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INTERVIEW

TRAVE

2017.11.15UPDATE

2017年11月号掲載

TRAVE

Member:kabu(Vo) yoshiken(Gt) 4v8(Gt) kayuki(Ba) ryo(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

-このバンドでは、曲作りはどのようにやっていくんですか。

kabu:スタジオでみんなで、ですね。

yoshiken:リフを持っていって、"こんなのどう?"っていう感じでセッションをして。そこでryoが、組み立てていくことが多いね。

kabu:セッションだから、時間もかかったりするけど。

ryo:スタジオでなんとか合わせてそれを録音して、もう一回家に持ち帰ってパソコンで作り直すという感じなんです。

-スタジオでやってみて、感触があった方がいいんですね。

ryo:セッションで行き詰まる曲っていうのは、作ってみても"うーん......"ってなっちゃうことが多かったよね、今までも。サクッといった方がいいのかなっていう。 kabu:みんなでせーので音を出したときに、感覚がすぐに掴めるから。

-そのセッションのときに、例えば"何々っぽく"など、イメージを言葉にして飛び交うこともあるんですか。

ryo:困ったときは、"SLAYER"とか?

kabu:より速く、より重くっていうね(笑)。

ryo:まぁ、SLAYER聴かないんだけどね、俺。

kayuki:聴いてるのここ(kayukiと4v8)だけだからね。

ryo:ただ、SLAYERという言葉を出すと、場が和むという。

-(笑)そのセッションで、曲の方向性やこういう内容を乗せるという歌詞のアイディアも出るんですか。

kabu:そのときはそんなにテーマは持たせないですね。まずヴォーカルに関しては響きとか語感を乗せていって、気持ちいいところを探っていって、それからという感じです。

-先ほど、同期が入ってることでのパーティー感という話がありましたが、実際に歌っている中身ってすごくシリアスなテーマばかりですよね。ノリやパーティー感ではなく、ちゃんとステートメントを持ってやっているという印象が、今作は特に強い気がします。

kabu:それはありますね。やっぱりライヴでは、さっき言ったような爆発力とかパーティー感はある程度大事だと思うんです。でも言ってることには芯を通したいというのがあるので。歌詞とかもそういうところですね。

-その点は、kabuさんが以前やっていたバンドでも重視していたんですか。

kabu:以前はそうでもなかったんですけど。だんだんと、こういったサウンドだと英語詞のバンドもいるけど、日本語詞で、日本というところを大事にしながら歌詞の意味を考えてやるようになりましたね。

-この音のインパクトがあるからこそ伝えられる思いもありますね。今回だと、「WITH PRIDE」などは、"偉大な未来を奪い取るミサイル"というフレーズが出てきたり、直近の社会情勢の歌のような感じがします。

kabu:でもこれはそれが騒がれている前からあったんです。でも、ちょうどそういう感じになってしまって──あまり良くない方向ですけどね。たまたまという感じだったんですよね。

-沸々とした思いが、音にも歌詞にもなっていますが、歌詞にするうえで、突き動かされる感情や思いはどういう部分でしょう。

kabu:ありきたりですけど、普段感じていることとかですね。音も激しめなので、激しい感情とか、そういうのを乗せやすいという言い方はおかしいですけど、表現するのに適しているかなという気がするんですよね。

-歌詞のワードで、未来であるとかこの先をイメージさせるものが多いのは、意識的なところですか?

kabu:自分の中で、今もそうですけど、そういう想いが歌詞を書いたときにあったんだと思いますね。

-また今回の制作中、曲作りで印象的だった曲、大変だったり、面白かった曲などありましたか。

4v8:大変だったのは、「WITH PRIDE」ですかね。

ryo:バンド内の暗黙のルールっていうのがどのバンドにも多少あると思うんですけど、うちのバンドは4ビート禁止だったんです。

kabu:そうそう。ダサくね? ってすぐになっちゃう。

ryo:俺とかkabuさんはLIMP BIZKITとかが好きだから、LIMPは4ビートしねぇじゃんとかがあって。でも「WITH PRIDE」は、初めて4ビートをやって音源になった曲なので、ちょっと新鮮かな。

kabu:かっこよく言えば、新しい挑戦だよね。

-でもそういうことを感じさせないくらい、うまくハマりましたよね。

yoshiken:俺はやりたい派だったんですよ。

kabu:そう、yoshikenは逆にね。

ryo:サビでグッと入るのって、ね。