MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

Damian Hamada's Creatures

2020.12.28UPDATE

Damian Hamada's Creatures

メンバー:ダミアン浜田陛下

インタビュアー:荒金 良介

聖飢魔Ⅱの初期3作品の楽曲をほとんど手掛けた創始者、ダミアン浜田陛下。その陛下の目に止まり、改臟人間にされた6人の僕(しもべ)たちで構成されたヘヴィ・メタル・バンド、Damian Hamada's Creaturesが『旧約魔界聖書 第Ⅰ章』、『旧約魔界聖書 第Ⅱ章』と2ヶ月連続で聖典を発表! 奇しくも聖飢魔Ⅱ地球デビュー35周年を迎えた魔歴22年(2020年)に人類への悪魔による洗脳をより強固にするべく、ダミアン浜田陛下が人間界に顕現することになった。作詞作曲のすべてを担当した陛下の目論見を聞くために、恐る恐るインタビューを試みた。

-『旧約魔界聖書 第Ⅰ章』(魔暦22年(2020年)11月発表)に続き、『旧約魔界聖書 第Ⅱ章』が発表となりました。陛下のところにリスナーの反響は届いていますか?

反応は読んでいるぞ。Damian Hamada's Creaturesでは私はギターを弾かず、他のメンバーに任せて、歌も歌ってもらっているので、そこは気になっていたところだ。そこでバンド・メンバーの歌や演奏を褒めてもらえると嬉しい。聖典全体の反応は私自身もドキドキだったが、Twitterの感想を見て、安心したところはある。

-というのは?

自分の好きなことしかやっていないから、それを受け入れてもらえるかわからなかったからな。"聴いて涙を流した"という感想を貰うと、とても嬉しい。私も作詞しながら、泣いたこともあった。今まではやたら人を殺すことが多かったが、今回は場合によっては泣かせてやるという気持ちがあったから、私の思いが通じたのだなと。

-泣かせたい、という思いはあったんですね?

そうだ。ドラマや映画を観ると、私も泣くことがある。そのときには作りものだと思わないし、泣かせることは洗脳にもきっといいはずだ。私も感動攻めで洗脳させたいと思うようになった。それよって、ダミアン・ワールドなくして生きていけない身体にすることができる。マニアというのは好きで好きでたまらなくなり、ハマッていくものだ。あと、海外からも書き込みがあり、私の中では洋楽を聴かない日本人にも響くハード・ロック/ヘヴィ・メタルを作りたい気持ちがあった。その意味で本場から褒められたならば、日本でもイケるだろうと。

-なるほど。

激ロックの『旧約魔界聖書 第Ⅱ章』のレビューで"神聖"という言葉を使われていて、悪魔なのに、そういう表現を使ってもらえるのは意表を突かれた感想だった。しかし、あとで考えたら聖飢魔Ⅱ、Damian Hamada's Creaturesにしても、目指すところは洗脳の強化なのだ。その先に何があるかと言えば、我々は詰まるところ、神に取って代わりたいんじゃないかと思う。洗脳して、全人類が自分たちを信じれば、神に代わる存在になるわけだからな。神は太陽、悪魔は月と例えるならば、月が太陽に代わる日は案外近くに来ているのではないかと考えているのだ。

-陛下はご自身のTwitterでも"洋楽至上主義のHR/HMファンからも愛される楽曲や名盤を作ること"とつぶやいてました。その思いは陛下の音楽的な原体験からきているのでしょうか?

そうだな。私がヘヴィ・メタルを聴くきっかけはRAINBOWで、そもそも洋楽を聴き始めたのはEMERSON, LAKE & PALMERなのだ。

-最初はプログレッシヴ・ロックだったんですね。

そう、兄の影響で聴き始めた。EMERSON, LAKE & PALMERのKeith Emersonのキーボードは攻撃的で仰々しいから、そこに魅了された。あと、GOBLINの『Suspiria』も好きで、ダリオ・アルジェント監督のホラー作品は大好きだ。それは今の作風だったり、当時の聖飢魔Ⅱに大きな影響を与えていた。その頃RAINBOWの『虹に翔る覇者(原題:Rainbow Rising)』を聴いたのだ。当時日本のHR/HMはそこまで猛威を奮わず......紫、BOWWOW、カルメン・マキ&OZ、トドメはLOUDNESSなのだが、日本のバンドもなかなかやるではないかと感じた。私は洋楽至上主義だったが、そうした日本のバンドに意識を変えられたから、聖飢魔Ⅱ、Damian Hamada's Creaturesで今の洋楽至上主義のHR/HMファンの意識を変えてやろうと。

-RAINBOWの『虹を翔る覇者』の雰囲気はDamian Hamada's Creaturesの作風にも通じるものがあります。どこが衝撃的だったんでしょうか?

当時はRitchie Blackmore(Gt/ex- DEEP PURPLE)よりも、Ronnie James Dio(Vo)にとても惹かれた。その次にCozy Powell(Dr)で、このドラムはなんだ! と。シンバルをめちゃくちゃ叩くし、そのド派手なドラミングに心を射抜かれた。Ritchie Blackmoreのギターで魅せられたのはメロディ・ラインで、アラビア音階を使っているのだが、このオリエンタルな雰囲気はなんだろうと。それもあり、RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOWにかけて、Damian Hamada's Creaturesはそこから付けたのだ。

-そもそもこのプロジェクトを始動させようと思ったのは?

今年(2020年)1月だな。そこに至るまでのきっかけはあり、自分が作り溜めた曲を悪魔寺(事務所)に送り、"これを世に出したいのだが?"と相談したのが去年12月になる。それからメンバーを探し、本当はもっと早く出す予定だったが、コロナの影響で延期になった。なんとかギリギリ聖飢魔Ⅱの35周年に間に合わせたのだ。

-陛下は世の忍ぶ仮の姿でやられていた教員時代も曲作りは行っていたんですか?

作りたいとは思っていたが、時間が取れず、ギターを弾く時間がなかった。それで去年3月に早期退職し、それから作り始めた感じだな。『旧約魔界聖書 第Ⅱ章』収録の「魔皇女降臨~Birth of Death, Death of Birth」だけは3年前に作ったものになる。当時、クワイアのサンプリング・ソフトを買い、それを試しに使いたくて、発表するつもりもなく作ったものなのだ。

-「魔皇女降臨~Birth of Death, Death of Birth」は実験的に作った曲だったんですね。

そうだな。クワイア、クラシック楽器に加えて、ロックの楽器を組み合わせたら、どうなるのかなと。サンプリング・ソフトの存在を知ったことが大きいな。それから他の曲もできたのだ。

-再び曲作りをやろうと思ったモチベーションというと?

退職し、最初は自堕落な生活を送っていた。しかし、1ヶ月ぐらいで飽きてしまいこの生活をずっと繰り返すことが虚しくなり、怖くなったのだ。生産的なことを何もしないで死ぬのは楽だけど、嫌だなと。それから7~8年ぶりにギターを弾き始めて、次は何をしようかと考え、そういえばと以前に買ったサンプリング・ソフトがあることを思い出し、それをイジッてみたのだ。それで最初に作った曲が『旧約魔界聖書 第Ⅱ章』収録の「Angel of Darkness」で、実はこの曲のイントロは21年前に作ったものなのだ。

-そうなんですね!

当時その先を作れなかったから、あの続きを作ってみようと思ってな。今回はわりとスムーズに作れて、作曲が楽しいと思えたのだ。もはや生き甲斐のようなものだな。