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INTERVIEW

秘密結社ニルヴァージュ∀

2020.08.11UPDATE

秘密結社ニルヴァージュ∀

Member:アヤァ=オブ=ザワールド セイゴ=マーベラス=カネキ ハル=T=ブラゴ ミカヅキ=ツキノ 三代目暴走地獄龍轟 マーク=ノースヴィレッジ ルイ=マリア=ローゼス

Interviewer:山口 哲生

-そして、現体制になり、先日1stワンマン・ライヴ"月に吠える"を開催されました。当日は都や会場のガイドラインを守ったうえで開催されたわけですけども、紆余曲折、賛否両論あったと思います。お客さんを入れてやってみようと思えた理由や、きっかけみたいなものはあったんですか?

アヤァ:コロナになってから、やるかやらないかずっと考えていたんですけど、客を入れようが入れなかろうが、その日はライヴをやろうと考えていたんです。もう決めたことだし、客がいてもいなくても、一番いいパフォーマンスができるのがプロだと思うし。だから、やることに意味があると感じたのが一番ですかね。

-無観客でもいいから、とにかくその日はライヴでやる。もしお客さんを入れられるのであれば入れてやろうと。

アヤァ:そうです。そこはライヴハウス側とずっと話し合っていたんですけど、やっぱりなかなか決まらなかったですね。"都のガイドラインが出るまではちょっと待ってほしい"と言われて、ガイドラインが出ても、"明日記者会見があるからそれまでちょっと待ってほしい"というのがあって。でも、お客さんを入れられて良かったなと思います。

-ライヴを拝見していて、サウンドはハードで、ローも結構強くて体感的な気持ち良さもありましたし、あとは「S.S」は振付でツー・ステップをしていたりして、今日のお話にもありましたけど、いわゆるロック・サウンドというものは大事にされているんだろうなと思いました。そこはニルヴァージュが見せたいものの芯にあると。

アヤァ:そうですね。バンド・サウンドから離れるつもりはなくて。このグループを作ったときに最初に目標にしたのが"ロック・フェスに出ること"なんですよ。正直、今の僕らのお客さんたちはバンドのライヴ慣れをしていないというか、そもそもライヴ・キッズではないから、うちらがツーステしてもわからないんですよね。でも、僕が見たいのは、それこそロック・フェスとかで、後ろのほうでツーステしてて、前はギューギューでサーフして、セキュリティに剥がされて......みたいな光景なんです。だから、早く"怪我すんなよ?"って言いたいんですよ。でも、今のところ絶対怪我しないんです(笑)。

セイゴ:するわけない(笑)。

ルイ:しようがない(笑)。

アヤァ:"やりすぎんなよ?"とか言いたいんですけどね。みんなやりすぎないんで。そこに行くためにもロック・サウンドを続けていきたいというか。でも、僕がそういう音楽が好きだからそうしたいというのが一番デカいんですけどね。

-ライヴを終えてみた感想はいかがでしょうか。

アヤァ:なんだろう......初期メンバーの僕とセイゴからしたら、やっぱりここまで長かったなと思って。

セイゴ:長かったっすね......(苦笑)。

アヤァ:それもあって気持ちは入っていたし、普通に気持ち良かったし、やって良かったなと思えるライヴになったと思うんですけど、当日のライヴがどうこうというよりも、ワンマン・ライヴをやるにあたって、メンバーそれぞれが成長したと感じるんですよ。そこが一番デカいよね?

セイゴ:そうっすね。ライヴをやることになったから生まれた話し合いや、取り組んだことがあって、それが今後のためにもなったというか。

アヤァ:まぁ、言っても全然ですけどね。でも、まだまだやれるなっていうのを実感できたライヴだったかなと思います。

-あの日のライヴはツキノさんの生誕祭でもあったわけですが、ご本人としては振り返ってみていかがですか?

ツキノ:僕は可能性を感じたというか。このメンバーで、このお客さんで、今までのメンズ・アイドルでは得られなかったようなものを得られるし、生まれていくんじゃないかなって思いました。そこが一番大きいかな。もちろん反省とかはあるんですけど。

-ここからいけそうだと。

ツキノ:そうですね。僕らのお客さんって、こういう音楽だから騒いでいいはずなのに、あまり騒がないんですよ(笑)。やっぱりバンド慣れをしていないから、しゅんとして観ていることが多かったんです。でも、いざワンマン・ライヴになったとき、自分たちのことを好きな人たちだけが集まったとき、(ガイドライン上の理由で)声は出せなかったけど、ペンライトを持ってめちゃめちゃ手を上げてくれたり、わかりやすくアピールしてくれたりして、"なんだ、できるじゃん!"って(笑)。そこは自分たちがやっている方向性は間違えていないのかなと思えました。あと、僕はメンバーにちょっと壁を感じていたというか(笑)。

-はい(笑)。MCでも話してましたよね。

ツキノ:僕ひとりで......と言ったらおかしいかもしれないけど、僕は上を見ていて、あれをやりたい、これをやりたいっていう気持ちがあったんです。けど、1stワンマン・ライヴをやってみて、こいつらとそこに行きたいと思ったというか。愛情が芽生えたみたいな(笑)。そういう感じはありましたね。

アヤァ:そこは僕も感じていて。このワンマンでつきじろうが本当に加入した感じはありましたね。なんか、"ONE PIECE"で仲間になってなかった人たちっているじゃん。一緒に行動しているんだけど、タイトルが"何人目"にならないと、仲間に入ってないっていう。

セイゴ:ナミとかも最初は船に乗ってるだけやったもんね?

アヤァ:そうそう、あの感じだった。

-ワンマン・ライヴを迎えるにあたって、メンバー間の距離が縮まった感覚があるのは、みなさん同じだったりします?

一同:そうですね。

轟:みんなの結束力が高まっているのは感じました。でも、そこはやっぱり時間が大きいのかな。練習する時間が確実に増えたので。

ルイ:一緒にいる時間も増えたし、偶然だったりもするんですけど、今までだったら話さなかったようなことを話し合う時間ができたり。個人的には、僕は年上だから、メンバーから気を使われることが多かったんですよ。でも、僕としては上下関係とかどうでもいい人なんで、"おい!"ってツッコんでくれるようになったのは、結構嬉しかった(笑)。