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INTERVIEW

Roman so Words

2018.05.07UPDATE

2018年05月号掲載

Roman so Words

メンバー:Yui(Syn/Accordion) 己稀(Vo/Cho)

インタビュアー:杉江 由紀

-では、「Accord」にて共演されているゲスト・ヴォーカルのHARUKA(TEARS OF TRAGEDY)さんについては?

己稀:HARUKAさんとは、Roman so Wordsとはまた別でやっているOctaviagraceというバンドでの活動を通して出会ったんですよ。私は彼女の歌が大好きなので、今回はぜひHARUKAさんと一緒にやらせていただきたいということでお願いしました。

-また、Toshiyuki(Ba)さんとTakao(Gt)さんについてはそれぞれMinstreliXを介した人脈になるようですね。

Yui:僕自身がもともとMinstreliXにいたので、これはそこからの繋がりです。

己稀:ToshiyukiさんはMinstreliXの元メンバーで、Takaoさんは現メンバーなんです。

-その他にもIzo(Veiled in Scarlet/Gt)さんなど、総勢10人のアーティストが参加されている今作は実に豪華です。いずれにしても、全編にわたって生演奏にこだわったという点が大きく影響しているのでしょうね。

Yui:そこはとても大きかったです。

己稀:私もYuiさんも、お互いに長くバンドをやってきていた延長線上にあるのがRoman so Wordsなので、ユニットであるとはいえ、生音はあって当然のものですしね。ライヴをする場合も楽器隊は全パート集めているので、レコーディングでも生音で録れるものはできるかぎりそうしたいという気持ちが大きいです。

-なお、今作『Roman's』はその名のとおりにロマンティックであったり、ファンタジックな雰囲気が濃厚に漂っている一方で、「Ballad of Starlight ~星灯の叙情詩~」のようにヘヴィであったり、メタル要素を感じるタイプの楽曲もいくつか散見されますが、Roman so Wordsとしてのアグレッシヴなサウンドに対する概念とは、基本的にどのようなものになりますか。

己稀:特にジャンルとして何かひとつの方向に特化しているつもりはないんですが、ある意味ではYuiさんのいたMinstreliXからの流れがヘヴィなサウンドという面でどこか繋がってきている、というところはあるのかもしれないです。実際、既存のリスナーの方たちはメタル好きだという人も多いですし(笑)。Roman so Wordsにはいろいろなタイプの曲がありますけど、きっとそういう方たちに対して特に刺さるのは激しいタイプの曲なんでしょうね。まぁ、スポットが当たるのはそういった曲が多いですけれど、私たち自身はメタル・ユニットだとは思っていません。あくまでも、必要であれば時にはメタルの要素も入れていくという"物語音楽ユニット"としての根本を大事にしています。

-ちなみに、必要に応じてメタル要素を曲に加味していく場合、そこにRoman so Wordsならではのメソッドというものは存在しますか。

Yui:Roman so Wordsは、結成したときから"ドラマティックに、メロディアスに、そしてロマンティックに"というコンセプトをずっと掲げてきているので、まずそこの芯はどのようなタイプの曲であっても一貫させているところですね。それはポップな曲であろうと、オーケストラ要素のある曲でも、民俗調な曲についても同じことで、その基本を忘れずに幅広くいろいろな楽曲を作っています。

己稀:どのようなサウンドの曲であっても、とにかくメロディ・ラインがドラマティックであること、Roman so Wordsらしいメロディを持っている曲であることが最重要なんです。逆に言えば、そこさえしっかりしていればどんな曲調であっても、どんな楽器の音が入ってきても、まったくもって自由なんですよ。

-それだけに、今作中でも己稀さんは楽曲ごとによって実に多彩なヴォーカリゼーションを提示されていますよね。

己稀:結局、どの曲でもそれぞれに物語が描かれているので、歌っていくときにはその中の登場人物の視点で歌ったりしながら、なるべく聴き手に対して物語の内容をわかりやすく伝えるように歌うことを心掛けていますね。

-歌詞を書かれているのは――

Yui:今回は僕がすべて書きました。

己稀:普段は、曲によっては私が書くこともあるんですけどね。でも、今回のアルバムに関してはYuiさんが詞を書いた過去作が大半を占めているのでそれとの繋がりを持たせる意味で、新曲でもYuiさんが書く必要があったんです。

Yui:『Roman's』は大きなひとつのストーリーが根底にあって、それに沿って過去の曲をリテイクして入れてあるアルバムですからね。その主軸となる物語を考えたのがもともと僕だったので、新曲たちの歌詞も今回はその話の流れを意識して書いていきました。

-すべての収録楽曲が、物語としての相関関係を持っているわけですね?

Yui:そういうことになります。

己稀:過去曲については、それを作った当時には、のちのちこういったかたちでのアルバムに入れることはまだ想定していなかったので、今回作った新曲たちの歌詞の中でその登場人物たちの立場から過去の曲について触れていく、というかたちで相関関係を持たせるようになっているんですよ。

-せっかくなので、Yuiさんから『Roman's』の世界をひもといていくヒントとして物語のあらすじを解説していただけると嬉しいです。

Yui:『Roman's』の物語は、1曲目である「天音観測」から始まります。ここでは天文学をもじった"天音学"がひとつのテーマとなっていて、ジャケットのイラストに描かれているふたりは男の子が天音学者で、女の子がその助手です。このふたりが、星を観測しながらそこから感じとれる音や想いというものを見つけ出していく、というのが主軸となる物語になっています。そして、このアルバムの中ではそれぞれの楽曲が個々の星のことを表しているんです。最後の12曲目に入っている「そして、旋律は流れ...」には"10の一等星"という歌詞の一節がありまして、それはまさにこのアルバムに入っている曲たちのことなんですよ。