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INTERVIEW

WILDWAYS

2019.09.13UPDATE

2019年09月号掲載

WILDWAYS

Member:Toli(Vo) Denis(Gt)

Interviewer:山本 真由

メタルコア、ポスト・ハードコアをベースに、ラップコア、エレクトロなどを柔軟に取り入れた唯一無二のサウンドを展開する、ロシア発のポスト・ハードコア・バンド WILDWAYSが、激ロック招聘により10月に初来日決定! 10月18日の大阪アメリカ村 DROP公演にはMAKE MY DAY、PRAISE、CVLTE、10月19日の東京 初台WALL公演にはGraupel、FAKE ISLAND、GIVEN BY THE FLAMES、Fade In Solitude、10月20日の東京 新宿MARZ公演にはPRAISE、Alternationsの出演と、強力な国内バンドのラインナップも発表されたばかりの"激ロック presents WILDWAYS JAPAN TOUR"。そんな大注目の来日ツアーを前に、メンバーにメール・インタビューを実施。バンドのこれまでの歩みや、今年3月にリリースされた最新アルバム『Нью Скул』などについて訊いた!

-初めてのインタビューなので、まずは簡単にバンドとメンバーの紹介をお願いします。

やぁ、みんな! 俺たちはWILDWAYSだ。10月にはみんなの美しい国、日本で初めてのショーをするために、寒いロシアからはるばる行くよ。すごく楽しみにしているんだ。俺はヴォーカリストのToli、そしてギタリストのDenis。このマガジンのためならなんでも話すよ。

-WILDWAYSは、前身バンド SARAH WHERE IS MY TEAから改名して今年で5周年になりますね。改名前の比較的シンプルなポスト・ハードコアだったころの音楽性とはかなり変わって、今はラップやエレクトロなどを取り入れた独自の路線に進んでいますが、こうした変化にはどんなきっかけがあったのでしょうか?

そう、たしかにバンド名だけじゃなくて何もかもを変えたんだ。ルックスもスタイルも音楽もね。何か特別な影響があってのことじゃないけど。音楽の嗜好とともに俺たちも変化していったんだ。

-この変化によって、ロシア国内のみならず、世界的に注目されるバンドになったのではないかとも思いますが、変化を受け入れるにあたってバンド内で意見が割れたり、揉めたりということはなかったですか?

俺たちは全員同じ考えを持っている。何かぶつかることがあっても、それは内部だけのこと。クリエイティヴなプロセスでは一致団結しているんだ。

-これまでにASKING ALEXANDRIA、BLESSTHEFALL、THE GHOST INSIDE、BETRAYING THE MARTYRS、ESKIMO CALLBOYなどなど、様々なバンドと共演していますが、ロシア国内には音楽的に共感できるバンドはいるのでしょうか?

ウクライナのSPACE OF VARIATIONSやロシアのSHREZZERSみたいに、音楽的に近くて親交もあるバンドはいくつかあるよ。

-2016年リリースの1stアルバム『Into The Wild』は、激ロックでも紹介していますが、その柔軟で多彩なサウンドと作品としての完成度の高さは、ロシアのバンドの情報が入ってきづらいここ日本においても話題となりました。バンドにとっても重要な作品だったのではないでしょうか?

間違いないね! このアルバムはバンドにとって、とても重要な作品なんだ。『Into The Wild』は今の俺たちを作る素晴らしい機会だった。たぶん、俺たちにとって今のところ最重要作じゃないかな。

-また、昨年リリースの前作『Day X』は、そこからさらに深みを増した精神性の高い作品になっていると感じました。この作品のコンセプトは?

あのアルバムのコンセプトはこの世の終わりを中心に据えて作ったんだ。アルバムの主人公は愛、依存、裏切り、家族、死みたいな、人生で最も重要な疑問に答えている。『Day X』は結果としてより成熟した、ディープでメロディックな作品になったよ。


耳慣れない響きがクセになる、全編ロシア語の、最新アルバム『Нью Скул』も来日前にチェック!


-そして今年、前作から1年という比較的短いスパンでニュー・アルバム『Нью Скул(英:New School)』がリリースされました。どうしてこんなに早く新作を完成させることができたのでしょうか? リリースのスケジュールなどは関係なく、日頃から曲のストックを作っているのでしょうか?

俺たちが曲を書くプロセスは、いつも自然の流れに任せていて、スケジュールや締め切りは一切設けたことがないんだ。『Day X』の直後に新作に取り掛かり始めたよ。今回はソングライティングのプロセスをサウンドに合わせて変えたんだ。

-そして、今作はなんと言っても全編ロシア語での歌唱が話題となっている作品です。こういった音楽性で全編ロシア語というのは珍しいのではないかと思いますが、作詞や歌唱に関して難しいと感じた点はありますか?

俺たちロシア人だぜ? ロシア語は母国語だから、歌詞は難なく書けたよ。唯一俺たちにとっていつもと違っていたのはロシア語の歌詞を録音することだった。今までのアルバムは全部英語だったからね。

-全編ロシア語にしたことで、どんな反響がありましたか?

軽んじられはしなかったね。俺たちのリスナーは、俺たちの曲が英語オンリーで、ロシア語はほんの少しという状態に慣れているから。でもこれは単なる実験に過ぎなかったから、今後どの言語に専念するかはまだわからないんだ。

-また、曲作りに関しても何か変化はありましたか?

いや、そうでもなかったね。通常はインストゥルメンタルのパートを先に取り組むんだ。だからふたつの要素(ロシア語の作詞とソングライティング)が影響し合うことはない。もちろんロシア語は曲の全体的なサウンドを変えるけど、その曲の成り立ちには一切影響はしなかったよ。

-現在公開されている「Бабкибабкибабки」のミュージック・ビデオ......英語で言うところの"Moneymoneymoney"ということで、ミュージック・ビデオにもわかりやすいストーリー性があって、歌詞がわからなくてもなんとなくメッセージの伝わるものになっていますね。ビデオのアイディアもメンバーが考えているのですか?

もちろん、俺たちのビデオはそれぞれにメンバーのアイディアがいくらか入っているよ。そして、手伝ってくれる脚本家もいて、脚本を書くときに多くを担ってくれるんだ。