタイルを変えながらも、一貫して完成度が高く、普遍的な魅力を放つアルバムをリリースし続けてきたPAPA ROACH の2 年ぶりの新作! Jacoby (Vo) の力強い美声と至極のメロディは相変わらず素晴らしく、オルタナティブを通過した古き良きラウドロックに軸を置いたサウンドが心地良い。更に今作では、エレクトリックな要素をふんだんに取り入れ、全体的にサウンドのエッジが際立っているのも大きな特徴だ。高速でノリのいいロックンロール・ナンバーはもちろん、ミディアム・テンポでスケールの大きい曲も聴きどころ。歌詞の内容はパーソナルなもので、マイナー・コードで哀愁漂う楽曲が心に染みる。パーティーだけでなく、歌詞を読みながらじっくりと腰を据えて聴きたいロック・アルバムだ。 KAORU