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INTERVIEW

HATE and TEARS

2024.10.22UPDATE

2024年10月号掲載

HATE and TEARS

Member:KAYO UI MISA

Interviewer:長澤 智典

みんなの期待を嬉しい形で裏切っていくのがHATE and TEARSなので 楽しみにしていてください


-HATE and TEARSとしての"青春感"って、なんだと思います?

UI:「Make a Change REMIX」(2023年9月27日リリースのシングル表題曲)にはアイドルとしての青春感を、「俺はオレっ!」には社会の中で働く人たちに向けた青春感を。他にも学校時代を思い返せる青春の歌等、HATE and TEARSは、青春を感じられる思いをいろんな曲に記しています。それこそ「俺はオレっ!」の一節のように、"なんて言われてもいんじゃねえ!/胸はって がむしゃらで 俺は俺"の精神も、HATE and TEARSにとっての青春感だと思います。

KAYO:ただし、「俺はオレっ!」に関しては私たちの青春感ではなく、"俺"という表現も使っているように、HATE and TEARSを応援してくれるIBU(※HATE and TEARSファンの呼称)の方々の歌になっています。HATE and TEARSの場合、意味を深く探る程にいろんな思いや答えが見えてくる歌詞が多いけど、「俺はオレっ!」は、ドストレートな言葉で聴く人たちの心を突き刺しています。HATE and TEARSは、"恋愛や、可愛いさに頑張る女の子達のストーリー"をコンセプトに活動をしているように、女の子の感情を表現することが主ですが、今回初めて男性の目線で歌ったことも、HATE and TEARSの新しい扉を開けたし、新しい視点で青春感を書いた歌にもなりました。

UI:「俺はオレっ!」は、お仕事を頑張る人たちに向けた応援歌。最高の盛り上がりを作ろうと、ライヴの最後に歌うことも多いんですけど、みんな"「俺はオレっ!」が良かった"と言ってくれます。

KAYO:「俺はオレっ!」は、タオルを回して盛り上がれる、観てる人たちの気持ちを掴めるライヴ曲。特に青春を感じてもらえる歌だから、ライヴや音源を通して私たちと一緒に青春を感じてください。

-『俺はオレっ!』収録のもう1曲の「HERO」は、女の子の気持ちを歌にした楽曲です。

UI:「HERO」の原型が生まれたのは、1年以上前のことなんです。当時は、タイトルも歌詞も曲調も今とは違った形でした。それをなぜ今持ってきたのか。それはプロデューサーが私たちの日々の成長ぶりを見ながら、少しずつ、そのときの自分たちに似合う曲として育て上げて、一番この曲が似合い、活きるタイミングを狙ってリリースしたからです。

KAYO:「HERO」の歌詞は、聴く人の置かれた心境によって受け止め方も変わっていく内容。聴いた人が、自分のこととして聴けるのも特徴です。「HERO」のサブスクでの再生回数が高いのは、この曲に共感してくれる人たちが多いからだと思います。

MISA:それすごく分かる! 私の場合、歌詞の内容も好きですけど、それ以上に楽曲の持つ良さにめちゃめちゃハマってて、めちゃめちゃサブスクで再生しています! 「HERO」は、聴けば聴く程にハマります。

UI:ここにも、「HERO」の再生回数を上げている人がいた(笑)。

KAYO:HATE and TEARSには、聴く人の置かれている状況や心境によって受け止め方が変わる歌がほんと多いと思います。

UI:それは、私たちにも言えること。例えば「Light up my luv」(2023年9月13日リリース)は、ライヴで歌うごとに歌詞の受け止め方に変化が出るし、そのたびに自分たちの歌い方や表現も変わり続けています。「HERO」もそう。そういう曲たちが多いから、私たちの表現がライヴでどう変化していくのかにも注目してください。

-HATE and TEARSは今、5ヶ月連続配信リリース中なんですよね。

KAYO:そうです。9月に配信リリースした「俺はオレっ!」と「HERO」がその第1弾になります。今回、ワーナーミュージック・ジャパングループのADA Japanから配信リリースを行うのを決めたのも、世界配信に強いレーベルさんのお力を借りて、より広く世界へ発信していきたい思いからでした。しかも、せっかくの機会だからと5ヶ月連続リリースを決め、毎回いろんな面を見せていこうと思っています。それが「俺はオレっ!」と「HERO」であり、5ヶ月連続リリースの第2弾は、UIちゃんのソロ曲で10月23日に配信リリースする「Cherish.(feat.UI)」になります。

-「Cherish.(feat.UI)」を作る上で、UIさんからもいろんな要望を提示したのでしょうか?

UI:私は以前に、ソロで「PIERCING SUNLIGHT」(2022年リリースの1stシングル)を出しています。私は、アイドル活動を始める前までは、自らバンド活動もしていたくらい、ロック好きなバンドっ子なんです。「PIERCING SUNLIGHT」はロックの要素強めの楽曲として作りました。でも、この曲を作って以降、HATE and TEARSを通していろんな音楽的な刺激を受けてきたんです。今回の「Cherish.(feat.UI)」を作るまでにも、プロデューサーと、UIのソロ=ロックなイメージがあるから再びその路線でいくのか、それとも今のHATE and TEARSに繋がる色を見せていくのか、いろいろと議論を交わしました。プロデューサーは、今や私の魅力の1つにもなっているラップに磨きをかけて、新たな魅力を引き出すためにも、今のHATE and TEARSでやっているのとは異なるラップを示す楽曲をって気持ちから、HATE and TEARSで見せるガラスを叩き割るような強いラップではなく、きれいに韻を踏むラップを魅力にした、ジャージー・クラブという音楽スタイルの楽曲を作ったんです。「Cherish.(feat.UI)」はラップのヴァースが2ヶ所あり、サビは歌を繰り返す形になっています。1番と2番のラップはどちらも長め。しかも、前半と後半ではライムの仕方が異なって、韻を踏みながらノリを作っているから、声の表情の違いも聞き分けながら楽しんでほしいです。

-「Cherish.(feat.UI)」はライヴでも披露しているのでしょうか?

UI:最近、プロデューサーと寧靜的沈夜というDJユニットを組み、何度かライヴをしています。ライヴをやるたび、その場の空気によって歌い方を変えていくから、音源で聴くのとライヴで触れるのでは、また違った楽しみ方が出来ると思います。ただ、HATE and TEARSのライヴで披露するのかは......どうなんだろう?

MISA:寧靜的沈夜のライヴは私たちも観ています。HATE and TEARSでもUIちゃんがやっていることだけど、寧靜的沈夜でのUIちゃんは、ライヴの雰囲気に合わせて歌い方やラップの仕方を変えていくし、そこもライヴでの見どころになっています。そのノリをHATE and TEARSのライヴの中に組み込んでも面白そうだから、私たちとしてはHATE and TEARSのライヴでもやってほしいなと思ってる。

KAYO:この曲を聴くと心が躍るからね。「Cherish.(feat.UI)」はHATE and TEARSでは味わえないUIちゃんの魅力を味わえるし、音源とライヴでは聴こえ方も違うから、そういうところも含めて楽しんでほしいです。

-今後も、メンバーのフィーチャリング・シリーズは続くのでしょうか?

KAYO:メンバーそれぞれに好きな音楽の系統が異なるから、それらをソロ曲として出していくのも、それぞれの個性が見えてきていいなと思いますけど、どうなるのかは正直私たちもまだ分からないです。

MISA:プロデューサーには、"お前はお笑いだ"と言われました。もしかしたら、私はコントを配信するのかな? とにかく、第3弾以降何が飛び出すのか私たちも楽しみだし、皆さんにも楽しみにしていてほしいです。

KAYO:みんなの期待を嬉しい形で裏切っていくのがHATE and TEARSなので、楽しみにしていてください。

-最後に、一人一人今後へ向けての思いを語っていただけますか。

UI:以前から海外の方々にもHATE and TEARSの楽曲を聴いていただいていたし、海外遠征もしているから、海外配信に強い環境で楽曲を届けられるのがすごく嬉しいです。実際、『俺はオレっ!』は、国内のみならずいろんな国の方々から反響のコメントをいただいています。その環境の中、5ヶ月連続でリリースすることで、曲や展開を含め、これからもどんどん新しい扉が開けていきそうだから、私たちもすごく楽しみだし、皆さんも楽しみにしていてください。

MISA:5ヶ月連続リリースを通して、どんなHATE and TEARSのカラーを出していけるのか私たちも楽しみだし、皆さんにも楽しんでもらえたらなと思っています。その上で、ライヴにも遊びに来てくれたら嬉しいです。

KAYO:これまでもHATE and TEARSはいろんな挑戦をしてきたけど、5ヶ月連続リリースを通して、さらにその可能性を広げられそうです。私たちはHATE and TEARSの活動を通して青春の中にいます。その中に皆さんも巻き込み、一緒に青春をしながら、もっともっと大きな場所を目指したいです。今回の機会を通して、国内のみならず、世界中の人たちにHATE and TEARSの音楽をたくさん聴いてほしいです。よろしくお願いします。