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INTERVIEW

HATE and TEARS

2024.10.22UPDATE

2024年10月号掲載

HATE and TEARS

Member:KAYO UI MISA

Interviewer:長澤 智典


今のHATE and TEARSは、"パーティー感"をとても大事にしています


ワーナーミュージック・ジャパングループのADA Japanより、5ヶ月連続配信リリースを行っているHATE and TEARS。9月にシングル『俺はオレっ!』を配信。10月23日には「Cherish.(feat.UI)」をリリースする。名古屋を拠点に、国内のみならず、海外へも活動の場を広げている彼女たちがADA Japanから配信したのも、世界進出を目論んでのこと。巷で話題を集めているHATE and TEARSの中からKAYO、UI、MISAの3人がインタビューに応じてくれた。

-HATE and TEARSとはどんなグループなのか、まずはそこから教えてください。

KAYO:HATE and TEARSは名古屋を拠点に、エレクトロでポップなサウンドを打ち出しているグループです。最新シングルの『俺はオレっ!』ではレゲエを取り入れて、枠にとらわれずに表現し、時にはライヴにDJを入れ、そのときのノリでセトリを変える等ライヴ感を重視している、アイドルでありながらアイドルらしくない行動も見せているグループですね。

-パーティー感の強い楽曲が多いのも魅力ですよね。

UI:ライヴでの盛り上げ方を含め、今のHATE and TEARSは、まさに"パーティー感"をとても大事にしています。

-過去の楽曲から今へ繋がる流れを聴いていると、音楽面でいろんな変化を見せていませんか?

KAYO:活動当初はロック色の強い楽曲も多く、わりとかっこいい系のロック・アイドルの色も出して、その手のイベントにも多く出ていました。ただ、当時から他のロック系アイドルさんたちとはサウンド感が異なるから、いろんなイベントに出てもどこか浮いてしまっていたんですね。いい意味で、最初から他と被らない色を出していっていたんですけど、HATE and TEARSのプロデューサー(sin hashizume)と"HATE and TEARSらしさって何?"、"それを、さらにどう活かしていく?"という話をしていくなかで出てきたのが、"青春感"。それを、より突き詰めた形で辿りついたのが、今回のレゲエを取り入れたエレクトロなパーティー・チューンの「俺はオレっ!」でした。

UI:HATE and TEARSにとって、レゲエは初めて挑戦するスタイルで。これまでも、(エレクトロを軸に据えた上で)いろんなジャンルに挑戦してきましたけど、「俺はオレっ!」を通して、また新しい表現の扉を開けられたなと感じています。

KAYO:私たち、東京や大阪を含めいろいろと遠征もしていまして。そのときの移動手段がプロデューサーの運転する車なんですね。車での移動の道中って長いじゃないですか。その移動中に、よくプロデューサーと"次はどういう曲で攻めていく?"というミーティングもしています。「俺はオレっ!」も、"HATE and TEARSの青春感ってどんなサウンド・スタイル?"、"レゲエを通して表現する青春感とか似合いそうじゃない?"というやりとりから生まれました。でも、"レゲエ"と言い切ってしまうほど本格的ではないから、私たちは"レゲエ感"と口にしています(笑)。

-そこから最新曲の「俺はオレっ!」が生まれたわけだ。この曲、聴いてて自然に身体が揺れるし、めちゃめちゃノリもいいですよね。

MISA:そう感じてくれました!? 「俺はオレっ!」、ライヴで歌うと、みんなすっごく盛り上がってくれます。"サブスクで聴いててもテンションがアガる!"と言われているから、皆さんも配信で聴いてテンションをアゲてくれたら嬉しいです。「俺はオレっ!」は夏が似合う曲ですが、季節に関係なく、いつ聴いてもテンションがアガります。だって自分がそうだから(笑)。ぜひ、テンションをアゲたいときに「俺はオレっ!」を聴いてください!

-「俺はオレっ!」のMVの中に、皆さんがプールサイドで水着姿で食事をしながらはしゃぐパーティー・シーンが出てきます。その中で、手にしたチキンをかっ喰らうMISAさんの表情がめっちゃ好きなんです。

KAYO:そこには1つの伏線がありまして。前に出した「it's my pleasure」(2022年のシングル)のMVの中で、MISAがハンバーガーを食い千切っているんですね。そこのオマージュとして、あのシーンが出てきました。だから、合わせて観てもらうと、より楽しめると思います。

-皆さんの中から"青春感"という言葉が出てきましたけど、それぞれが感じている"青春感"も教えてください。

KAYO:私、中高時代は女子校で育ったから、よく映画やドラマに描かれるような共学の学校を舞台にした青春の経験もなければ、むしろ、憧れて夢見ていた側で。学校を卒業してからも、自分の中には消化しきれてない青春への憧れがずっと燻っていました。それを解消し、私に青春を授けてくれたのが、まさにHATE and TEARSとしての活動です。私は今まさに、HATE and TEARSを通して青春しています!

MISA:"青春"という言葉を聴いて最初に思い浮かべるのが、学生時代の文化祭や体育祭。同じ目標に向かって、みんなが一丸となって頑張るじゃないですか。それは、HATE and TEARSの活動にも言えることで。今も私たちは、一つ一つ目標を掲げては、みんなで気持ちを1つに頑張っています。みんなで同じ目標に向かって頑張ること。それが、私にとっての青春なんだと思います。

UI:他に何も見えなくなるくらい1つの物事に打ち込んでいるときって、一番青春を感じるよね。私、学生時代に演劇部に入っていたんです。その頃、夜な夜な公園で1人発声練習をしていたときも、振り返れば青春でした。音楽祭に向けてみんなでバンドを結成して、学校での練習中、わざと窓を全開にして学校中に響き渡るくらいの声で歌ったこともそう。私はHATE and TEARSに入る前にバンド活動をしていたんですが、あの時期も今振り返ると青春だったなと思います。もちろん、今のHATE and TEARSの活動だって青春です。1つの物事に打ち込んで、前を向こうとすること。それが、私にとっての青春なんです。