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INTERVIEW

WITHERFALL

2019.01.30UPDATE

2019年01月号掲載

WITHERFALL

Member:Joseph Michael(Vo/Key) Jake Dreyer(Gt) Steve Bolognese(Dr)

Interviewer:菅谷 透

今作は題材がヘヴィだから、自然とサウンドも重々しいものになったんだ


-バンドの特徴として、ヘヴィなパートとアコースティック・パートの対比があると思うのですが、どのようにしてこのサウンドにたどり着いたのでしょうか?

Jake:これは至って自然にできあがったものであって、あくまで曲に合ったことを演奏しているだけなんだ。例えば、"ここにフラメンコ・ソロを入れよう"と最初から考えて作っていくわけじゃなくて、曲に合ったことを考えていくうちに自然にアコースティックな要素が入っていくんだよ。そもそも俺たちはメタルばかり聴いているわけじゃなくて、アコースティックなものや、70年代のプログレとかも聴いているから、その影響もあるんだ。

Joseph:意図してやっているわけじゃないんだ。ソングライティングの段階でも、楽器のことは考えてないんだよね。俺たちがまず意識するのはメロディやハーモニーのことで、そのあとのデモ・レコーディングで楽器のアレンジを考えているんだ。大事なのは、あくまでメロディやハーモニーだね。

-今作は、前作『Nocturnes And Requiems』よりもさらにヘヴィなサウンドになったように感じました。

Jake:それも意図的なものじゃないね。さっきも言ったように、今作は題材がとてもヘヴィだから、自然とサウンドも重々しいものになったんだ。今作には怒りや悲しみといった感情を込めたから、それが反映された激しい音になった。決して"よし、今回はヘヴィなアルバムを作ろう!"と考えて作ったわけじゃないんだよ。

Joseph:前作は、頭で考えて作った部分が多かったんだよね。どの楽曲でも精神状態や夢に関する、異なったストーリーが展開されていたんだ。今作はより直感的で、肉体的なインパクトのあるアルバムになっているから、そういった面での違いはあると思うよ。

-また、今回の来日公演についてもうかがいます。バンドとしては初の来日となりましたが、日本の印象はいかがでしょうか?

Jake:ファンは素晴らしいし、ライヴも良かったから大好きだね。特に東京はお気に入りの街だよ。日本のファンは情熱的であると同時に、音楽をすごく熱心に聴いてくれているよね。ライヴでも音楽をしっかりと自分の中に取り込んでくれているのが見ていてわかったよ。

Joseph:とても興味深いね。俺はニューヨーク出身なんだけど、東京はニューヨークが3ついっぺんに合わさったようだよ。俺とJakeは日本食も好きで、"サシミ"が特にお気に入りだね。

-Steveはいかがですか?

Jake&Joseph:(笑)

Steve:日本食についてはあまり詳しくないんだ。なんだったか、あの魚の......"サシミ"だっけ。どういう意味?

Jake:"生の魚"だよ。俺たちはアメリカでもよくいろいろな店に出掛けていて、日本食を食べたこともあるけど、Steveはあまり生魚が得意じゃないみたいだ。俺はウニが好きだけど、Steveは苦手みたいだね。今のところのお気に入りは、カツオのたたきらしいよ。

Joseph:Steveの今年の抱負は"より多くのファストフードを食べる"なんだ(笑)。昨晩も俺たちはスシを食べたけど、Steveはバーガーキングに行ってたんだ。それがすべてを物語ってるよ(笑)。

-(笑)JakeはWHITE WIZZARDでも2012年に来日していますが、そのときと比べていかがですか?

Jake:まったく違うね。WHITE WIZZARDで初めて日本に来たときは雇われメンバーという立場で、結局ギャラさえ貰えなかったんだ。とはいえ、すべてが初めての体験で、初めて日本のファンに接することができたから、それは良かったけどね。今回は俺とJoseph、そしてスタッフのMiaがすべてオーガナイズしているから、立場も全然違うし、自分たちでバンドを動かしているという責任感があるよ。

-ライヴ自体の感想はいかがでしたか?

Jake:このバンドにとって3回目、4回目のライヴだったけど、それにしては良かったと思ってるよ。日本のオーディエンスはいつも素晴らしいしね。アクト時間が短すぎたという声もあったけど、オープニング・アクトとしての出演だったから、俺たちにはどうしようもないよ。あと、東京公演ではAnthonyの機材にトラブルがあったけど、それを除けば良かったと思う。次回はもっと長く演奏できればいいね。

Joseph:最高だったよ。俺はステージで叫ぶのが大好きだからね。悲しく憂鬱な曲を作り、みんなに向かって叫ぶのが俺の使命なんだよ。人々を誤った方向へと導く存在になりたいんだ。

Steve:俺は、めちゃくちゃ緊張したね(笑)。終わったときはハッピーだった。俺はドラマーだから、クリックを聴きながらそれに合わせて演奏しないといけないんだ。途中でテンポが変わったり、拍子が変わったりと複雑で、大変だったよ。

Joseph:キーボーディストのAlexが新しく加入したから、これからはクリックなしで、バンドとしてもっと自由度の高いパフォーマンスができると思うよ。

Steve:そうだね。次に東京でライヴしたときにミスがあったら、それはJosephのせいだよ(笑)。

-(笑)では、今後のバンドの予定について教えていただけますか?

Jake:3月からSONATA ARCTICAのサポート・アクトとしてヨーロッパでアコースティック・ツアー"Acoustic Adventures"を行うことが決まっていて、それに併せてEPを出す予定なんだ。そのあとはLAでENSIFERUMとの共演もあるし、ドイツで開催する"Keep It True Festival 2019"にも出演するよ。

Joseph:EPはヨーロッパ・ツアーの初日か、1週間くらい前に出す予定だよ。Tom Pettyの「I Won't Back Down」のアコースティック・バージョンや、HELLOWEENの「A Tale That Wasn't Right」のカバーを収録するんだ。とても楽しみだよ。

-最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。

Jake:みんなサポートしてくれてありがとう! またすぐ帰ってこれることを楽しみにしているよ。

Joseph:こんなに歓迎してもらえるとは思わなかったよ! 東京のディスクユニオンではサイン会に大勢の人が来てくれて、そのときに撮った動画を何度も繰り返し観ているんだ。本当にありがとう。