ラウドロックの総合ポータル・激ロック 激ロックニュース スペシャル・特集 アーティスト・インタビュー 動画インタビュー・メッセージ ライブレポート
激ロック・ディスクレビュー DJパーティー・激ロック 激ロック・ブログ リンク

TASTE OF CHAOS 2007 ライブレポート!!

taste of chaos 2007

今年で3回目を数え、既にエモ・スクリーモ、ラウドミュージックフェスとして日本に定着しつつあるtaste of chaos Japan Tour。その全容を、各アーティストのビデオメッセージと共に激ロックDJがレポート!!

The Used, Rise Against, Gallows, ライブレポート

Reported by : 顕 -AKIRA-

GALLOWS

GALLOWS ライブ

US勢ばかりの中に、唯一UKからの来日となったGALLOWSで幕を開けたTaste Of Chaos Tour in Japan(以下TOC)。 初日の大阪ということもあってオーディエンスは期待に胸を膨らまし、今か今かと待ち焦がれる気持ちが既に溢れそうになっているのが伝わってくる。

そんな張り詰めた空気がメンバーの登場というスイッチで一気に開放された会場。

歓声が鳴り止まないうちにはじまった彼らのライブは、出だしからフルスロットルのブチ切れパフォーマンスでステージを縦横無尽に所狭しと暴れまわり、コードが付いたマイクを機材に引っ掛けてもまったくお構いナシなテンションで、フロアをモッシュとダイヴの渦に仕上げていく。


GALLOWS ライブ

「Do You Like Black Flag?」の問いかけのあとに、Black Flagのカヴァー「Nervous Breakdown」も披露したり、パンツを下ろしてお尻を出すなど、初来日とは思えないほどのステージ慣れしたメンバー達の姿を垣間見ることができた。

数々のライヴをこなして来た実力が、ハッキリと見えてしまうライヴという場で、トップバッターとは思えない空間をオーディエンスと一体感になることで作り上げることの出来る実力。
この来日で確実にファンを増やし、今後の活躍に注目が集まるバンドの一つとなったことは間違いないだろう。


GALLOWS 動画メッセージ
::: For Your BLOG :::

※上のタグを貼り付けると、この動画インタビューをあなたのブログやサイト上で紹介することができます。

GALLOWS, Taste of Chaos 2007 特集ページ
Taste of Chaos 2007 特集トップ

The Bled

前回の来日公演でエネルギー溢れるパワフルなライヴを披露してくれただけに、今年のTOCで個人的に最も楽しみにしていたバンドTHE BLED。

相変わらずCDの音源からは想像出来ないラフなスタイル、ジーパンにジャケットに帽子で登場。
そんなスタイリッシュなメンバーへのイメージで、まだTHE BLEDを聴いたことがないであろう人達も気軽な感じで最前列へと集まりはじめていたのだが、曲が始まった瞬間に一変。GALLOWSが充分に暖めたオーディエンスの熱を、更に加熱するようなメタル色全開リフを叩き込み、暴れながら歌う叫ぶ。
待ってましたと暴れ狂うファンと、戸惑う初見の人達とのギャップが開始早々は少しあったかも知れないが、ライヴとはどういうモノかを知り尽くしたかのように楽しむメンバー、その雰囲気と強烈なサウンドに巻き込まれて徐々にモッシュの輪に人数が増えていく。

煽るだけでなく自らが楽しみ、その楽しさに「ついて来いよ」と手を差し伸べてくれるかのようなメンバーの変態ぶりも、ライヴを通してオーディエンスに伝わってることが彼らの凄いところだと思える。
ドラムなどのトラブルで幾度かMCで繋ぐ場面もあったりはしたが、THE USEDのBert(Vo)がビールを差し入れたり、曲の途中で乱入してきては会場を沸かしたりと、バンド同士の仲の良さを垣間見ることが出来たことなども含め、「良いライヴだった」と皆が口を揃えて言うのも頷ける内容だった。


THE BLED 動画メッセージ
::: For Your BLOG :::

※上のタグを貼り付けると、この動画インタビューをあなたのブログやサイト上で紹介することができます。

THE BLED, Taste of Chaos 2007 特集ページ
Taste of Chaos 2007 特集トップ

AIDEN

8月にリリースされた新譜"Conviction"に収録されている曲を中心としたセットリストだとすれば、今までのPVや海外でのライヴ映像とは違ったAIDENが観れるかも知れない。そう思いながら臨んだ今回のTOCだったが、"Conviction"からは1曲のみと意外にも前作までのアルバムを中心とした内容。残念やな。と感じたが、GALLOWSやTHE BLEDが作り上げた異常な盛り上がりに引き続いて、AIDENのハイテンションなライヴへと突入していった流れは、むしろそのほうが良かったと思えるほどの熱気が既に会場には充満していた。

"Nightmare Anatomy"や"Rain In Hell"からチョイスされた楽曲は、疾走感に溢れたメタリックなリフでザクザクと切れ込み、更にブチ切れたヴォーカルで荒々しく歌うというかむしろ叫びまくりのScreemo。今年のTOCは休み暇を与えてくれないのか?と幸せな愚痴が聴こえてきそうなほど、壁に張り付いて休憩していたオーディエンスを一気に最前列へ詰め寄らす魅力を放つ彼らのステージアクション。
TAKING BACK SUNDAYのAdamも得意な、マイクをまるで体の一部の様に使ったパフォーマンスも豪快に披露しては共に歌い、客席にダイブするWil(Vo)。
マイクを放り投げてはキャッチ出来ず失敗して落としていたのが原因か、声の調子が悪かったのか、バッキバキに奏でるサウンドとは対象に、あまり声が聴こえなかったのがとても残念ではあったが、客席に巨大サークルを発生させるなど、国内盤が1枚しかリリースされていないバンドとは思えない盛り上がりを終始みせてくれた。

このツアーが引き金となり、国内盤がリリースされればもっともっと人気が出る。この日のライヴを見た人はきっとそう思っているに違いない。


AIDEN 動画メッセージ
::: For Your BLOG :::

※上のタグを貼り付けると、この動画インタビューをあなたのブログやサイト上で紹介することができます。

AIDEN, Taste of Chaos 2007 特集ページ
Taste of Chaos 2007 特集トップ

RISE AGAINST

初開催となったTOC TOUR 2005にもその名を列ね、今回でTHE USEDと同じ2回目のTOCとしての来日となったRISE AGAINST。2005年から僅か2年しか経っていないのにも関わらず、シーンは変化と進化を続け、様々な音楽の多種多様化が進む中で、確固たる自分達のスタイルとサウンドを貫くバンドである。ただ一つ変わった点を挙げるとすれば、2005年の時とは比べ物にならないほどの知名度、そして目当てにして来たオーディエンスの数の多さ。
そう、周りの反応は明らかに変わっていた。

パワフルさをねじ込んでタイトに仕上げ、シンガロングや盛り上げのポイントで一気に爆発させる適材適所なサウンドメイクと、キャッチーなメロディーをかすれたハスキーヴォイスで歌いあげる彼らの魅力も、もちろんレベルは格段に上がっているのだが、RISE AGAINSTのことを知らない人達でも引き寄せられてモッシュしてしまう、更にはサビで歌ってしまうほどの良い意味での解り易いライヴを披露した。そんな解り易いシンプルさが仇となって盛り上がりに欠けるバンドはたくさんいるが、それを武器に出来るバンドは極稀だろう。

彼らはこの2年の間で確実に力を付け、自分達と向き合っては成長を繰り返してきたに違いない。Prayer Of The Refugeeで締めくくられたライヴで、もはや貫禄さえ感じる姿を魅せ付けてくれた。

今回聴けなかった彼らの代表曲も含め、来年の再来日を切実に願うバンドの一つである。


RISE AGAINST動画メッセージ
::: For Your BLOG :::

※上のタグを貼り付けると、この動画インタビューをあなたのブログやサイト上で紹介することができます。

RISE AGAINST, Taste of Chaos 2007 特集ページ
Taste of Chaos 2007 特集トップ

THE USED

GALLOWS ライブ

待ちに待った真打の登場ということで、バースペースや喫煙所から人の姿はなくなり、トイレ以外のほぼ全員が会場に入っているのではと思うほどの満員状態。まだメンバーは登場していないにも関わらず、ステージに並べられた著名人、有名キャラクター達がオーディエンスの期待感を煽り、今にも緊張の糸が切れてしまいそうなほどの歓声が飛び交う。

5月のリリース以降、YouTubeなどで観る事の出来る映像以外、新曲を生で聴いてないファンの思いは、イントロの音が聴こえ出したあたりで、ほぼ奇声に近い声援となり爆発する。まるで会場自体が声を発しているかのようだ

"The Bird and the Worm"がはじまったと同時にほぼ全員が片手を上げ歌い出す。

この声が聴きたかった。そう思って耳を傾け、五感を集中させて食い入るように思わず見入ってしまい、ふと気付く。喉の調子が悪そうだ。それでもBert(Vo)の声と存在感はカリスマ性を増しており、初めて彼らを見た人の心を鷲掴みにしてしまう独特のキャラも健在。


GALLOWS ライブ

"Take It Away"や"Liar Liar(Burn in Hell)"で、会場中が一体となって踊り、歌う空間を作ってしまうTHE USEDのカリスマ性はさすがだと感服していたところで、"Taste of Ink"。更に立て続けに"All That I've Got"から"Buried Myself Alive"、そしてまた"All That I've Got"へと曲が変化していくアレンジも披露。

シーンの先駆者的アーティストともなると、他のバンドより聴き込まれる回数が断然違う。もちろん曲に対する思い入れや思い出の数もケタが違う。涙を流しながら見ている人達、必死に歌っているオーディエンスの姿、何よりも自分自身にとって特別なバンドなんだと改めて思えたこと。そんな思いや感情をステージの上で受け止め、曲として返してくれることが何より嬉しいと思う瞬間の繰り返し。

一度は"Hospital"でステージを後にしたメンバーも、アンコールでWil(AIDENのVo)と共に"A Box Full of Sharp Objects"を披露してくれるなど、TOCならではの楽しみも満喫することは出来たのだが、どうしても気になる点はいくつかあった。
曲数が少なかったことに関してはもちろん残念だが、まだ火が点いたタバコを客席に向かって放ったBertに対しては少し怒りを覚えてしまうほどだった。誤解しないでいただきたいのは、THE USEDが自分にとってとても大切なバンドだからこその指摘だということだ。

僕自身、自分の弱い部分の感情を剥き出しにした姿を曝け出したまま、ライヴを観れるバンドなんて他にはいない。そんな特別な存在だからこそ、オーディエンスを感動させることの出来るバンドだからこそ、良いバンドでいてほしいと心底願うばかりである。


The Used 動画メッセージ
::: For Your BLOG :::

※上のタグを貼り付けると、この動画インタビューをあなたのブログやサイト上で紹介することができます。

The Used, Taste of Chaos 2007 特集ページ
Taste of Chaos 2007 特集トップ

Taste of Chaos 2007 特集トップへ

Supported By
WARNER MUSIC JAPANUNIVERSAL MUSIC JAPANEMI Music JapanROADRUNNER JAPANHOWLING BULLTRIPLE VISIONAVALONHOLLYWOOD RECORDS
FABTONE RECORDSINYA FACEスピニングDOOM PATROL FOUNDATION Kick Rock MUSICSCHECTER GUITAR RESEARCHaudio-technicaムラサキスポーツHurley
VESTALmontageLAST BANDITPEACE MAKERDISSIDENTanimoMUSICULTUREO-LEVELMusic Revolution ISHIZUEZIP-FM 77.8

Copyright © 2007 激ロック. All Rights Reserved.
Reproduction in whole or in part without written permission is strictly forbidden.