DISC REVIEW
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国産デジタル・ハードコア・バンド、(plug)INSIDE-OUTによる1stミニ・アルバム。メタルやスクリーモを基盤にエレクトロの風味を乗せたバンドは数多くいるが、彼らのサウンドはラウドロックやミクスチャーで、そこにエレクトロが乗っているという90'sスタイルなのだが、プログラミングの主役は上物のシンセではなく、リズムを扇動するタイプのものである。正にTHE MAD CAPSULE MARKETSを彷彿とさせるデジタル・ハードコアという言葉がぴったりのオーセンティックなスタイルではあるが、随所に現代的なエレメントも感じさせてくれる。KAORU氏(Vo)の歌は全編英詞で、歌メロにも光るものがある。硬派なデジタル・ハードコアが聴きたいというリスナーは手にしてみては? KAORU