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INTERVIEW

Jolly Bobby SEX

2019.06.19UPDATE

2019年06月号掲載

Jolly Bobby SEX

Member:RYU(Dr/Vo) AKA(Gt/Cho) NAOKI(Ba/Cho)

Interviewer:山口 智男

-今回の作品を作るにあたっては、どんな作品にしたいと?

RYU:なんでしょうね。"曲がいい"とは言ってもらいたいです(笑)。あとは、さっき言ってもらった90年代の日本のメロコアっぽくないっていうのが、いろいろな人が聴いて"Jolly(Jolly Bobby SEX)っぽいよね"ってなればいいなって思います。

-聴いた回数だけ味わい深くなる全5曲だと思いましたが。

AKA:鼻歌で歌っちゃうぐらいですよね。

NAOKI:いい曲を届けたい。曲を作っているRYUさんを中心に僕たちが一番考えているのは、それなんですよ。もちろん、それはどの作品でも変わらない。メロディを届けたいというのは常にあります。

-今回、何曲ぐらい作ったんですか?

RYU:5曲です(笑)。ほんとに難産で、今までは自主だったので"曲ができたけんCDを作ろうぜ"みたいな感じだったんですけど、今回は苦労しましたね。

NAOKI:完成したのは5曲だけど、次に繋がるという意味では、曲のネタとか、フレーズとかは、他にもいろいろあったと思います。

RYU:3曲を1曲にまとめたものもあるんですよ。8年前に曲を作り出した頃のメロディと最近できたメロディを繋げられるんじゃないかって。「Undone song」がそうなんですけど、最後の大サビは8年前からあって、これをライヴで合唱できたら気持ちいいなってずっと取っておいたんです。「Undone song」のサビは2~3年前にできたのかな。曲を作っていると、サビばかりできるんですよ(笑)。だから、そのサビを超える、もっと強いサビを考えなきゃいけないことが多々あるんですけど、そういう曲が好きなんです。"この曲、サビがいい"と思ってたら、もっと強いメロディが最後にくるような。ちなみに「Undone song」のイントロのギター・フレーズも、もともとは別の曲のサビの歌メロだったんですよ。

-じゃあ5曲しか作らなかったとはいえ、一曲一曲はかなり練り上げているわけですね。

RYU:今までで一番頭を抱えながら作りましたね。

NAOKI:締め切りが決まってたからっていうのもあるんですけど、そこはレーベルからのリリースならではですよね。それも僕は新鮮で、結構楽観的に考えてました(笑)。

-今回AKAさんはギタリストとしてどんなアプローチを?

AKA:前回はすでにできあがってた曲ばかりだったので、楽曲の制作に携わらせてもらったのは、今回が初めてだったんです。だから、自分が弾くことによって、これまで"Jolly Bobby SEXってメロコアなんでしょ"って思っていた人たちのイメージを、どれだけ覆すとができるか。そして、それがJolly Bobby SEXらしさになればいいって考えてました。

-NAOKIさんは?

NAOKI:"弾くのは俺なんだから"って、自分が弾いて気持ちいいフレーズを意識しながら考えたんですけど、今回は考えたと言うよりもむしろ自然に閃いたフレーズが多かったです。

-RYUさんはドラマーとしてはどんなアプローチを?

RYU:5曲すべて曲調が全然違うので、それぞれ一番曲に合ったドラムを考えました。昔は"ドラムが上手"って言われたんですけど、ヴォーカルやりだしてから言われなくなっちゃったんで、ところどころテクニックもしっかり見せつつ、とはいえ歌いながらできないことはやりたくないので、そのちょうどいいところを狙いましたね。

-今回バンドとして新しい試みはありましたか?

RYU:数量限定、先着順の予約特典CDに全編日本語で歌った曲が入ります。特典ですけど、そういう曲を世に出すのは、挑戦ではありますね。前作に1曲「The domino starts to fall」という大サビだけ日本で歌った曲はあったんですけど、全編日本語は今回初めてなんです。

-なぜそういうチャレンジをしようと?

RYU:もともとは前のヴォーカルの結婚式で演奏するために作った曲なんですよ。結婚式では、この3人で、アコースティックで演奏したんですけど、それをバンドの音源としてやってみようよって話になって。原曲は日本語で歌詞を書いてたから、それにあたって英訳してみたんですけど、歌にハマらなかったんです。それで、"日本語でやってみようか"ってレコーディングしたんですけど、"他の5曲と一緒にするのはちょっと無理があるな"って英語で録り直したんです。そしたら、"やっぱり日本語もありだな"って思えてきて(笑)。それでレーベルの社長に相談したら、"特典でつけるって手もあるけどね"ってアドバイスをくれて、それが一番理想だと思ったので、そうしました。自分たちだけだったら、そんなアイディアは思いつかなかったので、そこも含め新しい試みかな。予約特典がTシャツとかじゃなくて、予約した人しか聴けない曲っていうのがいいなと思いました。

-さて、今回の『Don't mess with us』は、バンドにとってどんな作品になったという手応えがありますか?

RYU:曲がいいんですよ。でも、そのへんにあるような曲にはなってない。

NAOKI:だけど、日常に溶け込めるような曲だとも思うんで、普段の誰かの生活に馴染むような作品なんじゃないですかね。

AKA:ただ"いい曲ができた"というひと言に尽きるかなと。聴けば聴くほど良さは増してくると思うし、メロも癖があると思うし、そういう意味ではちょっと珍味的なところもあるのかな(笑)。

NAOKI:ライヴに来て一緒に歌ってほしいですね。

-ライヴと言えば、6月28日の福岡公演から全26公演を行うリリース・ツアー"Don't mess with us Tour"の開催も決まっています。最後に、その意気込みを聞かせてください。

AKA:死なずに回ることです(笑)。

NAOKI:僕らはライヴ・バンドだと思っているので、みんなと歌って、みんなを楽しませるライヴをしたいです。初めて行く土地もあるので、しっかりと爪痕を残したいですね。

RYU:サビは全員で歌うっていうのがJolly Bobby SEXのライヴなので、ぜひCDを聴いてもらってツアー先で一緒に歌いたいと思っています。