DISC REVIEW
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どこか懐かしい感じすら感じさせる王道ロックを繰り広げる東ヨーロッパはチェコ出身のSEVEN。ドライブしながら聴いたら最高なゴキゲン・サウンドを中心に、時に奇想天外な展開も織り交ぜながらオリジナリティの溢れる楽曲を聴かせてくれる。さすが結成から13年に渡ってインストゥルメンタル・バンド(ヴォーカル無し)として活動してきただけあって、楽曲の濃密さ、展開の面白さ、サウンド・アプローチの多様さは目を見張るものがある。13年の間、個性を持ったヴォーカルを探し求めたSEVENがようやく加入させた新ヴォーカリストというのは伊達ではない。新加入のLukas(Vo)も濃密なバック・サウンドに負けず、非常に艶のあるヴォーカルを聴かせてくれる。チェコ出身とは思えない、アメリカンなノリで聴いてるだけで上機嫌になれる1枚!米沢 彰