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INTERVIEW

Li-sa-X

2018.10.11UPDATE

2018年11月号掲載

Li-sa-X

Interviewer:荒金 良介

-「Little Wings feat. YOYO」は中国の天才ギタリスト少女 YOYOさんをフィーチャーしてますが、今作の中でもアッパーで踊れる曲調に仕上がってますね。

この曲はもともとパパが歌ありきで作り掛けていたものを自分で膨らませたんですよ。自分で聴いても"踊れるな"って思いました。

-メロディもわかりやすくて、口ずさめるくらいキャッチーですね。

自分でも鼻歌で歌えるものが好きだし、INTERVALSのAaronさんのギターも歌っているような感じですからね。この曲は満足のいく仕上がりになったと思います。

-YOYOさんと共演した印象はどうでした?

歳が近いので......戦友と言うか。

-せ、戦友(笑)!

ライバルでもあり、友達なので......。YOYOちゃんのすごいところも感じるし、自分も取り入れたいと思うプレイもあるので、いいギタリストだなと思います。プレイが的確だし、スキルも高いですからね。

-今作の中で「Fluctuation」は難産だったそうで。ロマンチックな雰囲気もあり、後半に向けて駆け上がるギター・フレーズも聴きどころですよね。ただ、曲自体は唐突に終わりませんか?

あはは(笑)。逆に新しいかなってポジティヴに考えてます。

-なかなか斬新な構成でした(笑)。

最初の静かなところと、最後に向けてだんだん盛り上がってくるところの差をつけたくて。それが曲名にもかかっていて、"量子的な揺らぎ"と紙資料の解説に書いてあると思うんですけど、宇宙の起源に関わる言葉で、パパが宇宙好きなので教えてもらいました。

-それもお父さんの影響なんですね(笑)。

はい。曲の最初ではゆらゆらしつつ、最後にビッグバンじゃないけど、爆発的な盛り上がりを表現できたかなと思います。

-「Pale Pink Monster」は仮タイトルが"パリピ"だったそうですね?

はい。楽しい曲だし、Owaneさんみたいなエレピを入れてみたいと思ったんです。この曲はパッと思いついたフレーズが多くて。ママが適当に弾いてくれたピアノにメロディを合わせて、最初のフレーズが浮かんできたんです。

-「P.R.O.」はドラマチックな曲調に仕上がってますね。

この曲はPaulさん、PERIPHERY、Pliniさんの雰囲気を取り入れたりして、頭に"P"がつく人からインスピレーションを受けてるなと思ったんですよ。で、RACER Xの「Y.R.O.」という曲名は"Yngwie Rip Off"という意味があるので、私もそれにならって影響を受けた人に感謝しながら、自分のオリジナリティを追求しようと。それでこの曲名にしました(笑)。

-そうだったんですね。アルバム後半は大人っぽい曲調が目立ちます。

"速く弾くだけじゃなく、ニュアンスを大事にしたプレイが大事だ"みたいなことをMateus Asatoさんが言ってて、その言葉が自分の心の中に残っていたので、ゆったりした「Daisy」みたいな曲を作ろうと思いました。

-「Daisy」もすごくいいですね。Li-sa-Xさんが好きなBette Midlerの「The Rose」みたいな曲を書きたかったそうですが、後半のブルージーなチョーキングもこの曲のポイントですね。

それもPaulさんからアドバイスを貰ったり、ほかにもいろんな音源を聴いたりして、自分なりのニュアンスを出せるように頑張りました。

-めちゃくちゃ泣きまくったフレーズが良かったです。

指が痛かったんですけど(笑)、やって良かったです!


アメリカやヨーロッパも好きなので、ワールド・ツアーをやってみたい


-今作を出して、さらに多くの人の耳にLi-sa-Xさんの音楽が届くと思うんですが、今後やってみたいことはありますか?

もっと上達して、いいアルバムを作りたいです。あと、活動的にはワールド・ツアーをやってみたいですね。アメリカやヨーロッパも好きなので、そういうところを回れたらいいなと思います。それとブラジルにも行ってみたいです。

-なぜブラジルに?

ブラジルから応援してくれる人も多いんですよ。なので、少しでも話せるようになりたくて、今ポルトガル語を勉強中です。早くいろんな国でプレイしてみたいですね。