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INTERVIEW

D

2018.12.18UPDATE

2018年12月号掲載

D

Member:ASAGI(Vo) Ruiza(Gt) HIDE-ZOU(Gt) Tsunehito(Ba) HIROKI(Dr)

Interviewer:藤谷 千明

Dというバンドは、常に全員が同じ方向を向いているからこそ、15年間続けてこれた


-このインタビューが公開されるころは"D Tour 2018 「Deadly sin」"(2018年11月~12月にかけて開催)も佳境に入り、12月21日には、豊洲 PITにて"D結成15周年 メジャー10周年Year Grand Final"が開催されます。

Ruiza:冒頭でも言いましたけど、今年は結成15周年、メジャー・デビュー10周年。豊洲PITでのライヴはそんな記念の年の最後のライヴにあたります。これまでとこれからを感じられるような、最新のDを見せることができるライヴになるはず。ツアーで得たものはもちろん、ライヴですべて出しきりたいですね。

HIROKI:結成15周年、メジャー10周年、それにプラスして、豊洲PITではDにとっての初の組曲「狂王」も披露されます(※指定席来場者には音源「狂王」がプレゼントされる)。Dとしての活動の節目、集大成と言えるので、現在ツアー中ですけど、一本一本全力で望んでいき、豊洲PITでも最高の演奏、ステージをみんなに届けられるように気合を入れています。

HIDE-ZOU:15年という長い年月を培っていたことを生かせるような......集大成的なものになるようなライヴにしたい。Dの歴史に残るライヴ・ステージになると思っています。

Tsunehito:節目であり、今年を締めくくる重要なライヴですし、"ヴァンパイアストーリー"の奥深さや面白さというのを、観に来てくれた人に感じてもらえるように頑張りたいと思います。

ASAGI:平成最後の大舞台ですし、結成15周年、メジャー・デビュー10周年の締めくくりでもありますので特別感はありますよね。1周年おめでとう、2周年おめでとうは何度かできるかもしれませんが、これだけの周年を重ねてこれるのはきっと人生で、最初で最後ですから。今のDの集大成をお見せしたいって気持ちも強いですし、ここにきて、自分の中でDの真骨頂だと思える作品、組曲「狂王」を作ることができたので、ぜひ聴いてほしいですし、プレゼントであるCDを貰って帰ってほしいですね。この曲に捧げた精神の重さは今、言葉ではうまく表せないかもしれない。

-この15年の間、音楽業界全体、そしてV系シーンも大きく景色が変化しています。浮き沈みの激しい世界の中、活動休止はあれど、DはずっとDであり続けています。これまで続けてこれた理由を聞かせてください。

Ruiza:僕たちはASAGI君の作るDの世界観やストーリーが大好きなんですね。新曲ができるたびにワクワクしますし、すごく楽しみなんです。"今Dが打ち出すべきもの"をASAGI君が作りまとめてくれています。毎回驚きますし、すごいなと思いますね。ASAGI君がそうやってDの中心となって進めてきてくれたことが大きいと思います。自分たちが好きで、聴いてもらいたいという楽曲をやっているので、とても幸せなことだと感じますね。

HIROKI:15年間、全員が納得して同じ方向を見て進んできましたし、メンバー同士の信頼関係、そこが自分たちの強みなんじゃないかと思います。周りがどうこうじゃなくて、本当に自分たちらしいことをやっていくための活動ができているのは、リーダーであるASAGI君の考えによるところが大きいので、ASAGI君には本当に感謝していますね。

HIDE-ZOU:今のDがあるのは、バンドや楽曲の世界観や指針だけでなく、自らマネジメント事務所を立ち上げて、その代表を担ってくれたASAGIさんあってのことですし、15年の間にはTsune(Tsunehito)の加入があったことも大きいと思いますし......いろいろなことがありましたけど、Dを続けてきたのは間違いじゃなかったと思っています。

Tsunehito:バンドが15年続くことは、なかなかないことです。作品を発表して、ライヴやツアーをやって、みんなに聴いてもらってというのは、当たり前のことではないので、応援してくれているファンの人や、関係者の方にはすごく感謝しています。ASAGIさんがバンドの方向性や世界観をまとめて引っ張ってくれて、同じ方向を向いて進んでこれたことが、大きな理由なんじゃないかなと思いますね。

ASAGI:ひとつは、誰かに言われて、やりたくもない曲や歌詞を書いてきたわけではないですし、結成時からずっと、そのときこれがベストだと思えることをやってきて、それは過去だけでなく、今もこの先も変わらないからだと思います。自分たちを出しきったから活動を終えるというのも間違いではないのかもしれません。でも僕はまだ描きたい世界がたくさんあって、それを表現するにはあまりに時間が足りないくらいなんです。だからDと平行してソロとしても違う世界を描いてるくらいで。それからもうひとつ、メンバー同士がひとつの家族のような存在だと思えるからかな。血は繋がっていなくてもDというバンドを通して家族なんです。"ヴァンパイアストーリー"でも、ヴァンパイアの血で繋がっている以前に、人物の設定としても全員血縁者にしているんですよ。関係者の方々も本当に初期から関わってくださっている人たちばかりですし、ファンの子たちも共にこのDという国を築いてきた親族だと思っています。ずっとやってこれた理由は、ひと言で言うとみんなの力でDがDでいられたからでしょうね。この世に永遠はなくとも、永遠を追い求めることができたら僕は幸せです。