今年で3回目を数え、既にエモ・スクリーモ、ラウドミュージックフェスとして日本に定着しつつあるtaste of chaos Japan Tour。その全容を、各アーティストのビデオメッセージと共に激ロックDJがレポート!!
Reported by : 顕 -AKIRA-
US勢ばかりの中に、唯一UKからの来日となったGALLOWSで幕を開けたTaste Of Chaos Tour in Japan(以下TOC)。
初日の大阪ということもあってオーディエンスは期待に胸を膨らまし、今か今かと待ち焦がれる気持ちが既に溢れそうになっているのが伝わってくる。
そんな張り詰めた空気がメンバーの登場というスイッチで一気に開放された会場。
歓声が鳴り止まないうちにはじまった彼らのライブは、出だしからフルスロットルのブチ切れパフォーマンスでステージを縦横無尽に所狭しと暴れまわり、コードが付いたマイクを機材に引っ掛けてもまったくお構いナシなテンションで、フロアをモッシュとダイヴの渦に仕上げていく。
「Do You Like Black Flag?」の問いかけのあとに、Black Flagのカヴァー「Nervous Breakdown」も披露したり、パンツを下ろしてお尻を出すなど、初来日とは思えないほどのステージ慣れしたメンバー達の姿を垣間見ることができた。
数々のライヴをこなして来た実力が、ハッキリと見えてしまうライヴという場で、トップバッターとは思えない空間をオーディエンスと一体感になることで作り上げることの出来る実力。
この来日で確実にファンを増やし、今後の活躍に注目が集まるバンドの一つとなったことは間違いないだろう。
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待ちに待った真打の登場ということで、バースペースや喫煙所から人の姿はなくなり、トイレ以外のほぼ全員が会場に入っているのではと思うほどの満員状態。まだメンバーは登場していないにも関わらず、ステージに並べられた著名人、有名キャラクター達がオーディエンスの期待感を煽り、今にも緊張の糸が切れてしまいそうなほどの歓声が飛び交う。
5月のリリース以降、YouTubeなどで観る事の出来る映像以外、新曲を生で聴いてないファンの思いは、イントロの音が聴こえ出したあたりで、ほぼ奇声に近い声援となり爆発する。まるで会場自体が声を発しているかのようだ
"The Bird and the Worm"がはじまったと同時にほぼ全員が片手を上げ歌い出す。
この声が聴きたかった。そう思って耳を傾け、五感を集中させて食い入るように思わず見入ってしまい、ふと気付く。喉の調子が悪そうだ。それでもBert(Vo)の声と存在感はカリスマ性を増しており、初めて彼らを見た人の心を鷲掴みにしてしまう独特のキャラも健在。
"Take It Away"や"Liar Liar(Burn in Hell)"で、会場中が一体となって踊り、歌う空間を作ってしまうTHE USEDのカリスマ性はさすがだと感服していたところで、"Taste of Ink"。更に立て続けに"All That I've Got"から"Buried Myself Alive"、そしてまた"All That I've Got"へと曲が変化していくアレンジも披露。
シーンの先駆者的アーティストともなると、他のバンドより聴き込まれる回数が断然違う。もちろん曲に対する思い入れや思い出の数もケタが違う。涙を流しながら見ている人達、必死に歌っているオーディエンスの姿、何よりも自分自身にとって特別なバンドなんだと改めて思えたこと。そんな思いや感情をステージの上で受け止め、曲として返してくれることが何より嬉しいと思う瞬間の繰り返し。
一度は"Hospital"でステージを後にしたメンバーも、アンコールでWil(AIDENのVo)と共に"A Box Full of Sharp Objects"を披露してくれるなど、TOCならではの楽しみも満喫することは出来たのだが、どうしても気になる点はいくつかあった。
曲数が少なかったことに関してはもちろん残念だが、まだ火が点いたタバコを客席に向かって放ったBertに対しては少し怒りを覚えてしまうほどだった。誤解しないでいただきたいのは、THE USEDが自分にとってとても大切なバンドだからこその指摘だということだ。
僕自身、自分の弱い部分の感情を剥き出しにした姿を曝け出したまま、ライヴを観れるバンドなんて他にはいない。そんな特別な存在だからこそ、オーディエンスを感動させることの出来るバンドだからこそ、良いバンドでいてほしいと心底願うばかりである。
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