LIVE REPORT
MUTEMATH|SUMMER SONIC 2011
2011.08.13 @QVCマリンフィールド&幕張メッセ
Writer MAY-E
飛行機が大の苦手だと言うのに、サマソニ08、09、フジロック10と、もはや日本の夏フェスの常連となっているMUTEMATH。これだけ日本に呼ばれているのも、つまりはそれだけライヴに定評があるってことなのだけれど、今回の来日は例年とは背景が少しばかり違っていて、ひとつ目はしばらくレコーディング作業をしていたため彼らにとって約1年振りとなるショウであること、ふたつ目は旧ギタリストのGregが脱退し、新ギタリストのToddが加わってから初めてのショウであるという点だ。新MUTEMATHのショウはいかがなものかとファンが固唾を飲んで見守る中、開演前の音出しからリズム・セッションが始まり、なだれ込むようにそのままショウがスタート。ファンから「おおお!」と驚きの声が飛ぶ。1曲目は、今年の10月にリリース予定の3rdアルバム『Odd Soul』に収録予定の新曲「Prytania」だ。ハイスピードで力強いリズムにオーディエンスの手拍子が加わって、高揚感もいっぱいに。そこにPaul Meanyの艶っぽいヴォーカルが重なって、早くもMUTEMATHの世界観が会場全体を包み込んだ。タンバリン、ピアノ、キーターと様々な楽器を自在に操るPaulの器用なプレイには目を見張るものがあるが、バンド・セッションはメンバー・チェンジがあったとは思えない流石の一体感を生んでいる。ドラムセットの上に水をまき、叩くたびに水しぶきを高く舞いあげてみたり、Paulが突如ドラムに加わってみたり、キーボードの上に前転倒立してみたりと、度肝を抜くパフォーマンスも勿論お目見え。新曲が多めのセットリストではあったが、逆回転PVが話題になった初期の名曲「Typical」ではクライマックスの盛り上がりを見せた。
早くも今年の11月に単独公演が決定しているMUTEMATH。サマソニで見ることができなかった人は、新作『Odd Soul』をチェックして、彼らの予測不可能なパフォーマンスをぜひ目撃してください!
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