INTERVIEW
mistress
2017.12.12UPDATE
2017年12月号掲載
Member:葵威 殺 亡
Interviewer:宮久保 仁貴
"ヴィジュアル系ロック・アイドル"という今までなかったジャンルをテーマに2016年結成。彗星の如くラウドル・シーンに現れたmistressが、待望の1stアルバム『ARTIFACT』をリリースした! 結成当初より精力的な活動を続けており、各方面から今後の活躍が期待されている彼女たち。今作はそんな期待に応えるべく、ポップからエクストリームまで、実に幅広い楽曲が収録されている。改めて、彼女たちの結成の経緯、そして今作の魅力について、話を訊いた。
-激ロック初登場ですので、簡単な自己紹介をお願いします。
葵威:葵威です。"ヴォイ"担当です! デスボ担当です!
殺:殺です。男形担当です。
亡:亡です。何担当だろう......?
葵威:ちっちゃい担当じゃない?
亡:じゃあ、それで(笑)。
-mistressは"ヴィジュアル系ロック・アイドル"ということで、さらにグロさや官能さも併せ持っていて、他に類を見ないグループだと思いますが、結成の経緯を教えていただけますでしょうか?
葵威:結成の経緯は、"こういうヴィジュアル系のアイドルを今度やるんだけど、入ってみない?"とプロデューサーの岩田さんに声を掛けていただいたのがきっかけでした。もともと、個人的にヴィジュアル系を昔よく聴いていたこともあり、加入を決めました。岩田P(プロデューサー)はもともとイベント関連に携わっている方で、いろんなアイドル現場の制作やブッキングを行っているんですが、去年、日比谷野外音楽堂で開催したイベント(※2016年4月に開催した"iCON DOLL LOUNGE ~2016SPRING&SUMMER COLLECTION~"/オープニング・アクトとしてmistressが出演し、初ライヴを行った)の前に"こういうアイドルをデビューさせたら面白いんじゃないか?"と思っていたそうです。私自身、前に所属していた別のアイドル・グループで、岩田Pのおかげでいろんなイベントに出演することができていたんです。また、これはあとから聞いたんですが、名古屋って黒夢やlynch.などのヴィジュアル系の出身地じゃないですか? そういう背景もあって、名古屋でヴィジュアル系アイドルを作りたい! とこだわっていたそうです(笑)。
-デビュー当初から、各種フェスや有名アイドル・イベントに多数出演し、精力的な活動が見られますが、亡さんは今年6月に加入されたばかりですね。加入の経緯を教えていただけますか?
亡:もともと篠崎こころさん(ex-プティパ -petit pas!-)がとても大好きでして、たまたま、篠崎さんが出演するイベントにmistressも出ていたんです。私自身、アイドルやロック、ヴィジュアル系が好きだったので、mistressの存在はすごく気になっていて、ホームページやTwitterを見ていたんです。そのときちょうど、mistressがメンバー募集をしていたので、そこから勇気を出して応募して、今に至る......といった感じですね。
-殺さんと亡さんはmistressが初めての音楽活動になるんですか?
殺:私も葵威と同じく、別のアイドル・グループで活動していたんですけど、当時はそのグループが今後どうなっていくのかが見えなかったんですよ。それと同時期に、mistressの作詞を担当している原田まりるさんからmistressを紹介してもらいました。コンセプトも他にはないようなユニークなグループだったし、自分も心機一転、新しいことがやりたいなと思っていたので、加入を決めました。
亡:私はmistressが初めての音楽活動になります! 6月に加入したばかりなので、まだまだ新人アイドルですが、これからの活動が本当に楽しみです!
-グループ名の"mistress"は直訳すると、"愛人"という意味になりますが、これは誰が名付け親なのでしょうか?
葵威:そこに関しては、岩田Pですね。最初は"ミスト(mist)"と"レス(less)"で"霧がない=キリがない"という意味だと思ってたんですが、意味を聞いてみると、"愛人だよ!"と言われて驚きました(笑)。女の人を意味する単語で、且つヴィジュアル系っぽいキーワードを探していた際に、"これだ!"と見つけたキーワードが"mistress"だったそうです。
-結果として、ヴィジュアル系アイドルを名乗るにあたって、合致した名前になりましたね。
葵威:後付け感もなくはないですが、言われてみればそうだと思います(笑)。
-振付はどなたが担当されているのでしょうか?
殺:私が何曲か担当しているのと、あとは専属の方がひとりいます。"いどみん"っていう不思議なキャラの方で、名古屋のアイドル界隈では有名な振付師さんです。
-数々のクリエイターの方に囲まれて、mistressは成長を続けているんですね! 改めまして、今回は『ARTIFACT』リリースおめでとうございます! 葵威さんはどのようにしてスクリームの出し方を学ばれたんですか?
葵威:ん~、感覚かな(笑)。
-アルバムを聴かせていただいたのですが、めちゃくちゃエグいスクリームが出てきて本当に驚きました! 影響を受けたアーティストさんはいらっしゃいますか?
葵威:今回の録音のとき、THREE LIGHTS DOWN KINGSのu-yaさん(Gt/Prog/Scream)がサウンド・プロデューサーとして、"やるっしょ! いけるっしょ!"と言いながら、教えてくれたんです。いろいろ試していくうちに、"これだ!"と、感覚的にコツを掴みましたね。そして、u-yaさんのスクリームはライヴでも非常にきれいなので、ああいう声が出せたらいいなと思っています。
-ヴィジュアル系ロック・アイドルということで、みなさんヴィジュアル系やラウドロック、アイドルがお好きという認識でよろしかったでしょうか?
殺:ゴールデンボンバーが超好きですね! アイドルさんだとPassCodeやBiSH、プティパ -petit pas!-をよく聴いています。
葵威:ラウドなところだと、私はヒステリックパニックやA Ghost of Flareのライヴも行っていました。
亡:ヴィジュアル系だと、DIAURAやMEJIBRAY、DEZERTあたりのダークなヴィジュアル系が好きですね!