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INTERVIEW

Damian Hamada's Creatures

2020.12.28UPDATE

Damian Hamada's Creatures

メンバー:ダミアン浜田陛下

インタビュアー:荒金 良介

-「Angel of Darkness」を作り上げたことで作曲魂に火がついたと?

曲作りの途中で火がついて、そのまま作曲沼にハマったのだ。デモを作り、今回はシエル(さくら"シエル"伊舎堂)が歌い、金属恵比須が演奏を担当しているのだが、最終的には自分が求めていたもの以上の楽曲に仕上がったと思う。

-今回は、作詞作曲は陛下で、歌と演奏は第三者に任せてますね。この形式を取った一番の理由は?

ギターを弾いてもブランクがあり、そこまでのめりこまなかったのだ。しかし、作曲に関してはいくらでもできる。そう考えると、私はプレイヤーよりも、コンポーザーのほうが肌に合っているのかなと思った。だから、分業という形式を取ったのだ。あと、24年前に『照魔鏡』という教典(アルバム)を出し、そこで自分が大半の曲のヴォーカルを務めているのだが、ヴォーカルは専門家にやってもらうのが一番だなと強く反省したわけだな。今回は積極的な願望として、私の得意分野である作曲で関与し、演奏はお任せしようと。

-そのケミストリーは見事にハマってますよね。

私もそう思っているから、そういう感想を貰うと、自分の判断が正しかったと安心できる。

-女性ヴォーカルを迎えたのはなぜでしょうか?

曲を作っているときは女性ヴォーカルというのはまったく考えていなかった。悪魔寺から"さくら"シエル"伊舎堂さんは、どうですか?"と言われるまではまったく女性ヴォーカルのイメージはなかった。今回はインスト以外では1曲を除き、他の曲は全部キーの変更をしたから、そこは大変だったな。キーの変更に丸1日以上かかったから、トータルで半月はかかったかもしれない。シエルの一番いいところが出る音程に微調整したからな。

-陛下から見て、シエルさんの歌声にはどんな印象を?

美しくて、力強い。それはとても重要な部分だな。加えて、彼女は日本語の歌詞をリスナーに届くように丁寧に歌っている。そこは魅力的だなと。悪魔教の伝道師だから、伝えてナンボだからな。

-演奏陣の金属恵比須に関しては何か注文したのでしょうか?

ヘヴィ・メタルを演奏するわけだから、そっち向きにサウンドメイクをしてほしいと伝えた。ギターに関してはBLACK SABBATHの『Headless Cross』、『Tyr』の頃のTony Iommiを目指してくれと。リーダーのラスプーチン(大地"ラスプーチン"髙木/Gt)はTony Iommiが大好きだったみたいで、そこは問題なかった。結果的に当時のTonyよりもライトな仕上がりだが、歌によくマッチしておりヘヴィ・メタルがあまり好きではない人にとっても聴きやすいのではないかと思うな。シエルの歌声もそうで、"私は普段ヘヴィ・メタルを聴きませんが、このヴォーカルの声はとても聴きやすいです"という感想を貰ったよ。

-楽曲は総じてキャッチーですよね。そこは意識したところでしょうか?

自分が曲を作るときには常に心掛けていることがあって、もしも作曲中の作品を自分以外の人が作ったとして、その曲を私がお金を出して買いたいと思える作品に仕上げることを目指しておる。

-陛下がお金を出して作品を買うときの基準とは?

それはもちろんメロディ・ラインだ。メロディ重視。あと、HR/HMが好きだから、リフはもちろん、カッコいいバッキングも大事な要素になる。

-『旧約魔界聖書 第Ⅰ章』、『旧約魔界聖書 第Ⅱ章』で楽曲の振り分けはどういうふうに行ったのですか?

最初は1枚で出す予定だったが、悪魔寺のほうからまとめて聴くには重すぎると言われてしまった。"2枚に分けて出したらどうか?"と提案され、それはダメだと一度断ったのだ。それからまたミーティングしたときに、私のほうからカラオケ・バージョンを全曲つけたいとリクエストを出した。2枚に作品を分ければカラオケも収録できるし、プロモーションも長くできると言われ、了承したのだ。ただ、ふたつに分けるならばそのメリットを見いださなければいけないから、曲の振り分けは私に任せてくれと。曲のキーの問題や雰囲気を踏まえて、『旧約魔界聖書 第Ⅰ章』は名刺代わりとして、わかりやすくて伝わりやすいものにしようと思ったのだ。そして、大作志向で複雑な曲は『旧約魔界聖書 第Ⅱ章』に入れることにした。

-『旧約魔界聖書 第Ⅱ章』は7分近い「Angel of Darkness」で幕を明けます。これはRAINBOWの『虹を翔る覇者』で言うところの、「Tarot Woman」的なポジションになるわけですね?

はははは(笑)、まさにその通りだな。

-今回の2作品を聴いて、HR/HMに興味を持った若いリスナーに向けて、陛下のお薦め盤を教えていただいてもいいですか?

RAINBOWは3枚入るな、自分の生涯を変えられたから。Ritchie Blackmore、Ronnie James Dio、Cozy Powellがいた頃の3枚、つまり『虹を翔る覇者』、『バビロンの城門(原題:Long Live Rock 'N' Roll)』、『On Stage』。その中でどれか1枚と言われたら、『虹を翔る覇者』と言いたいところだが、取っつきやすさで言えば『バビロンの城門』に軍配が上がる。あと、BLACK SABBATHの『Heaven And Hell』も聴くべきだ。『旧約魔界聖書 第Ⅰ章』に「Heaven to Hell」という曲が入っているのだが、それはBLACK SABBATHの「Heaven And Hell」に対するオマージュなのだ。

-そうだったんですね!

あと、JUDAS PRIESTの『背徳の掟(原題:Defenders Of The Faith)』だな。ただ、好きな曲を挙げると、実は「The Green Manalish」で、これはFLEETWOOD MACのカバーになるのだが、Rob Halfordの声域が一番生かされている。その曲が入っているライヴ盤『PRIEST IN THE EAST』は最高だな。他にDEEP PURPLEの『Live In Japan』、SCORPIONSの『暴虐の蠍団(原題:Taken By Force)』、MICHAEL SCHENKER GROUPも大好きで、『神(原題:The Michael Schenker Group)』と『神話(原題:M.S.G.)』で悩むのだが......Cozy Powellがいるから『神話』にしておこうか。

-では、今後の予定について聞かせてください?

メンバーを決めるときに作品だけ世に出ればいいと思っていたのだが、悪魔寺からライヴもできるようにバンドを組みましょうと提案された。ライヴはコロナが収まり次第、できる限り早くやりたいと思っている。私も観てみたいからな。作品に関しては常に曲作りしているから、悪魔寺から"次出しましょうか?"と言われれば、いつでも動ける準備はできているぞ。