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INTERVIEW

RAKUGAKI

2020.01.17UPDATE

2020年01月号掲載

RAKUGAKI

メンバー:アニィ(Vo) 和真(Gt) 斗唯(Ba) 綾(Dr)

インタビュアー:オザキ ケイト

2019年4月にラク×ガキとして始動した彼らが、2020年元日にバンド表記を新たに"RAKUGAKI"とした。メンバー名の変更も併せて発表され、心機一転2020年を迎えることとなった。そんな彼らがRAKUGAKIとして初めてのインタビューで2019年の活動を振り返ると共に、なぜこのタイミングで体制を一新したのか、そして、春にリリースが予定され、現在絶賛制作中のフル・アルバムに関しても話を聞かせてくれた。"飽和状態のシーンに一石を投じたい"。そんな気持ちで中指を立てる異色のヴィジュアル系パンク&ロック・バンド、RAKUGAKIが激ロック初登場。

-激ロック初登場ということでバンド結成の経緯から聞かせてください。

和真:もともと一緒にバンドをやっていたメンバーで、そのバンドが解散したときにみんなで話し合ってもう1回一緒にやろうと決めました。

-以前のバンドの解散が2017年12月でラク×ガキ結成まで約1年半ありますが、この1年半はどのように過ごされていたのでしょう?

アニィ:ひたすら作曲の日々でした。

和真:じっくり練ってから始動したいという気持ちがあったので、ひたすら曲を溜めて練習をする期間でした。

-バンドの土台を作るための期間だったと。

斗唯:僕はもともとギタリストだったんですけど、前のバンドの途中からベーシストに転向して、当時はツアーを進行しながら慣れていくような感じだったので、この期間は、イチから楽器の基礎を見直してしっかりとベーシストになるための期間だったと思います。

綾:僕もドラマーとしてどんな音楽性でも柔軟に対応できるよう視野を広げようと、師匠である菅沼孝三さんに基礎からドラムを教わっていました。

-バンド・コンセプトが"幼い頃に描いた落書きの創造性や可能性"とあります。

和真:落書きが自由であるように、パンク・ロックをバンドのサウンドの核として、そこに各々のバックボーンにある音楽を自由に混ぜ合わせた、ある種のミクスチャーを表現したくてこのバンド名とコンセプトにしました。

-みなさんのバックボーンはどんな音楽なのでしょう?

アニィ:僕はいろいろ聴くんですけど、一番生き方に影響を受けたのがハードコア・パンクです。小箱で男性も熱く騒ぎまくっているようなジャンルなんですけど、10代の頃そういうハコに出入りしていて、そこの先輩につけてもらったのが"アニィ"っていう名前なんです。もちろんヴィジュアル系も好きですけど、マインド的なところでハードコア・パンクが滲み出てると思います。

斗唯:バンドを始めたきっかけはL'Arc~en~Cielさんですけど、僕は地元が京都なので、10-FEETさんが主催している"京都大作戦"を観にいったり、世代的にELLEGARDENさんのコピーもしたりしてました。なので、このバンドになってからそういうヴィジュアル系以外の引き出しを開けています。

綾:僕が普段聴くのは歌モノで、聴いて景色が浮かぶような美しい音楽が好きなんですけど、ドラムを始めたきっかけはX JAPANさんなので、リスナーとしてはきれいなもの、ドラマーとしては激しいものが好きです。

和真:僕もX JAPANさんを聴いて音楽に興味を持ってからヴィジュアル系が大好きですけど、そのあといろいろな音楽を聴いていくなかで、今の僕の基盤になっているのがエモやスクリーモ、ラウド・ミュージックなので、そういった音楽を混ぜ合わせていけたらと思っています。

-意外にもX JAPANの名前が多く挙がりましたね。

アニィ:僕もハードコア・パンクと同時期にX JAPANさんを聴き出してヴィジュアル系に触れましたし、当時からそのふたつが似てるなと思っていました。

-そして2019年4月5日に始動しました。始動ワンマン("はじめてのらくがき")はいかがでしたか?

和真:ステージのブランクがあったので、不慣れな部分もありましたけど、無事に始動してステージに戻ってこれたなという気持ちが大きかったです。それと、足を運んでくれたお客さんへの感謝の気持ちでいっぱいでした。

綾:前のバンドの解散のときにファンを泣かせてしまったので、その涙を笑顔に変えることができて良かったですし、新たに興味を持ってくれたお客さんとは、これから一緒に楽しい時間を共有していけたらなと思いました。

斗唯:ずっとスタジオでしか音を出していかったこともあって、早くライヴしたくてウズウズしてたので、やっとできたという気持ちでしたね。やっと"これが俺のベースや!"とベーシストの自覚を持って楽しくライヴをやれました。

アニィ:何か新しいことをしたくて、始動ワンマンの4ヶ月前にギター・ヴォーカルをやろうと思って、リッケンバッカーを買ったんです。弾きながら歌うことの難しさを実感しつつも、新鮮な気持ちでワンマンに臨みました。

-始動からこれまでにリリースした3作品を聴くと、パンク以外にもグルーヴィな横ノリ、ラップ、ギター・ロックなど、先ほどのコンセプトにもあるように、核であるパンクにとどまらない幅広い音楽性を見てとれます。

和真:アニィがメイン・コンポーザーなんですけど、彼の頭の中っておもちゃ箱なんですよ。そこにいろんな音楽性の楽曲が詰まってて、バンドのコンセプトにも繋がるんですけど、自分たちが持ってるいいものを全部出していこうと。

-その中でもサビのキャッチーさは共通しているところかと思います。

アニィ:僕の作るメロディはキャッチーってよく言われるんですけど、あまり意識はしていなくて。自分が歌いたいメロディ・ラインを乗せています。J-POPも好きなので、その影響もあるかもしれません。

-無意識にできているということなんですね。

斗唯:僕には作れないなと思う曲ばかりです。アニィはこだわりが強いので、"こうくるか!"っていう展開とか、歌詞とかが面白いと感じるし、"頭の中どうなってんだろう? 覗いてみたい"って思いながら聴いてます。

綾:昨日も斗唯と"アニィの曲はどれもいいな"って話してました(笑)。

-作詞の面では面白い言葉の選び方や一度聞いたら忘れないフレーズなど、前のバンドでも感じたものが継続されているなと思いました。歌詞のキャッチーさというのも意識されてたりしますか?

アニィ:あまりしないですね。考えて書く歌詞はキャッチーになりづらいので、適当というと語弊がありますけど、響きや語感でパッと出てきた言葉から連想して組み立てていくことが多いです。そういうほうが耳に残るようになっているのかなと思います。

-歌詞を読むと社会風刺的な面があって面白いですね。

アニィ:そこが僕のパンクっぽいところなのかもしれないです。ちょっと尖ってるところが出ちゃうというか。曲が激しいと余計に歌詞も過激になってしまいがちです。

和真:本人は考えてないって言ってますけど、見てる側からするとちゃんと考えて構築された歌詞だなと思います。意味も伝わるし、言いたいこともわかるし、風刺も効いてるし、アニィの中にパンク・ロックの芯が根づいてるので、それが表現方法として歌詞に出てるなと感じます。

斗唯:比喩表現や言葉の使い方がアニィにしか書けない歌詞だと思います。

-このようなパンクの精神は、このシーンでパンクをやるというバンドのアティテュードにも表れていると感じます。

和真:もちろん先人が作りあげてきたものは大事にしつつ、自分たちで道を切り拓いていかないと飽和状態のこのヴィジュアル系シーン、音楽シーンで生き残っていけないので、新しいものを作り上げていきたいという気持ちはあります。

-バンド表記の変更とメンバーの改名は、その意志を確固たるものにするためのものと捉えればいいでしょうか?

和真:そうですね。より尖らせていくところは尖らせたうえで自分たちの芯を強くして、いろんな人が"RAKUGAKIってこういうバンドだよね"とイメージできるようなバンドになれるように、心機一転してやっていきます。

斗唯:そのうえでよりヴィジュアル系らしく、よりお客さんに認めてもらえるようなバンドにするためです。

綾:決して2019年のラク×ガキを捨てるわけではないということですね。変化ではなく進化です。