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INTERVIEW

Clarity

2021.05.05UPDATE

Clarity

メンバー:ANDY(Vo) RIKI(Gt) KAI(Gt) MAKI(Ba)

インタビュアー:吉羽 さおり

みんな音楽がやりたいからバンドをやっているので、音楽が楽しくなかったらやる意味がない


-前回のEP『In the Light of Lies, Pt. 1』を出して、そこからコロナ禍での制作にもなりましたが、制作での変化はありましたか?

KAI:今回のEPは、本当は昨年末に出す予定だったんですけど、コロナ禍でメンバーと会えないというのもあったし、曲作り自体もリモートでファイルのやりとりをしながらの制作だったので。想像よりも時間がかかってしまって。

ANDY:「True Believer」以外の3曲は、レコーディングもみんなそれぞれでホーム・スタジオみたいな場所で、自分のパートを録ってという感じで。

KAI:レコーディングもバラバラだったんですよね。

-そういうなかでも、Clarityというバンドがより見えるような、いい曲が揃っていった感じもありますね。

ANDY:私たちは満足だよね(笑)。

RIKI:できることは全部やったという感じで。

ANDY:「True Believer」は昨年リリースしたんだけど。他の3曲については、「A monster Calls」はライヴで何回もやったことがあるんですけど、「Good People」と「Serenade」はライヴでやったことがなくて。でも、結構前からこの曲のアイディアはあってずっと作り続けていたから、この4人は飽きたかなっていう(笑)。

RIKI:たしかにね(笑)。

ANDY:だから、早くみんなに聴いてほしい。

KAI:「Serenade」に関しては、最初のデモは1年半とか、2年くらい前からあって。「Good People」に関しては3~4年前からデモとしては存在してた感じで、そこからずっと、僕がこそこそとアレンジをしていたんですよ。アレンジのバージョンが何十パターンもあって。

ANDY:それが埋もれちゃうのは残念だと思ったから、1回飲みにいって、"あれ、使おうよ"ってなって。

KAI:ただいろいろアレンジして、そのたびにみんなのリアクションを僕は期待するんですけど、"うーん"みたいな感じがずっと続いていたというか。

RIKI:(笑)

KAI:で、どんどん心が折れてきて。いったんこれは触るのはやめようってなっていたんですよね。

ANDY:私はめっちゃ好きだったよ、ずっと。

KAI:そうだね。でも、いっぱい作りすぎて、どれがいいのかもわからなくなっていて。それが今回満を持してという感じでリリースされるので。Clarity的には長い、メンバーの中では長い曲なんですよね。

-収録されたのは、そのたくさんのアレンジのひとつだったりするんですか?

KAI:そうですね。結局、最初のほうにアレンジした感じになりましたね。「Good People」に関しては、「True Believer」とかを聴いてClarityをイメージしてた人からすると違うというか。

-よりラウドな面が出ている曲ですね。

KAI:フックがめっちゃ効いている曲ですね。そこでも、ここまでの数年間、この4人で活動してきたClarityのフレーズや、ファンク感も入っているので。

-ちなみに今回いくつか入っているシャウト・パートは誰が担当なんですか?

RIKI:これはそれぞれで、「A Monster Calls」だけは僕ですね。特に明確な理由はないんですけど。

KAI:前のバンドでは僕もシャウトとかをしていたんですけど、Clarityではギターが難しすぎて無理だなって思っていて(笑)。なんですけど、バッキングとリードを入れ替えるときに、リードのときだったらできるなと。「Good People」のアレンジを考えていたとき、こうきたらここにシャウト入れたいなというのでデモ段階で、家でシャウトを入れていて。いいじゃんとなったので、そのままやっちゃおうという感じですね。

-いいアクセントになっていますね。

ANDY:でも、最初はちょっと緊張してたよね。今までClarityの特徴としては、ラウド系だけど、シャウトはないという感じだったから。入れようと思ったときは、ファンはどう思うかなというか、大丈夫かなってのはあって。最初に何も捨てない状態で1回やってみようと。でも、良かったよね。

KAI:めちゃくちゃ良くなって。メリハリがついたというか。メロディックな部分はメロディックで、ラウドなところはよりラウドになったイメージですね。あまりガンガンにラウドすぎるのは、聴く人を選ぶかなというのがあったんですけど。やってみたらやってみたで──これは、RIKIがライヴで、「A Monster Calls」のデス・ヴォイスをやっていたときから思っていたんですけど。シャウトが入っても、Clarityの良さは損なわれないので。

ANDY:シャウト部分は、ライヴでお客さんのテンションが上がるしね。あとは私の喉が休憩できる(笑)。

-一曲一曲が個性も明解になったなと思うので、よりClarityを知ってもらえる1枚になるんじゃないかなと思います。前作のときは、海外の音楽誌や、音楽サイトでも紹介されていましたね。どういうことがきっかけだったんですか?

ANDY:あれは今まで自分たちでプロモーションなどをしていて、と言ってもメールを送るしかできなかったんですけど。前作のリリース前に、RIKIは日本のメディアで、私は海外のメディアにと100件くらいメールを送ったんです。そのうち返事がくるのは3つくらいかな。

KAI:ほんと、"営業"っていう感じだよね(笑)。

ANDY:そのひとつが"Rock Sound"(イギリスの音楽誌)で。いいよ、新しいバンドのコーナーで紹介するよっていうことで、すごく嬉しかったですね。17歳の頃にずっと読んでいたから。

-サウンド的にも海外のバンドのような感じですけど、それが日本発のバンドだっていうのも面白いですね。

ANDY:そうですね。たぶん、日本のバンドだったからというのもあると思ってて(笑)。あとは"Unite Asia"という香港のロック系WEBサイトが記事を書いてくれたりして、本当ありがたい。

RIKI:ありがたいね。

-今回のEPはハードコアやロックだけでなく、先行の「True Believer」のMVが、映像的にもポップでキャッチーさもあるし、これまで以上に広がりが期待できそうですね。

KAI:手に取りやすいのがいいですね。手に取りやすくて、聴いてみたら聴きどころがいっぱいあるみたいな。

-そういういろんな仕掛けがある音楽にもなっていると思います。

ANDY:ジャンルというか、そういうのってもうないじゃない? 私が大好きなバンド、THE 1975もいつもはファンクや、ポップをやっているんだけど、「People」という曲はシャウト・ヴォーカルで、パンクでみんなびっくりするんだけど、かっこいいからいいんじゃない? って。

KAI:Clarityはジャンル分けもできないし。どういうバンド? って言われていつも説明に困るんです(笑)。

-こちらもこれからまとめるうえで、どんなふうに紹介したらベストかなと考えてます(笑)。

ANDY:すいません(笑)。

KAI:それぞれの聞こえ方でいいかなって。その人がどこを聴くのかっていう。聴いてくれる人がメロディを聴くのか、ギターを聴くのかベースを聴くのかっていう、その人によって変わるのかもしれないですね。

-MAKIさんは『In the Light of Lies, Pt. 2』での手応えはどんなところですか?

MAKI:前作は、僕が入る前からの曲がほとんどだったので、もともとベースが完璧につけられていた状態で、弾いてくださいという感じだったんです。だから正直、僕弾いてないんですけどっていうのもありましたけど。

RIKI:(笑)

MAKI:今回は僕の色にしましょうかというので、メンバーにはこっそりと、ここ僕目立ってんだよなっていう感じでこそこそと──

KAI:いや、こっそりじゃないよ(笑)。気づいてるよ。

MAKI:作っていって。なんか言われたら、ごめんなさいって変えようと思ってたんですけど(笑)。

KAI:かっこいいから言わないだけで。全然、こっそりじゃないからね。

MAKI:前作よりはポップな感じで、ベースをつけていってますね。ベースをポップにすると曲もポップになるし、キャッチーにもなるというか。それで明るい感じのベースをつけていったらいい感じになったEPだなと思いますね。

-MAKIさんもいろんな可能性を探っていたんですね。

MAKI:曲によっては、昔からデモがある曲だというのは知っていたので。じゃあ昔とは違う感じでベースをつけていったほうが、面白そうだよねっていう考えてやってきましたね。

-ほんと"バンド"ですね。

ANDY:それは大事だよね。

KAI:リーダーがいないんですよね。全員が対等というか。

ANDY:リーダーって、私みたいな外国人からするとすごく日本っぽい感覚でもあるなと思う。私が好きなバンド、例えばマイケミ(MY CHEMICAL ROMANCE)にしても、きっと誰かがやめたらそれはもうマイケミじゃないというか。そういう"バンド"がずっとしたかったので。全部一緒に決めようというのもあるし、そこに自由な感じがあるんですよね。

KAI:ひとりひとりを尊重して、やりたくないことはやらないというか。みんな音楽がやりたいからバンドをやっているので。音楽が楽しくなかったらやる意味がないんですよね。