"このグループでどこまでいけるのかな"と考えるとワクワクするし、めちゃめちゃ頑張りたいです

－2020年にはBMTHの楽曲「Kingslayer」でコラボレーションが実現しました。

SU-METAL："いつかコラボできたらいいね"という話はずっとしていたんですけど、BMTHサイドから"この曲でぜひ歌ってほしい"というオファーが来て。最初の時点で"このパートを歌ってほしい"というのが決まっていたんですけど、あまりにも私が歌うところが多すぎない？ と思って。"私がサビを歌うことになってるけど、いいのかな？ BMTHの曲ですよね？"って。

MOAMETAL：たしかに（笑）。

SU-METAL：少し戸惑いつつも、レコーディングさせてもらって。ちょうどコロナのタイミングだったから、直接お会いすることはできなかったんですよ。音源を送り合って、何度もやりとりしながら作っていきましたね。

MOAMETAL：いろいろ台詞も録ったよね。

SU-METAL：そうそう。"日本語のパートも入れてほしい"というお話があって、曲の最後に入ってる台詞とかもいろんなバージョンを録って、それをいい感じに使ってもらって。できあがった曲を聴いたときに、BABYMETALの新たな可能性を引き出してもらった感覚があったんですよ。もちろんBMTHらしさもありつつ、"×BABYMETAL"という感じで本当にいいコラボ曲になったなって。あと、私たちが活動を封印している期間も、いろんなフェスでBMTHがこの曲を披露してくれていたんです。そのことで私たちが忘れられないようにしてくれたというか、すごく愛を感じてましたね。私たちはもちろん、BABYMETALのファンの方の中にも"「Kingslayer」が好き"という方がすごく多くて。今回"NEX_FEST 2023"に誘っていただいたり、繋がりがずっと続いているのも嬉しいし、本当に"ありがとう"と思ってますね。

－"NEX_FEST 2023"の出演アーティストの中で、BMTH以外に交流があるのは？

MOAMETAL：交流というわけではないんですけど、この前ラッパーのUZI（LIL UZI VERT）さんの楽曲（「The End (feat. BABYMETAL)」）の作曲とアレンジを担当してくださったギタリストのDAIDAI（Paledusk）さんが幕張の公演に出演されるので、ご挨拶したいなと思ってます。あとはマキシマム ザ ホルモンのみなさんですね！ 10年くらい前に"SUMMER SONIC"に出演したときにお会いして、お話もさせてもらったことがあって。私たちとしては昔から知ってくださってる方々だし、安心感がすごいんですよ。"NEX_FEST 2023"のラインナップが発表されたとき、久しぶりにお会いできるのが嬉しいなって思いました。（マキシマム ザ）ホルモンのみなさんが私たちのことを覚えているかどうかわからないですけど（笑）。

－いやいや、忘れてることは絶対にないと思います（笑）。

SU-METAL：（笑）でも私たち、当時は子供だったんで。

MOAMETAL：めちゃめちゃはしゃいでたからね（笑）。覚えていてくれたら嬉しいです。

－8月末から12月にかけて北米（"THE BABYKLOK TOUR 2023"）、ヨーロッパ（"BABYMETAL WORLD TOUR 2023 / EU & UK"）を回る大規模なワールド・ツアーも開催されます。今後のBABYMETALのヴィジョンについても教えていただけますか？

MOMOMETAL：新体制になって走り始めたばかりなので、もっともっと進み続けたいですね。（コロナによる）制限がなくなったぶん、新しいことに挑戦したいという思いもあるし、フェスやツアーをとしてステージで経験を重ねて、パフォーマンス全体をスキルアップできるように頑張ります。

SU-METAL、MOAMETAL：（※拍手）

MOAMETAL：新体制になってまだ......

SU-METAL：半年も経ってないね。

MOAMETAL：そうか。なのにこんなにライヴやってるのもすごいし（笑）、毎日が楽しくて。新しいグループに生まれ変わった感覚がすごく強いんですよね。

SU-METAL：（※頷く）

MOAMETAL："このグループでどこまでいけるのかな"と考えるとワクワクするし、めちゃめちゃ頑張りたいなって思わせてくれる人たちがそばにいるんですよね。ただ、何を目標にするかってなると、ちょっと難しくて。最近はいろんな方とコラボをさせてもらって、可能性がすごく広がっていると思うんですよ。いろんなことに挑戦してこそのBABYMETALだし、目標ははっきり言えないけど、今まで以上に繋がりを大切にしながら、もっともっと音楽業界にとっていいことをやっていきたいですね。まだ行ってない地域でもライヴをしたいし、日本でももっとたくさんの方に知ってもらえたらいいなって思ってます。

SU-METAL：新体制になってからいろんな地域でライヴをやらせてもらって、ヨーロッパでもたくさんの方が待ってくれていたし、"初めまして"だったアジアでもすごい熱気で迎え入れてくれて。オーストラリアも初めてだったんですよ。"初めてなのに6,000人キャパの会場が埋まるのかな？"と思ってたんだけど、実際に行ってみたら、本当にたくさんの方が会場に来てくれたのはすごく嬉しかったですね。みんながみんな、BABYMETALのことを深く知ってるわけではないでしょうし、"名前を知ってるから来てみた"という方もいたと思うんだけど、すごく盛り上がってくれて。そのときに"私たち、まだまだいけるな"と思ったんですよね。

－もっとたくさんの方にBABYMETALの魅力を伝えていきたい、と。

SU-METAL：はい。いろんなアーティストの方とのコラボも続けていきたいですね。まさかラッパーの方から声が掛かると思ってなかったし、そういう部分でも可能性が広がっていて。BABYMETALが挑戦することによって、新たな音楽の可能性が広がると思うし、すごく面白いことが起こってるんじゃないかなって。もっともっと面白いことができると信じて追求していきたいし、"このメンバーだったら、それができるはず"と思っていて。"今から楽しみ"という気持ちしかないですね。