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INTERVIEW

BABYMETAL

2023.08.21UPDATE

BABYMETAL

Member:SU-METAL(Vo/Dance) MOAMETAL(Scream/Dance) MOMOMETAL(Scream/Dance)

Interviewer:森 朋之 Photographer:宮脇 進(PROGRESS-M)

SU-METAL、MOAMETAL、MOMOMETALの3人体制となった新生BABYMETALから新曲「メタり!! (feat. Tom Morello)」が届けられた。RAGE AGAINST THE MACHINEのギタリスト Tom Morelloをフィーチャーしたこの曲は、"メタ村の夏祭り"をテーマにしたアッパーチューンに仕上がっている。「メタり!! (feat. Tom Morello)」をフックにしながら、春から夏にかけて行われたワールド・ツアーの手応え、さらにBRING ME THE HORIZONがキュレートする新フェス"NEX_FEST 2023"などについて、メンバー3人に訊いた。

-2023年4月1日、2日にぴあアリーナMMで開催されたライヴ"BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE -"で新生BABYMETALが誕生。4ヶ月以上が経ちましたが、ここまで活動してきて、どんな印象を持っていますか?

MOMOMETAL:4月の公演が終わって、すぐにヨーロッパのツアー(※SABATON"THE TOUR TO END ALL TOURS"にスペシャル・ゲストとして出演)に行ったんですけど、本当に毎日が刺激的で、新鮮で。とにかく楽しくて、充実した生活を送ってます。今もすごい楽しいし、これから夏フェスが待ってることも含めて、"ワクワクでいっぱい"みたいな感じですね。

-今も話にありましたが、4月から6月にかけてヨーロッパ、アジア("BABYMETAL WORLD TOUR 2023 ASIA")、オーストラリア("BABYMETAL WORLD TOUR 2023 AUSTRALIA")を回るツアーを実施。こちらの手応えはどうでした?

SU-METAL:ワールド・ツアーはコロナ前の2020年("METAL GALAXY WORLD TOUR")以来、3年ぶりだったんですよ。正直、"待ってくれる人がいるのかな?"というか、どういう感じなのか全然わからないような、手探りな状態だったんですけど、SABATONのみなさんが"一緒にツアーを回ろうよ"と声を掛けてくださって、すごくいいツアーになったと思います。アジア・ツアーでは、インドネシアに10年ぶりに行ったんですけど、 お客さんの熱気が本当にすごくて。みんなから"待ってたよ!"っていうのがすごく伝わってきたし、私たちもスタッフのみなさんも元気になって、勇気づけてもらえるような盛り上がりだったんです。どの地域もすごい熱気だったんですけど、インドネシアは特に印象に残ってますね。

MOAMETAL:今回、本当にいろんな場所に行かせてもらって。ヨーロッパ・ツアーから始まって、アジア、オーストラリアを回ったんですけど、ここまで長いツアーは初めてだったんです。刺激が多すぎて、どのライヴもすごく印象に残ってますね。SABATONと一緒にライヴをするのは2018年の日本公演("BABYMETAL WORLD TOUR 2018 in JAPAN")以来だったんですよ。5年ぶりだったんですけど、新体制になった私たちをツアーに呼んでくれたこともすごく嬉しかったし、あの頃とまったく変わらない、むしろもっと進化している彼らのライヴを近くで観させてもらって、"メタルって本当にカッコいいな。SABATONってすごいな"と思って。

SU-METAL:うん。

MOAMETAL:SABATON、LORDI、BABYMETALの3バンドのツアーだったんですけど、音楽性は違っていても、"目で見て楽しめる"という共通点があって。それぞれの良さをみんなで確認しながら、会場が盛り上がっていくのがすごく楽しかったし、いいツアーだったなと思ってますね。

-では、新体制になって初の楽曲「メタり!! (feat. Tom Morello)」について聞かせてください。この曲のデモ音源を初めて聴いたときはどんなことを感じましたか?

MOMOMETAL:イントロから"面白い曲来た!"って思いました。

SU-METAL&MOAMETAL:(笑)

MOMOMETAL:1回聴いただけで頭から離れない曲だし、3人になって初めての新曲がこの曲ですごく嬉しかったです。絶対、ライヴでも盛り上がる曲になるだろうなという印象もありましたね。

-SU-METALさんはレコーディングの際、どんなことを意識していましたか?

SU-METAL:BABYMETALの曲はいつもそうなんですけど、レコーディングをしながら作っていくような感じがあって。今回もレコーディングを通して"この曲はどういうイメージなんだろう?"、"この曲の主人公はどういう人なんだろう?"ということを考えて、少しずつ作っていったんですけど、意外とイメージしやすかったし、苦戦した感じもなくて。それはどうしてかな? と思ったときに、「PA PA YA!! (feat. F.HERO)」(2019年リリースのデジタル・シングル)、「メギツネ」(2013年リリースのシングル)のいいところ取りをした印象があったんですよね。その2曲はワールド・ツアーなどでもたくさん歌ってきて。「PA PA YA!!」はどんどんオラオラ系になって(笑)、「メギツネ」の日本っぽいメロディ、ちょっと民謡みたいな歌い方もライヴのなかで習得してきた感じがあるんですよ。今回のレコーディングでも、それを自然に出せたんじゃないかなって。ちょっとヤンチャで、煽るような感じもあるし、それは今の自分だからできたことだと思います。

-これまで積み重ねてきたライヴ、そのなかで得てきたヴォーカル表現を生かせた、と。歌詞についてはどうですか?

SU-METAL:意味的なところよりも、1回聴くと"わっしょい! わっしょい!"が頭から消えない曲なのかなって。

MOAMETAL:そうだね(笑)。

SU-METAL:振付のときもずっと聴いてたら、そのあとも"わっしょい!"がずっと頭の中でリフレインしていて(笑)。"メタり!!、メタり!!"のところも好きです。めっちゃカッコいいし、しっかり歌えるようになりたいです。

-"メタル×お祭り"的なサウンドのインパクトもすごいですよね。

MOAMETAL:聴きどころはたくさんあって。SU-METALのAメロの歌い方がすごく好きで、踊りながら楽しめるパートだなって思うし、あと"トラディショナルJ-RAPパート"と呼んでいるところもお気に入りです。でもやっぱり、この曲の目玉はTom Morelloですね! "あの"Tom Morelloのギターが入ったおかげでよりいっそう盛り上がる曲になったし、カラフルな曲になった印象があって。彼のギターのフレーズと私たちの合いの手が掛け合わさって、盛り上がり続けるパートがあるんですけど、そこはお客さんの熱が上がっていくところになると思うし、一緒に楽しみたいなと思います。

-「メタり!! (feat. Tom Morello)」をどんなふうにパフォーマンスしたいと思ってますか?

MOMOMETAL:一番は会場全体でひとつになって"わっしょい! わっしょい!"したいです。イントロや日本っぽい部分に関しては、しっかり"魅せる"ということを意識してパフォーマンスしたいですね。

MOAMETAL:最近、日本の音楽が日本語のままで海外でも流行るようになってるじゃないですか。それも含めて考えると"わっしょい!"という言葉をこの曲で流行らせたいなって。

SU-METAL、MOMOMETAL:おぉー!

MOAMETAL:(笑)この曲をきっかけに日本の文化に興味を持ってもらって、BABYMETALのことも知ってもらえたらなと。あと、「メタり!! (feat. Tom Morello)」は私たちの今まで曲の中でも一番盛り上がる曲になると思っていて。掛け声も言いやすし、みんなで騒ぎ倒せる曲なので、はしゃぎまくりたいです。

-この夏は"RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZO"、"SUMMER SONIC 2023"などのフェスに出演。さらにBRING ME THE HORIZON(以下:BMTH)がキュレートする新フェス"NEX_FEST 2023"にも参加します。BMTHとの交流が始まったのはいつ頃ですか?

MOAMETAL:何年前になるんだろう? 最初はフェスかな。

SU-METAL:アワードじゃない? イギリスの"Kerrang! Awards"。

MOAMETAL:あ、そうだ!

-"Relentless Kerrang! Awards 2015"でBABYMETALは"The Spirit Of Independence Award"、BMTHは"Best British Band"を受賞していますね。

MOAMETAL:そのときに初めて会ったんだと思います。もうだいぶ遠い記憶なんですけど(笑)、そのあともフェスで会って話をしていくうちに、私たちのことをリスペクトしてくれていることもわかって、仲良くなって。いろんなフェスやイベントでご一緒しているし、同志というか、力強い仲間という感覚ですね。

-フェスやイベントで一緒に戦ってきた仲間というか。

SU-METAL:そうですね。すごく印象に残ってるのは、"Glastonbury Festival 2019"ですね。メタルのアーティストはそんなに出ていないし、"アウェイかな"と思っていたんです。しかも私たちの参加が決まったのが結構ギリギリのタイミングで、ファンのみなさんはチケットを買うことができなくて。その年、BMTHも来てたんですよ。しかも同じステージで、BABYMETALの次がBMTHの出番という順番で。

-熱いですね!

SU-METAL:私たちのステージのあと、"すごく良かったよ"、"元気を貰った"ってメンバーのみなさんが声を掛けてくださって。BMTHのステージも観させてもらったんですけど、"Glastonbury"で輝いている彼らを観て私たちも元気を貰ったし、(メタル・フェス以外の)"こういうところでもやれるんだな"と思わせてもらったというか。新たな可能性を示してもらった感じがあったんですよね。