INTERVIEW
プランクスターズ
2024.09.13UPDATE
Member:マジ神☆カンナ 愛成来来 虹春ぬし
ももしきや古き軒端の忍にもなほあまりある昔なりけり(以下:もーりー) エンマチャチャ
Interviewer:山口 哲生
-まぁ、時期的にもちょっと経ちますし、来月にはZepp New Taipei公演("PLANCKSTARS - ONE MAN SHOW -")も控えてますからね。
愛成来来:次の楽しいことを考えると、前の楽しいことを忘れちゃうんで。ライヴが終わると、ライヴのときの感覚を忘れるんですよ。そのときしかそのときの感情がそこにないから。でも、後で映像を観るとちょっと恥ずかしい気持ちになる。
-Zepp Shinjuku (TOKYO)("PLANCKSTARS Zepp 東名阪 TOUR FINAL「七福神 -神々の出発-」")では新曲「ツアーファイナル」を披露されて、そちらの映像も公開されていましたが、そちらをご覧になったりは?
愛成来来:観返すと恥ずかしい。
-かなりエモーショナルに歌われてましたけど。
愛成来来:恥ずかしい。今はエモい気持ちじゃないもん。
-たしかに、そのときと差がありすぎる分、恥ずかしくなりそうですね。
愛成来来:だからその時その場所にいる人じゃないと、良さがあんまり伝わらないと思う。映像もいいけど。
-だからこそ、もっとたくさんの人に観に来てもらいたい。
愛成来来:うん。とにかく来いってこと。
-虹春さんは、Zeppツアーはいかがでした?
虹春ぬし:プランクスターズは自由奔放がコンセプトだから、これまでいろんなことをやってきたんですけど、私がプラスタっぽいなって思う、理想とするプラスタ像みたいなものを実現できてすごく嬉しかったっていうのがあって。特にお笑いはずっとやりたかったことだったので、大きいステージを借りて、芸人さんの力も借りたりして、楽しいステージにできたのは、絶対に他のアイドルじゃできない経験だと思うし、プラスタに入って良かったなって思いました。
-お笑いをやってみたかったのはなぜだったんです?
虹春ぬし:シンプルにお笑いが好きなのと、プランクスターズに入ってしばらくして、ネタ枠をわりと担当するようになって。そこから人を笑わせるのめちゃくちゃ楽しいなっていう、謎の気持ちが芽生えたというか(笑)。ちょっと熱が入ってきて、お笑いやりたいなって。
-実際にやってみていていかがでした?
虹春ぬし:やっぱりめちゃくちゃ難しいですね。台本通りに行かないことも多くて(笑)。
マジ神☆カンナ:お笑い芸人さんと絡むとなると、プロとアマチュアの違いをステージの上で見せつけられたというか、思い通りに行かないっていうか(笑)。尺めっちゃ長いとかね。
虹春ぬし:話の後に曲が始まるのに、なかなかそれが終わらないし、切っても切ってもまだ続くんですよ(笑)。そういうときにどうすれば上手くできたかなって考えると、やっぱり難しいなって思いました。小さい間とかも繋げないといけないとか。でも楽しかったです。あと、Zepp Shinjukuの衣装は私が制作を担当したんですけど、その時期がプラスタに入った中で一番忙しくて。あんまり頑張ったとか自分で言うのは苦手だけど、プラスタに入って一番頑張った期間じゃないかなと思いましたね。
-ももしきやさんはいかがでしょうか。Zeppツアーを振り返ってみると。
もーりー:コンセプトが全て違ったので、毎回袖からステージに出るときに違う緊張感を味わえましたね。例えば名古屋だったら10人以上、20人以上で揃って練習していたので、なんか小学校とか中学校の学芸会の練習を思い出したんですけど、そうやって練習したことをステージで出すぞっていう、いつもと違うプランクスターズのやり方というか。今まではなんの練習もなしに、最初の事前打ち合わせも軽い感じでステージ上で出すっていう感じだったんですけど、名古屋はかなり細かく練り込まれていて。台本も全部覚えて、このセリフはここで言わないといけない、ここで間違えちゃダメだっていう気持ちで出たので、本当に今までにないような緊張の仕方をしました。セリフも一文字一文字細かく決められていたので、ミュージカルみたいな感じでしたね。
-歌って、セリフを言ってという。
もーりー:縛られてましたね、珍しく(笑)。あと学びになったことは、Zepp Shinjukuで上手く運営さんと話ができていなくて、私たちが話していた数の映像が用意されてなくて、急遽自分たちで用意することになったんですが、その際に私、初めて映像をやってみたんです。リリックモーションっていう、歌詞に合わせて映像が動くみたいなものを作ったのですが、意外と楽しくて。
-いわゆるリリック・ビデオをご自身で作ったっていうことですよね?
もーりー:そうです。それを今後生かしていきたいなと思っていたら、今度のZepp New Taipeiでも任せてもらえることになって。今回もまたいつもと同じように時間がないなかでやるというのはあるのですが、頑張りたいなと思ってます。今後はそういう仕事を外部からも貰っていけたら嬉しいです。
-ちなみに、そのリリック・ビデオって公開されたりしないんですか?
もーりー:考えてもなかったですね。でも出してみたいです。
-ぜひぜひ。エンマさんはZeppツアーはいかがでした?
エンマチャチャ:普段から棒読みなので、セリフがどうしても棒読みになっちゃって(苦笑)。練習してるときに"また棒読みだよ"って言われて、それが大変でした。東名阪全部テーマが違って、初めて来てくれたお客さんとか、全部回ってくれたお客さんとか、それぞれ準備したテーマをちゃんと理解して楽しんでくれた人たちもいっぱいいて。その感想を聞くのがすごく嬉しかったし、やって良かったなって思いました。
-そして今後の予定についてですが、9月17日にZepp New Taipeiでワンマン・ライヴを行われます。最初は開催が危ぶまれていたようでしたが、無事に行えることになったと。
マジ神☆カンナ:はい。私たちは運営さんからZepp New Taipeiが決まったっていう話を聞いていたんですけど、運営さんの上から(笑)、やっぱりお金が出せないということになって。てんやわんやでしたけども、どうしてもやりたい気持ちがあって、最悪赤字になったら私たちのポケット・マネーから出す! ぐらいの覚悟だっていうことをファンの人たちにも伝えて、クラウドファンディングとかスポンサー案件とか、みんなにいろいろと協力してもらって、ようやく開催までこぎつけられました。こんなにもファンの人たちの大切さを、ありがたみを感じることも珍しいので、本当にみんなと作り上げるライヴになるのではないかと思います。
-すごいことですよね。国内だったらまだしも、国外で、もしかしたら観に行くのが難しいかもしれないけど、クラウドファンディングに参加するって。
マジ神☆カンナ:改めて考えると本当にすごいことですよね。こんなの現実的に無理じゃんっていうミーティングもしてたんですけど、いざやってみたら1ヶ月で本当に信じられないような金額が集まったので。みんなから貰ったものをしっかり生かしつつ、プラスタらしく初の海外Zepp、海外の大箱ワンマンを楽しめたらなと思っています。
愛成来来:今回は台北でやるけど、大きいライヴだから今まで以上に日本人が台北に来てくれたり、近くの国から来てくれることもあると思うから、全世界の人が仲良くなれるようなライヴにしたいです。ライヴを通して、同じ趣味の人がこんなにいるんだよ、このライヴハウスにいろんなところから集まって来れたんだよって、プラスタで繋げていく輪みたいなものがすごく分かりやすく出るようなライヴにしたいなと思ってます。
-すごく平和ですね。
マジ神☆カンナ:ハートフルですね。
愛成来来:まぁ、大きいライヴは大人しく、自由にやりたいときは自由にやらせてもらうので。
マジ神☆カンナ:お金かかってるからね。損害賠償とか食らったらたまんないから。
-(笑)その切り分けもいいですね。虹春さんはどういった気持ちでステージに立ちたいですか?
虹春ぬし:自分よがりになっちゃうんですけど、海外の大きなライヴハウスでワンマン・ライヴをしたんだっていう肩書きみたいなものというか。そういう、なんて説明したらいいんだろう......とりあえず目立ちたいです(笑)! 確実に成功したい気持ちはあります。
もーりー:表からもしっかり見せるし、リリックモーションだったり、そういった裏方部分でも、メンバー自らがちゃんと力を入れてやっているという部分で、Zeppに立てるような他のグループと差を付けていきたいですね。1から全て自分たちで作り込んでるんだぞっていうのを、ちゃんとみんなに観てもらいたいです。
エンマチャチャ:"こうしたかった!"っていう後悔がないようにやり切りたいですね。あとは、いっぱい人が来てもらえるように頑張って、いっぱいの笑顔が見たいです。
-Zepp New Taipei以降の予定も、いろいろと考えていたりされるんですか?
マジ神☆カンナ:そうですね。やっぱり大きいことが終わるとみんな脱力しちゃう部分があるというのは経験上分かっているので、そこに向けて新メンバー・オーディションとかをしたり、また新しい風をプランクスターズから吹かせていけたらいいなと思ってます! あとはTikTokやYouTubeもしっかり発信して、注目してもらえるように頑張りたいし、新曲もストックを抱えている状態なので。
-まだストックがあるんですね。
マジ神☆カンナ:めっちゃありますね。いろんなバンドさんとコラボしたりとかもしているので。
-この約2年間で20曲近く出してますけど。
マジ神☆カンナ:かなり増えましたね。去年の年末に全曲ワンマン("PLANCKSTARS全曲ライブ")をしたんですけど、そのときよりもだいぶ増えてます。
-それなのにまだストックがある。
マジ神☆カンナ:まだ球いっぱいありますよ。最近出した曲だと、子供たちに媚を売っているような曲もありますし、と思ったらホストの飲みコールみたいな曲を出したり、ジャンルにとらわれない感じで。TikTokで使ってもらったりとかしてもらいたいですね。楽しみにしてもらえたらと思います。